Weekly Alibaba Cloud アップデート情報 - 2025/7/30

2025年7月30日掲載

Weekly Alibaba Cloud

みなさん、こんにちは。クラウドエンジニアの伊藤です。

今週もAlibaba Cloudのプロダクトアップデート情報をお届けしたいと思います。

2025/7/15から2025/7/21にAlibaba Cloudのオフィシャルサイトで公開された主なアップデート情報をご紹介します。

目次

注目のアップデート

  • Alibaba Cloud DNS:国際版Alibaba CloudのDNSのアップグレードについて

    2025年7月25日1:00(日本時間)より、Cloud DNSがプロダクトサービスの安定性を向上させるためアップグレードされました。この変更によりAlibaba Cloud以外で取得したドメインで権威解決DNSの無料版インスタンスを利用の場合DNSレコードの変更が出来なくなります。ただし、既存の解析機能は維持されます。有料版のインスタンスでは世界27地域にある100以上のノードで高速・安定したサービスが提供されます。

データベース

  • Data Management(DMS):データ災害対策機能の最適化に伴う設定変更

    2025年8月20日1:00(日本時間)より、Alibaba CloudのDMS(旧DBS)の災害復旧機能が最適化されます。フルバックアップを「単一バックアップ」に設定している場合、増分バックアップの開始が不可となります。これにより、復旧不能リスクを回避するため、設定を「定期バックアップ」に変更する必要があります。こちらの設定をしないとSLAの補償対象外となる可能性があります。詳細は公式ドキュメントをご確認ください。

  • Tair (Redis® OSS-Compatible):ESSDタイプのシャード仕様を最大16TBに拡張

    2025年6月6日、Tairディスク型ESSDシャード仕様がアップグレードされ、最大ストレージ容量が約3倍の16TBに拡張されました。「tair.essd.standard.xlarge」タイプを例に挙げると、ストレージの容量範囲は従来では20GB〜80GBでしたが60GB〜250GBにアップグレードされました。

セキュリティ

  • Key Management Service(KMS):KMS 3.0インスタンスの自動アップグレード

    2025年7月21日1:00〜7月31日1:00(日本時間)に、 V2.3.0以前のKMS 3.0インスタンスが自動アップグレードされます。アップグレードにより、KMS 1.0からKMS 3.0へのリソース移行、公網アクセス、Redisによる認証情報キャッシュ性能向上、セッション再接続などが強化されました。アップグレードは約30分間で、業務に一時的な影響が生じる場合がありますが、完了すると自動で復旧します。

ネットワークとCDN

ミドルウェア

  • ApsaraMQ for RabbitMQ:アップグレードメンテナンスに伴う一時的な接続影響について

    2025年8月4日から8月28日までの間、各地域で計12回のメンテナンスが実施されます。各メンテナンスは日本時間で1:30〜4:00または11:30〜16:00に設定され、期間中は最大1分程度、接続の一時切断や拒否が発生する可能性があります。再接続・再試行処理はユーザ側でご準備頂くように案内がありました。管理操作はアップグレード時間帯を避けて実施することが推奨されます。詳細なスケジュールは公式アナウンスをご確認ください。

 

  • ApsaraMQ for RocketMQ:アップグレードメンテナンスに伴う一時的な接続影響について

    2025年8月4日から8月28日にかけて、各地域で計11回のRocketMQサービスのメンテナンスが実施されます。アップグレード中、秒単位の接続中断や遅延、メッセージの重複が発生する可能性があり、HTTP接続では1分未満の中断が予想されます。再接続についてはユーザ側でご準備頂くように案内がありました。管理操作はアップグレード時間帯を避けて実施することが推奨されます。詳細なスケジュールは公式アナウンスをご確認ください。

ストレージ

O&M管理

その他


Weekly Alibaba Cloud、今週のアップデート情報は以上です。

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