首都圏国立大学合同ハッカソン Day 1:開幕

2025年8月26日掲載
2025年8月28日更新

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2025年8月18日、電気通信大学を会場に「首都圏国立大学合同ハッカソン」が開幕しました。

お茶の水女子大学、電気通信大学、東京海洋大学、東京外国語大学、東京農工大学、一橋大学から選抜された24名の学生が、「AI技術を活用して参加企業の新規事業を創造しよう」というテーマのもと、1か月にわたる挑戦をスタート。

本イベントは、ビジネスコンテストとハッカソンを融合したスタイルで進行します。一般的な「短期集中の開発競争」とは異なり、まずDay1~Day3は事業創造に不可欠な“アイデア創出・検証”に集中。その後、各チームが主体的に開発を進め、最終発表で成果を競います。

Day1では、学生同士が初めて顔を合わせ、チームを組み、ソフトバンク提供の最新AIツールを体験。これからの事業アイデアづくりに備え、基盤となるインプットとチームワークを築き上げました。

目次

開会式:学長の力強いメッセージで幕開け

開会式では、電気通信大学の田野学長が登壇。学生に向けて、「所属大学を超え、企業の最前線で活躍するメンターの皆さんと協働する経験は、社会で活躍する皆さんにとって大変貴重なものとなるでしょう」と語りかけました。さらに企業に対して、「多様な専門性を持つ将来有望な若者との触れ合いは、日頃の業務とは異なる新たな視点を得る良い機会になるはずです」と、産学双方にとっての意義を伝えました。

最後に、「失敗を恐れず、積極的に議論し、これまでにないアイデアを生み出してください」という力強いエールで締めくくられ、会場は大きな期待感に包まれました。

企業紹介:学生の挑戦を支える4社

今回のハッカソンに参加する花王株式会社、株式会社CRI・ミドルウェア、株式会社東京スター銀行、株式会社ハートビーツの4社から、会社概要や事業内容、そして学生たちに寄せる期待などが紹介されました。

各社のプレゼンテーションを受け、学生からは「今まで知らなかった業界や企業の取り組みに興味が湧いた」「新規事業を考える際に、その企業がやる意義も意識する必要があることを学んだ」といった声が聞かれ、早くもビジネスの視点を意識するきっかけとなったようです。

チーム発表:化学反応を生む「初対面」

1か月間活動を共にするチームが発表されました。大学、学年、専攻もすべてバラバラの6名で1チームを構成する「初対面チーム制」で、計4チームが誕生。この手法は、多様な価値観の衝突から化学反応のようなアイデア創出を促します。

各チームには、参加企業の第一線で活躍する社員がメンターとして2名ずつ参加。学生からは「企業メンターの方が、1日目の時点からアイデア創出の方針についてビジネスの観点からアドバイスをくださったのが学びになった」という声もあり、心強い伴走者の存在が、学生たちの挑戦を力強く後押しします。

チームビルディング:心理的安全性がイノベーションの土台

チーム結成後、すぐに行われたのは徹底したチームビルディングです。ソフトバンクが重視する「心理的安全性」を確保するため、自己紹介や共通点探しゲーム、コンセンサスゲームなどを通じて、メンバー間の距離を縮めていきました。

参加した学生は、「普段接することのない多様なバックグラウンドや考え方に触れることで、新しい刺激を得られ、自分の視野が広がった」「コンセンサスゲームのテーマは誰でも議論しやすく、すぐに打ち解けられた」と語っており、活発な議論の土台となる強固なチームワークが早くも醸成されていました。

ツール紹介:アイデアを形にする最先端の武器

ソフトバンクが提供する最先端ツール群の紹介とハンズオンが行われました。
消費者分析ツール「DS.INSIGHT」や、AI開発を支援する「TASUKI Annotation」、生成AIサービス「dailyAI」、AI回答エンジン「Perplexity Enterprise Pro」など、実際のビジネス現場で活用されているサービスの使い方についてレクチャーを受けました。
特に「DS.INSIGHT」のハンズオンでは、学生たちが思い思いのキーワードを検索し、世の中の隠れたニーズや意外な関連性を発見。「まさかこんなキーワードが繋がってるなんて!」と驚いた様子の学生も。普段は意識しない視点から発想を得られる体験に、教室とは違ったワクワクを感じているようでした。

<提供ツール群>

サービス名サービス詳細

AxrossRecipe

実務で役立つノウハウやAI・DX分野の技術を「レシピ」という形で学べる

オンライン学習プラットフォーム

DS.INSIGHT

顕在化しにくい消費者のニーズをお手元で探索・分析できるデスクリサーチツール

TASUKI Annotation

豊富なデータ作成ナレッジを軸に、生成AIをはじめとしたAI開発・活用を「ツール提供」と「代行」の両面から支援するサービス

dailyAI

誰でも簡単に利用できる生成AIサービスで、日常業務の効率化を実現するSBテクノロジー株式会社提供のAzure OpenAI Service活用サービス

Perplexity Enterprise Pro

リアルタイムのWeb情報とGPTシリーズやClaudeシリーズなど最新のAIモデルを活用し、質問に対し根拠(引用)付きで回答を提示。「Deep Research」モードでは包括的な調査とレポート作成を自動実行するAI回答エンジン

アイデア創出ワークショップ:AIと共に、創造性を解き放つ

Day1のクライマックスは、脳科学の「認知的脱抑制」理論を応用したアイデア創出ワークショップです。249枚のキーワードカードからランダムに3枚以上を引き、それらを強制的に組み合わせて「生成AI」または「AIエージェント」を活用したアイデアを考えます。

アイデアが煮詰まった際には、早速ハンズオンで学んだ生成AIサービス「dailyAI」 を活用して発想を広げたり、考えを整理したりする様子が見られました。学生からは「キーワードをランダムに選び、関連したアイデアを考える際に、生成AIを用いることで、分かりやすく言語化ができることが分かった」「『脱抑制』という考え方で日常からアイデアを生み出せるヒントを得た」といったコメントが寄せられ、ツールの力と新しい発想法が、学生たちの創造性を刺激した様子がうかがえます。完成したアイデアは、学習プラットフォーム「Axross Recipe」に投稿され、チーム内で共有されました。

Day2へ:いよいよ本格的なアイデア創出へ

Day1は、心理的安全性を土台とした強固なチームを築くためのチームビルディングが中心となりました。Day2からは、いよいよ本格的なアイデア創出フェーズに突入します。ソフトバンクの社内起業制度を運営するSBイノベンチャーによる実践的なワークショップで、どんな新しいアイデアが飛び出すのか、今から楽しみでなりません。学生たちの挑戦は、まだ始まったばかりです。

お問い合わせ

ソフトバンク株式会社
首都圏国立大学合同ハッカソン運営チーム
担当:中西、寺田
Email: grp-uni-hackathon@g.softbank.co.jp

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