その共有メール、『放置プレイ』してない?AppSheet でGmail を『次世代タスク管理』に進化させる秘訣

2025年8月4日掲載

Google Meet

サポート組織や営業組織では、一つのメールアドレスを共同で受信して運用することは多くあると思います。そんなときにGmailの共有メールボックスや共同トレイはとても便利に使うことができます。

しかし、それでも「このメール、誰が対応するんだっけ?」「あれ、私と同僚が同じメールに返信してしまった…」――このような課題を感じることは多くあると思います。情報共有ににとどまるだけで、結果として対応漏れや二重対応が発生し、業務効率の低下を招いている企業も少なくないようです。

そこで今回紹介したいのが、AppSheetとGmailを連携させることで実現する、画期的な共同トレイの活用法です。受信したメールを「動くタスク」としてチーム全体で管理し、確実なアクションに繋げる方法を、具体的な事例とともに徹底解説します。この事により、単なるメール共有ツールから革新的な業務改善ツールへと生まれ変わります

Gmail の共同トレイについてさらに詳しく知りたい場合は、公式サイト「グループを共同トレイとして使用する」をご覧ください。

目次

🕵️‍♂️ある日、営業部で起きた悲劇:『クレームメール、まさかの重複対応』

ある日の午前中、営業部のAさんは、顧客からの緊急メールを確認しました。これは早急な対応が必要だと判断し、すぐに返信を作成。

しかしその数分後、隣の席のBさんが「あれ?この件、もう私が対応しましたよ」と声をかけ、さらに別のCさんも「私もつい先ほど返信したところです」と。

まさかの 三重対応。しかもそれは、お客様からのクレームメールでした。 同じ内容の謝罪メールが複数届いたお客様は、当然ながらさらに不信感を抱いてしまい…。


これは、「誰が見たか分からない共有メール」の典型的なパターンと言えるでしょう。 便利であるはずの共同メールが、かえって業務の混乱を招いてしまうことも少なくありません。

良かれと思って誰もが迅速に対応しようとした結果が、まさかの顧客の不信感を招くという切ない結末。こういうことが一度起こると、「また事故になったら大変だから対応は控えておこう」「どうせ誰かがやるだろう」「誰も対応しないなら、自分もやらなくていいか…」という心理が働き、結果的に誰もメールを見なくなるという悪循環に陥ってしまうことがあります。本当に悲しいことですが、これが共有メールボックスの“あるある”だったりしませんか?

「共同メール/共有メールボックス」でよくある、こんなお悩みありませんか?

 Google公式の共同トレイも十分便利なのですが、それでも、業務で使いこなそうとするとこんな課題があります:

  • 誰が対応中かわからない:対応状況が見えず、二重対応や対応漏れが発生。無駄な二度手間が増えていませんか?
  • 重要通知の見落とし:アサイン通知やメンションが他のメールに埋もれてしまい、対応が遅れてしまう。
  • 進捗管理が困難:チーム全体のタスク進捗を把握しづらく、ボトルネックの発見が遅れがちになります。
  • 複数システムでの二度手間:メールを確認してから、別のタスク管理ツールに手動で入力しなくてはならない。(この手間、自動化できます)
  • モバイル対応が不十分:外出先や移動中にスマホで状況を確認しづらく、迅速な対応が難しい。

これらの課題は、日々の業務効率を著しく低下させ、顧客対応の品質にも影響を与えかねません。

 

✋そんな悩みに終止符を打つのが、コレ!

AppSheet × Gmail の“すごい共同トレイ”。
受信と同時にラベルが付与され、タスクが自動生成され、進捗管理もリアルタイムで可視化される。
AppSheet の新機能「Gmail  イベントを使用した自動化構築機能」を使えば、共有メールに届いた内容を即座に「タスク化」できます。 もう「誰が見た?」「まだ対応してない?」なんて不毛な確認、いらなくなります。

具体的にどう動くの?3ステップで紹介!

  1. お問い合わせメールがGmail に到着!
  2. AppSheet が瞬時に検知! 事前に設定したラベルが自動付与され、AppSheet がそのメールを認識します。
  3. 自動でタスクが作成され、ダッシュボードに反映! メール内容が自動でタスク(スプレッドシートのレコード)となり、「未対応」「対応中」「SVレビュー中」などのステータス付きで、わかりやすいダッシュボードに表示されます。

【留意点】現在のところAppSheetからの直接返信はできませんが、それでも活用する価値があります

  • 現在のAppSheetの機能では、受信したメールに対してAppSheetアプリ内から直接返信しメールスレッドの連続性を保つことはできません。 このため、AppSheetではタスクの管理や対応状況の更新を行い、最終的なメール送信はGmailで行うといった運用が必要になります。

  • しかし、この連携により得られるタスク管理の効率化や、対応漏れ・二重対応の防止効果は、この運用上の制約を補って余りあるものです。読者の環境・会社の運用に合わせて柔軟に検討してください。

一目でわかる!AppSheet 「すごい共同トレイ」のダッシュボード

ご覧ください!このダッシュボード一枚で、チームのメール対応状況がすべて「見える化」されます。もう「あのメール、今どうなってる?」なんて、担当者にいちいち確認する必要はありません!

「すごい共同トレイ」がもたらす5つのメリット

AppSheet と連携することで、単なるメール共有にとどまらない、チームの生産性を向上させる強力なツールに生まれ変わります!

AppSheet と連携することで、単なるメール共有にとどまらない、チームの生産性を劇的に向上させる強力なツールへと進化します!

  1. 対応漏れ・二重対応を防止 :「誰が、何を、どこまで」対応しているのかが一目でわかるため、タスクの重複や見落としをふせぎます。
  2. チーム全体の生産性向上 :メール対応のプロセスが明確化され、無駄なコミュニケーションが削減されます。チームメンバーは本来の業務に集中できます。
  3. タスク進捗のリアルタイム可視化 :ダッシュボードで常に最新の状況が共有されるため、管理者もチームメンバーも、常に最新の対応状況を把握できます。
  4. Google Workspace ユーザーなら追加コストなしで導入可能! :すでにGoogle Workspace をご利用中であれば、追加のライセンス費用なしでAppSheet の導入が可能です。既存の環境でスムーズに連携できるため、コストを抑えながらすぐに業務改善に着手できます。

モバイル対応で外出先からも安心 AppSheet で作成したアプリは、PCだけでなくスマートフォンやタブレットにも最適化されます。いつでもどこでも、リアルタイムでメール対応状況を確認・更新できます。

導入はとってもシンプル!3つのステップ

AppSheet 「すごい共同トレイ」の導入は、専門知識がなくても安心して進められます。必要なステップは以下の通りです。

  1. Gmail のフィルター設定とラベル準備:メールを自動振り分けし、タスク化するための準備をおこないます。
  2. AppSheet でアプリを構築(Automation機能活用):メールの受信をトリガーにタスクを自動生成する仕組みをAppSheet で作成します。
  3. 業務に合わせたカスタマイズ:フィールドの追加、ビューの調整、担当者ごとの権限設定など、運用に合わせて細かくカスタマイズできます。

まとめ:「見る」から「動かす」へ!メール業務の未来はAppSheet で変わる

いかがでしたでしょうか? AppSheet とGmail の強力な連携は、単なる「共有」で終わっていたメールボックスを、「進化する業務ハブ」へと変革させます。

チームのメール対応は、“見るだけ”の受け身な状態から、“動かし、管理し、次へ繋げる”能動的なスタイルへと進化するのです。

今回紹介したのは共同トレイの拡張という一例ですが、AppSheet と Gmail の自動化機能は、他にも無限の可能性を秘めています。まずは小さな一歩、スモールスタートからぜひ一度、この革新的な効果を体感してください。

 

「もっと詳しく知りたい」「導入を検討したい」と思ったら…

「AppSheet ってどうやって作るの?」「まだ使ったことがないから不安…」といったご心配は一切不要です!

少しでも「うちの会社でも試してみたい!」と感じたら、どうぞお気軽にソフトバンクまでご相談ください。

 


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