Weekly Alibaba Cloud アップデート情報 - 2025/9/24

データベース

•  ApsaraDB RDS：Relational Database Service (RDS)のリリース情報

2025年9月12日に、ApsaraDB RDS for SQL Serverでrds_capture_sql_paramを有効化することでSQL実パラメータのログ記録が可能となりました。これにより、パラメータを含む完全なSQL文が監査ログやスローログに表示され、特定パラメータによる性能問題の特定やセキュリティ監査が容易になりました。

セキュリティ

•  Security Center：攻撃分析モジュールの提供終了と機能移行について

Security Center は2025年9月30日より攻撃分析モジュールを廃止します。ホストネットワーク防御機能は維持され、アラート＞CWPP の「ネットワーク防御イベント」から確認でき、新たに攻撃ペイロードや関連CVE の表示が追加されます。WAF やVFW のセキュリティイベントは同モジュールに表示されなくなり、複数製品の統合運用にはCloud Threat Detection and Response（CTDR）の利用が推奨されます。

• Cloud Firewall：サブスクリプション2.0課金方式リリース

Cloud Firewall のサブスクリプション2.0課金方式が2025年10月15日20:00（日本時間）にリリースされる予定です。既存の1.0からシームレスに移行可能で、一部機能が調整されます。課金項目は簡素化され、保護対象IPアドレスや追加ポリシーは課金対象外となります。

• Anti-DDoS：ネットワークアップグレードによる一時的影響について

2025年9月19日および9月26日に、中国本土向けAnti-DDoS Proxy とAnti-DDoS Origin Enhanced EIP の通信事業者ネットワークアップグレードが実施されます。作業中はネットワークジッタが発生する可能性があり、サービス側で再接続することが推奨されます。

• Anti-DDoS：Origin Protection Systemアップグレードによる影響について

2025年9月19日および9月23日に、DDoS攻撃防御能力向上のためのAnti-DDoS Origin Protection Systemのアップグレードが実施されました。作業中は接続が1〜2回、最大30秒程度中断する可能性があります。

ビッグデータ

• DataWorks：Shared Data Serviceリソースグループ段階的に廃止へ

Shared Data Serviceリソースグループは2026年4月に提供終了し、既存のAPIは利用できなくなります。安定性・可用性・セキュリティ向上のため廃止が決定されました。ご利用の場合は早期にServerlessリソースグループへ移行し、継続的なサービス利用を確保する必要があります。

AI

• Alibaba Cloud Model Studio：Qwen‑VL‑Plus／Qwen‑VL‑Maxにおける暗黙キャッシュ機能の提供開始

2025年9月12日より、Qwen-VL-PlusおよびQwen-VL-Maxで暗黙キャッシュがサポートされました。これは自動検出された共通プレフィックスをキャッシュする仕組みで、設定不要で一般利用に適しています。キャッシュされたトークンは入力単価の20％で課金され、シンガポール地域から適用が開始されました。

ミドルウェア

• ApsaraMQ for Kafka：クラウド監視メトリクスの廃止について

  2025年10月10日より、ApsaraMQ for Kafkaの一部のクラウド監視メトリクスが廃止されます。対象はV3のInstanceMessageNumOutputV3やTopicMessageNumOutputV3、V2のInstanceMessageNumOutputが該当します。

その他

• ネットワーク機器アップグレードのお知らせ（シンガポールリージョン）

2025年9月12日にシンガポールリージョンのゾーンAおよびゾーンCでネットワーク機器のアップグレードが実施されました。詳細については公式アナウンスをご参照ください。

Weekly Alibaba Cloud、今週のアップデート情報は以上です。

関連サービス