Weekly Alibaba Cloud アップデート情報 - 2025/10/29

注目のアップデート

• Elastic Compute Service：汎用インスタンス g9a / g9ae を提供開始

2025年8月30日に、ECSの汎用インスタンスファミリー g9a と g9ae がリリースされました。新ファミリーの追加により、ワークロード特性に応じたインスタンス選択肢が拡充されました。ユーザーは既存構成からの置き換えや新規導入でコストと性能の最適化余地が広がりました。

コンピューティング

• Function Compute：9月リリース

HTTPトリガーのgRPCサポート

Function Compute にてgRPC プロトコルがサポート可能になりました。HTTP トリガーを使用して gRPC サービスを直接トリガーできます。この関数は gRPC サーバーとして動作し、ストリーミングおよび非ストリーミングのクライアントリクエストを処理します。

MCP Streamable HTTP アフィニティの利用開始

MCP Streamable HTTP アフィニティを有効にすると、Function Compute は同じ MCP セッションからのリクエストを、そのセッションを作成したバックエンド関数インスタンスにルーティングできます。

セッションライフサイクル管理

セッション管理性を向上させるため、Function Compute は HeaderField と Cookie アフィニティのためのセッション API 管理を導入しました。この機能はセッションを明示的なリソースとして扱い、包括的なライフサイクル管理 API セットを提供します。このセットでは、セッションの作成、クエリ、更新、削除が可能です。

データベース

• Relational Database Service (RDS)：MySQLのHTAPでの行と列の自動分割

2025年9月に、RDS MySQLではHTAP構成で行列の自動分割を実装し、高並行OLTPと分析処理を単一クラスターが両立できるようになりました。読み取り負荷は自動で分析系へルーティングされます。

• Relational Database Service (RDS)：SQL Serverの課金モデル移行を提供

2025年10月に、RDS SQL Serverではサーバーレスインスタンスから従量課金インスタンスへの変換がサポートされます。これによりワークロード特性に応じた性能・コスト最適化と、運用形態の柔軟な切り替えが可能になりました。

• Data Transmission Service：リリース情報

2025年9月リリース

・AnalyticDB for PostgreSQL のインスタンス間でのデータ同期・移行が新たにサポートされました。

・機密データのスキャンとデータマスキング機能が新たにサポートされました。

2025年8月リリース

・MySQLからAnalyticDB for PostgreSQL のデータ準備タスクで全量転送を選択可能になりました。

・ソースまたはターゲットインスタンスがRedisで、認証方法がアカウント + パスワードの場合、全量検証が可能になりました。

ミドルウェア

• ApsaraMQ for RocketMQ：rocketmq-client-golang v5.1.3 をリリース

2025年10月16日に rocketmq-client-golang v5.1.3 がリリースされました。PushConsumer 消費モードが追加され、優れたシャットダウン、リクエスト送信のタイムアウト設定、不要なデバッグログの削除が可能になります。コンシューマの制御性と安定性が向上し、安全な停止やタイムアウト管理が容易になりました。

メディアサービス

• ApsaraVideo VOD：再生品質モニタリング機能の旧バージョンの廃止と新バージョンのリリース

日本時間の2025年10月11日 01:00 から 2025年11月30日 01:00まで、再生品質モニタリング機能の旧バージョンを段階的に終了し、新バージョンの提供を開始します。新バージョンでは監視の精度と可観測性が強化され、移行後は同等以上の指標を利用できます。旧バージョンを利用されているユーザーは、2025年11月30日までに、Native Player SDK バージョン7.6.0以上、Web Player SDK バージョン2.33.0以上にアップグレードして利用いただくことが推奨されています。

セキュリティ

• Anti-DDoS：複数リージョンでネットワークをアップグレード

Ani-DDoS Proxy（中国本土外）およびAnti-DDoS Origin Enhanced EIPがドイツ、イギリス、シンガポール、香港でアップグレードされます。アップグレード期間中は一時的なパケット損失や、長時間接続のTCPで1〜2回の再接続が発生する可能性があります。クライアント側の自動再接続・リトライの実装が推奨されます。

その他

• ネットワーク機器アップグレードのお知らせ(リヤドノード)

2025年10月21日にリヤドノードでネットワーク機器のアップグレードが実施されました。詳細については公式アナウンスをご参照ください。

• ネットワーク機器アップグレードのお知らせ(シンガポール)

2025年10月21日にシンガポールノードでネットワーク機器のアップグレードが実施されました。詳細については公式アナウンスをご参照ください。

Weekly Alibaba Cloud、今週のアップデート情報は以上です。

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