東海地域を拠点に鉄道事業を展開する名古屋鉄道株式会社(以下、名古屋鉄道)では、オンプレミス環境でグループウェアを使用していたものの、サーバー容量不足や社内の情報共有の非効率性に課題を抱えていました。これらの解決と業務効率化を目指し、「Google Workspace 」を導入。現場ではスマートフォンを活用した動画や写真のリアルタイムな共有が可能になったことで、情報伝達の迅速化とデータ共有の効率化を飛躍的に向上させました。
「経験の少ない社員が車両検査の現場にいたとしても、ベテランの社員から適切なアドバイスがスピーディにもらえることで、早期復旧がかなうようになりました」
名古屋鉄道株式会社 篭橋 氏
愛知県や岐阜県を中心に鉄道事業を展開する名古屋鉄道は、約5年前までオンプレミス環境のグループウェアを利用しており、業務効率化の面で課題感を抱えていました。特に、メールやファイルサーバーの容量には限度があり、新しいメールを受信するために既存のメールを削除する必要がありました。ファイルサーバーの容量も同じような状況だったため社員から不満の声が上がり、柔軟な運用ができませんでした。
また鉄道車両の検査業務においては、現場で発生するさまざまな状況を正確かつ迅速に関係各所へ共有することが、安全運行と効率的な業務遂行の鍵となります。検査場では、状況の説明に電話を利用することが多く、口頭では詳細が伝わりにくいという課題を抱えていました。デジタルカメラで撮影した写真や動画を共有する際も、一度PCに取り込んでからメールで送信するという手間がかかり、関係者への情報共有に多くの時間と工数を要していました。
こうした非効率さを改善すべく、社内の情報共有を円滑にし、業務全体の効率化と生産性の向上を促進するための新たなツール導入を検討しました。
名古屋鉄道が課題解決のために選定したのは、チャットやカレンダー、ファイルストレージ機能などのツールが一つに統合された「Google Workspace 」でした。従来のオンプレミス環境で抱えていた「サーバー容量の限界」という課題から脱却でき、各ツールを通じてチャット・スケジュール・Web会議など、社員から要望の多かったコミュニケーション機能を実装できる点が評価されました。また、ツールを横断した検索性や直感的で使い勝手が良い点も決め手の一つでした。
導入当初は、デスクワーク中心の社員から浸透し始めていましたが、今では現場でもチャットやWeb会議が活用されています。鉄道車両の検査現場ではスマートフォンを活用し、撮影した動画や写真を関係者が集まるチャットスペースで即座に共有したり、Web会議で直接状況を確認しながらやり取りができるようになり、情報共有が格段に楽になりました。
これにより、電話やメールでは伝えきれなかった細かな状況も伝わるようになり、経験の少ない社員が現場にいたとしても、ベテランの社員が遠隔から的確なアドバイスを送ることが可能になり、早期復旧が実現できるようになりました。
「Google Workspace 」の導入により、現場の情報共有の迅速化と業務効率化において大きな成果を上げることができた名古屋鉄道。しかし、一部のグループ会社では異なるグループウェアを使用しており、グループ間の円滑な連携を妨げる課題となっています。順次名鉄グループ各社にも導入しているところですが、今後はさらにそれを拡大させ、グループ全体のDXをさらに加速させていきたいと考えています。これによりグループ全体のコミュニケーション基盤が統一され、より柔軟で生産性の高い働き方を実現していくことが期待されます。
「DX&Fun! Presented by SoftBank」
東海地域で放映されている、DXを進めたいと考えている企業の皆さんの背中を押すミニ番組です。その中で放映された名古屋鉄道様の取り組みについてはこちらからご覧いただけます。
Google Workspace は、あらゆる業務に合わせて、すべてのビジネス機能をそろえた統合ワークスペースです。お客さまのご利用に合わせたサポートとオプションをご用意しています。あらゆる働き方に対応する業務効率化を実現します。
本事例のサービスに関する導入へのご相談やお見積りなどについては、下記よりお気軽にお問い合わせください。
条件に該当するページがございません