令和6年能登半島地震の被災地にため池の水位監視を目的とした「ichimill」水位計オプションの機材を無償提供
2024年4月26日
ソフトバンク株式会社
ソフトバンク株式会社(以下「ソフトバンク」)は、2024年1月に発生した令和6年能登半島地震の影響に伴う支援として、農林水産省の協力の下、石川県の輪島市と珠洲市のため池の水位監視を目的として、高精度測位サービス「ichimill(イチミル)」の水位計オプションの機材5台を無償提供しました。
「ichimill」は、準天頂衛星「みちびき」などのGNSS※1から受信した信号を利用してRTK測位※2を行うことで、誤差数センチメートルの高度な測位を可能にするサービスです。そのオプションサービスである水位計は、従来の計測器と異なり、水上での設置が可能で、ため池の形状や地震による堤体(ていたい)の被害状況に関係なく、工事不要で設置することができます。これにより、既存の水位計では設置が難しい場所でも「ichimill」の水位計オプションを利用することで、迅速かつ高精度に水位の情報を取得することが可能です。
「ichimill」の水位計オプションを設置した輪島市と珠洲市は、震災後に「防災重点農業用ため池」の被害が多数報告されており、悪天候によるため池の水位の上昇で、地震により亀裂が入った堤体が決壊するなどのリスクがありました。こうした状況から、ソフトバンクは農林水産省の協力に基づき、「ichimill」の水位計オプションの機材を5台提供し、輪島市と珠洲市が2024年2月末からため池の水位監視に利用しています。※3
ソフトバンクは、「ichimill」水位計オプションの無償提供をはじめ、令和6年能登半島地震の影響に伴う支援を実施しています。各支援の詳細は、こちらをご覧ください。
- ※1
QZSS(準天頂衛星システム)やGPS、GLONASS、Galileoなどの衛星測位システムの総称。
- ※2
固定局と移動局の2つの受信機を利用し、リアルタイムに2点間で情報をやりとりすることで、高精度での測位を可能にする手法のこと。
- ※3
終了時期は未定です。
■「ichimill」水位計オプション管理画面
■「ichimill」水位計オプションの機材設置状況
- 輪島市滝又町(2月26日~、1台設置)
- 珠洲市三崎町、正院町(2月27日~、2台設置)
- 輪島市町野町(2月28日~、2台設置)
■「ichimill」サービスサイト
https://www.softbank.jp/biz/services/analytics/ichimill/
■「ichimill」水位計オプションについて
https://biz.tm.softbank.jp/pg11697-web-doc-entry-ichimill.html