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【インクルーシブデザイン】~1分で分かるキーワード #204

【インクルーシブデザイン】~1分で分かるキーワード #204

年齢や障がいなど、既存の製品やサービスの利用に制約がある多様な人々とともにデザインプロセスを進めるデザイン手法

多様な背景を持つ人とともに製品やサービスをつくるデザイン手法

インクルーシブデザインとは、年齢、障がい、性別、国籍、文化など、さまざまな背景により既存の製品やサービスのターゲットから排除されたり、利用に制限がある人々にとって、使いやすさを追求し当事者の声を反映して上流からデザインプロセスを進めるデザイン手法です。近年、多様性(ダイバーシティ)と包摂(インクルージョン)の価値観の社会的な高まりの中で重要性が認識されるようになり注目されています。

適用される分野は幅広く、力が弱い人でも簡単に開けられる食品パッケージや車いすでも利用しやすい建物など、製品以外にも、建築物、ウェブサイト、教育など多岐にわたります。類似の概念を持つユニバーサルデザインは全ての人にとって使いやすく、汎用(はんよう)性の高いデザインであることを重視するのに対し、インクルーシブデザインは製品やサービスの利用に制約がある人々にとって使いやすいことに主眼が置かれます。

現在、インクルーシブデザインは「福祉」から「産業」へと活用領域を広げています。製品などの設計において、これまで利用が困難だった人にとって使いやすいものを目指すことで、気付かなかった課題や視点を得ることができたり、結果としてより多くの人が利用しやすい製品の開発につながることもあり、さらに幅広い分野での導入が期待されています。

ソフトバンクが提供している、日常生活の困りごとをサポートするアプリ「アシストガイド」やゲームを通じて手話を学習できる「ゲームで学べる手話辞典」は、インクルーシブデザインを取り入れたサービスです。

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(掲載日:2024年5月23日)
文:ソフトバンクニュース編集部