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富士登山の安心・安全を守るあるモノとは!?

夏の登山シーズンを無事に終えた富士山。
今年も、「いざ富士山へ!」「ご来光を拝みに!」と国内のみならず、世界各地からたくさんの登山客が。

皆さんが、登山をしながらSNSなどで感動や楽しみを共有できるように、またいざという時の連絡手段として、登山シーズンが始まる前から、ケータイのサービスエリア対策が行われていたんですよね。
富士山へ登った、そこのあなた! ケータイはサクサク使えていましたか??

実はその裏で、もう一つのプロジェクトが動いていたのです!

その名も…「富士山チャレンジ」!

このチャレンジ、いったい何かというと、16の民間企業、団体が主導になって登山者の皆さんが安心して登れる富士山を目指す取り組みです。

……? これだけじゃわからないですよね。
登山者に、位置情報を発信することができる小型の“ビーコン”と呼ばれるセンサーを持って登山をしてもらい、その情報を活用するプロジェクトなんです。

これがビーコン

ビーコンを登山者が持つと、ビーコンから出される電波を、山小屋などに設置した受信機がキャッチして、移動している情報をリアルタイムで収集することが可能に。

「どの登山者がいつどこを通ったか」「登山者が集中している場所や山小屋はどこか」「どのルートが混雑しているか」などの情報が一目瞭然!

この情報を元に登山者は、登山道の混雑情報や山小屋の空き情報をサイトからチェックすることができるんですよ! 登山初心者の人にとって、次にどこで休憩ができるのかはとても重要。
山小屋の情報がすぐに分かれば、休憩の計画も立てやすいですよね。

そのほかにも、噴火などの自然災害が発生した時には、登山者の数や位置を把握することができるので、迅速な救助や捜索活動をするのに役立ちます。

実験中にまさかの事態が

「富士山チャレンジ」は、夏登山シーズン中の10日間限定で、希望した登山者に協力してもらい行われました。

実は期間中、「富士山チャレンジ」に協力してくれていた一組の親子が登山中にはぐれてしまうという出来事が・・・!!
結果的には無事に再会しことなきを得ましたが、ビーコンの位置情報を警察に提供し、遭難に至った経緯などの検証に役立てられたそうです。

収集した登山者の位置情報を可視化し、緊急時にも役立つ「富士山チャレンジ」。

全員がビーコンという“お守り”を持って、安心して登山を楽しめるような富士山になったらいいですね。今後の取り組みにも期待大です!

富士山チャレンジ 公式Facebookページ

(掲載日:2016年10月27日)