「きれいすぎる~、いま富士山の山頂です♪」
富士山の登頂に成功したらSNSでこんな投稿したくなりますよね~。でも冷静に考えると、海抜3,776mの山頂まできちんと電波が届いているのってちょっと不思議な気も…。
その答えは富士山の登山シーズンに期間限定で行っている電波対策。ソフトバンクでは登山者の安全確保、そして登頂の喜びや感動を思いっきり伝えてもらうために毎年実施しています。今年も担当チームがこれまで以上に力を入れて富士山の電波対策に取り組みました!
山開きに合わせて登山ルートも電波開き
ご存じの方もいるかもしれませんが、富士山の登山シーズンは7月初旬から9月初旬までのわずかな期間。登山シーズン以外は山小屋も閉鎖されるため、電波を使う人もゼロになります。そのため富士山の電波対策では山開き前から少しずつ準備を進めていき、山開きを迎えると専用の機材をブルドーザーで搬入し、3泊4日ほどで設置作業を実施。そして登山シーズンが終わると機材を撤去して地上に運搬し、また翌年の準備をするというサイクルを繰り返しているんです。つまり富士山の山開きは登山ルートの電波開きでもあるんです。今年も7月初旬に対策チームが富士山へ出発しました。
通信品質をとことん追求、山頂に基地局を作ろう!
毎年行っている富士山の電波対策ですが、今年も前年の利用状況などを考慮したうえで登山エリア全体の通信品質向上にチャレンジしました。特に力を入れたのは山頂付近。去年までは八合目にある基地局の電波を、中継局を通じて山頂へ届けていたのですが、山小屋内など一部で電波の弱い場所がありました。
山小屋のオーナーさまや一般登山客からも「山頂の電波対策を強化してほしい」という声が寄せられていたため、今年は山頂にある2つの山小屋に基地局を作ることを決断。山小屋内における設置スペースの調整なども経て、無事に設置工事も完了しました!
富士山の山頂に4Gキタ~! SNSもサックサク♪
昨年は八合目の基地局で山頂の電波をカバーしていましたが、今年は山頂の基地局に加え、5合目にも新たに基地局を追加。5合目、8合目、山頂の3つのエリアに向けて、麓局から専用電波をマイクロ波で伝送する仕組みを実現したことで、富士山の登山エリア全体で通信環境を強化することに成功しました。山頂にも4Gが届くようになったので通信速度もかなり向上しました。利用状況によって速度は変動しますが、対策チームが計測したときは約50Mbps(ダウンロード時)の速度を記録! これならSNSの投稿も余裕ですね。
今年の富士山の登山シーズンは9月10日で終了のため、登れるのはあと1カ月ほど。「これから登ります!」という方は、ぜひ富士山を制覇した気持ちの良さを山頂から発信してみてくださいね。
(掲載日:2017年8月10日)
文:ソフトバンクニュース 編集部