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アメリカで学ぶ!東北の高校生100人の特別な夏休み(前編)

高校生の時、夏休みはどんな風に過ごしていましたか?
海にプールに花火大会と遊びに夢中だったり、部活や夏期講習で忙しかったり、中にはひたすら涼しい家でゲームしてた、なんていう人も。

自由な時間がたっぷりある夏休みは、たくさんの経験をして自分を成長させる良い機会でもありますよね。今回は、この夏特別な経験をした高校生たちの夏休みを紹介しますよ!

名門校で学ぶ「リーダーシップ」と「地域貢献」

TOMODACHIソフトバンク・リーダーシップ・プログラム(TOMODACHIプログラム)」に参加するためアメリカへと旅立った岩手、宮城、福島の3県40都市100人の高校生たち。7月21日から8月11日までの3週間、カリフォルニア州にあるカリフォルニア大学バークレー校(UCバークレー)で問題解決型のワークショップ「Y-PLAN(Youth - Plan, Learn, Act, Now!)」に参加し、地域の活性化に必要なことやリーダーシップスキルを学んでいます!

さらに、チャレンジ精神を大切にするアメリカの文化に触れるため、10代で起業した方や、アメリカで働く日本人の方の話を聞いたり、日本では見られない体験型の博物館などを訪問したりと、とても貴重な経験をしているようです!

「Y-PLAN」について
「Y-PLAN」は、UCバークレーの教授であるデボラ・マッコイ博士により開発され、アメリカ各地の公立学校で提供されてきた地域開発とリーダーシップ育成のプログラムです。若者たちが、地域における実際の課題に実践的に取り組むことを通じて、地域を活性化していくことを狙いとしています。

地域活性化を英語でプレゼンテーション

今年のプログラムでは、カリフォルニア州リッチモンド市の街づくりの担当部門が実際に取り組んでいる課題から、海沿いのモラーテ岬周辺の地域活性化に関する提案を行いました。
モラーテ岬周辺は、住む人もおらず、電気水道や交通などのインフラ整備も遅れ、訪れる人も少ないエリア。このエリアの活性化プランをチームに分かれて考えます。

高校生たちは実際にモラーテ岬周辺のワイン工場跡地や海沿いの公園、地域の若者センターなどを訪問・観察し、議論を重ねました。渡米した直後は自分の意見を言えない生徒もたくさんいましたが、提案日が近づくにつれお互い活発に意見を出し合うように。時には意見が衝突することもありましたが、それらを乗り越えながら日々成長できたようです。

そしてついに、リッチモンド市の担当官に提案する日。
なんと、提案のプレゼンは、慣れない英語で作成し英語で行われます!

高校生たちの提案

発表を行ったチームのうち、1チームの提案をご紹介します!

モラーテ岬には、以前はワイナリーで、第二次世界大戦の際、米軍の関連施設として利用されていた施設があります。このチームは、老若男女、障がいの有無、所得問わず、誰もがモラーテ岬を楽しく周遊できるように、トロッコ用に作られたレールを再利用して鉄道を作るプランを発表。

また、自分たちの震災での経験を基に、備蓄品をワイナリーに保存し、災害に備える気持ちを訪れた人に持ってもらうため、部屋をガラス張りにして見えるようにしたり、ビーチ沿いの公園には、災害時にトイレやかまどとして使うことができる災害用ベンチを設置することなどを提案しました。
さらに、リッチモンド市はカリフォルニア州でも経済格差がある地区のため、公園にオープンスペースの図書館を設置し、市民全員に読書の機会を提供することも加えました。

リッチモンド市の担当官からは、「地区内の鉄道と市街地をつなぐことは検討したか?」など街づくりの目線から専門的なコメントが飛び出す場面も。
生徒たちの提案は、継続的に市で検討していただけるとのことですよ。皆さんのアイデアが実現したらスゴイですね!

「Y-PLAN」に込められた思い

2012年のプログラム開始当初から、東北の高校生へ「Y-PLAN」を提供してきたUCバークレー デボラ・マッコイ博士に、TOMODACHIプログラムへの思いや未来のリーダーへのメッセージを聞きました!

デボラ・マッコイ博士
(カリフォルニア大学バークレー校)
2012年、震災で大きな傷を負った高校生たちに少しでも未来への希望やさまざまな可能性への道筋を見せ、アメリカから希望を届けたいと思い、受け入れを決意しました。
今年でこのプログラムは6年目になりますが、震災直後の高校生たちと比較すると、現在の東北の高校生たちはアメリカの高校生たちに非常に似ていると感じています。

都市部と比較すると、地方には学習や雇用などさまざまな機会が少なく、他の人が自分自身をどう見ているのかを極端に恐れる。福島はもっと複雑な事情を抱えています。こういった高校生たちに地域の一員として当事者意識を育てることが大切になるのだと思います。

未来のリーダーである高校生の皆さんには「全ての行動が重要」ということを伝えたいです。リーダーとはその行動の規模や良し悪しで定義されるのではなく、地域の人々をどれだけ巻き込めるかで定義されるのだと思います。

高校生たちは、リッチモンド市の地域活性プラン作りを通じて学んだことを生かし、今度は自分たちの地元を活気づけるためのアクションプラン作りに取り組む予定です。この2週間の学びからどんなアクションプランが生まれるのか、楽しみですね!

アクションプラン作りの様子は後編で!

アメリカで学ぶ!東北の高校生100人の特別な夏休み(後編)

「TOMODACHI ソフトバンク・リーダーシップ・プログラム」について

東日本大震災の被災地域である岩手県、宮城県、福島県の高校生を、カルフォルニア大学バークレー校で行われる3週間の集中コースに無償で招待するプログラムです。「東北の高校生が夢をつかみ、チャレンジするための一歩としてこの経験を生かし、東北の復興を担うリーダーになってほしい」という思いから、米日カウンシルと米国大使館が主導する「TOMODACHIイニシアチブ」にソフトバンクが参画し、2012年にスタート。今年を含め累計約800人の高校生が参加しています。

TOMODACHI ソフトバンク・リーダーシップ・プログラム

過去のTOMODACHIプログラムに参加した皆さんのインタビューもぜひご覧ください!

(掲載日:2017年8月10日)
文:ソフトバンクニュース 編集部