3月19日は「ミュージックの日」♪
通勤や通学中、ワークアウトに欠かせない音楽。皆さんはどんなオーディオ機器で聴いていますか?
音楽を聴くのに欠かせないイヤホンやヘッドホンですが、お店で無数にある中から選ぶことができず、付属品やいただき物で過ごしてきたこの数年・・・
「自分にぴったりのイヤホンを見つけて、音楽ライフをもっと楽しみたい!」そう思った編集部員が、ソフトバンクセレクションの商品企画を担当する小宮さんに、イヤホンの選び方をあれこれ聞いてきました!
イヤホンの音質と価格は比例する!?
多くの人がお店でイヤホンを購入する際の決め手としているのが「音質」「価格」「耳へのフィット感」「デザイン」の4つのポイントなんだそう。
音質はドライバーの種類で変化する
編集部:イヤホンで音楽を聴く上で音質は一番重要ですよね。どの情報をチェックしたらよいですか?
小宮:音質は、まずスペック表(仕様)のドライバーユニットに関する表記をチェックしてください。ドライバーとは、音が出るスピーカーのことを言います。
ドライバーの種類
ダイナミックタイプ |
ドライバーの直径の大きさが変化するタイプ。径の大きさは、「φ8mm」という表記がされていて、φが大きいとより低音が出やすくなる。臨場感のある音楽を聴きたい場合は、数字の大きいものを選ぶのがおすすめ。 |
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BA(バランスドアーマチャー)タイプ |
ダイナミックタイプの様な広い音域と豊かな低音は出ないが、中・高音域音の解像度が高く、より細かい繊細な音を出すのに長けている。繊細なギターやオーケストラ、クラシックなどを聴きたいときにおすすめ。 |
デュアルタイプ |
ダイナミックタイプとBAタイプ両方のドライバーを搭載しているため、豊かな低音も繊細な音も出すことができる。 |
小宮:音域は低音(ベース・ドラムなど)、中音(ボーカルなど)、高音(ギター・ソプラノなど)に分かれていますが、どの音をしっかり聴きたいかという基準で選んだほうが、自分の音楽の好みにあった製品を選ぶことができるかと思います。どの音域がしっかり聴けるかという情報は、実はスペック表や店頭にも紹介がないんです。口コミサイトや視聴コーナーで実際に試してみて、自分に合う音質を確かめることをおすすめします。
ワイヤレスの場合は、コーデックの種類も要チェック!
編集部:コーデックとは何ですか?
小宮:ワイヤレスタイプのイヤホンは、Bluetoothという規格を使って音楽プレイヤーからイヤホンへ無線で音楽データを転送しているのですが、データを転送する仕組みのことをコーデックと言います。コーデックの種類によって音質が変わるので、スペック表のコーデックという欄を見てみてくださいね。
コーデックの種類
SBC | Bluetoothは必ず対応している。音質はあまり良くない |
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ACC | 主にiPhone向け。SBCより高音質 |
aptX | 主にAndroid 向け。SBCより高音質 |
aptX-HD | 主にAndroid 向け。aptXよりも高音質。「ハイレゾ」相当の音質 |
LDAC | 主にソニー製品で採用。aptXよりも高音質。「ハイレゾ」相当の音質 |
編集部:iPhoneとAndriod 向けで規格が違うんですね。もし、手持ちのスマホに対応していないイヤホンを選ぶと、音楽が聴けないんですか?
小宮:SBCは全てのBluetoothに対応しているので、音楽が聴けないということはありません。SBC、ACC、aptXなど複数の種類を搭載している製品が多く、接続するスマホに合わせて自動的に音質が高い種類を選択して接続する仕組みになっています。
編集部:そういえば、よく聞く「ハイレゾ」って何ですか?
小宮:ハイレゾは、簡単に言うとCDを超える音質のことです。音の情報量がCDの約6.5倍あると言われていて、CDで再現できない原音を表現することができるため、聞こえてくる音の量が全然違うんです。ライブの音源やオーケストラの演奏を聴くとその差が良く分かります。ハイレゾは、ワイヤレスではなく、有線タイプのイヤホンで採用している技術です。ソフトバンクセレクションでも、ハイレゾに対応したイヤホン(GLIDiC SE-9000HR)を販売しているのでチェックしてみてください。
ソフトバンクセレクション
GLIDiC SE-9000HR
ソフトバンクセレクション
GLIDiC SE-9000HR
編集部:やっぱり、音質にこだわると価格も高くなるのでしょうか?
小宮:一般的にはスマートフォン付属のイヤホンのステップアップとして、予算5,000円~10,000円くらいでいいイヤホンが買えると言われています。先ほど紹介したドライバーのタイプで大体の目安が変わってきます。ダイナミックタイプは割とお手ごろな価格で1,000~2,000円くらいで購入できるものもあります。その次がBAタイプ。2万円~くらいですね。デュアルタイプは、1万円後半~です。またBAによっては、低音用、中音用、高音用と3つ以上の複数のドライバーを搭載しているイヤホンもあり、その分値段も高くなっており、5万円、10万超えといった商品もあります。
編集部おすすめのイヤホンのデザインは?
編集部:最近主流のデザインを教えてください。
小宮:ワイヤレスタイプですね。2017年にAppleからAirPodsが発売されて、そこをきっかけに、各メーカーからワイヤレスタイプが数多く発売されています。ソフトバンクセレクションでは、左右が独立している完全ワイヤレスと呼ばれるタイプがダントツで人気です。あとは、ランニングブームの影響などもあるのか、防水に対応した左右がつながったスポーツタイプの人気も出てきています。
有線タイプ | 完全ワイヤレスタイプ | スポーツタイプ |
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編集部:この完全ワイヤレスタイプのイヤホン、耳栓みたいな形ですね。
小宮:そうなんです。GLIDiCのSound Air TW-5000は、本体のデザインはもちろん、ケースの形や操作性などさまざまなところにこだわって開発しました。
ソフトバンクセレクション
GLIDiC Sound Air TW-5000
ソフトバンクセレクション
GLIDiC Sound Air TW-5000
小宮:耳に入れる部分の形は、大きく2種類あります。AirPodsやiPhoneに同梱されているような耳の中に入れないタイプをオープン型、GLIDiC Sound Air TW-5000などで採用している耳の中に入れるタイプをカナル型と言います。耳の形は、指紋と同じくらい人によって異なるそうです。視聴コーナーで付け心地を試してみて、自分の耳に合う形を選んでみてくださいね。また、カナル型ではシリコンで出来たイヤーピースと呼ばれるパーツが付いています。サイズが3~4種類ほど同梱されているので、買ったらまず自分の耳に合うイヤーピースのサイズを確認してみてください。
主流のワイヤレスタイプに決めようかな・・・?
編集部:人気のワイヤレスタイプに心が動いているのですが、デメリットってないんですか?
小宮:ワイヤレスタイプのデメリットも実はあります。まずは充電をしなければいけないこと。あと、音質が有線タイプよりやや劣りますね。
そして、1点注意していただきたいのが、遅延。ワイヤレスタイプは無線で音楽のデータを転送しているので、音が再生されるまでに若干遅延が発生するんです。音楽を聴く分には問題ないのですが、動画や音楽に合わせたゲーム(音ゲー)をプレイするのには向かないので、スマホゲームをよくプレイする方は有線タイプをおすすめします。
ちなみに、GLIDiC Sound Air TW-5000は、なるべく遅延が発生しないように、開発の時に部品の選定やアンテナの調整を徹底的に行った製品なので、快適なオーディオライフを送れるはずです。ぜひ実際に使って試していただきたいです!
編集部:ありがとうございました! いろいろ勉強になりました!
教えてくれた人
小宮義徳さん
ソフトバンクセレクションの商品企画を担当。
小宮さんのチームが立ち上げたオーディオブランド「GLIDiC」の開発秘話などを、SoftBank SELECTION WEB MAGAZINEで紹介しています。
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- ※各機能や部品の名称は、メーカーによって異なります。
(掲載日:2018年3月19日)
文:ソフトバンクニュース編集部