日本ってサイコー!!!
美味しいお米で炊き上げたご飯に、温泉でくつろぐ瞬間。新幹線から見える富士山。そして、一年に一度咲く満開の桜。そんな一言が思わず口から出てしまいますよね。
そして、その“サイコー!”の最高峰とも言えるのが、この季節だけ楽しめる桜と雄大なお城のある風景。ぜひ今年は、今だけの贅沢を味わいに、桜とお城の名所に出掛けてみませんか?
お城と桜がサイコー!のコンビになった理由
幕末の頃、200近くあった日本のお城も、明治を迎えるとほとんどが役目を終え、民間などに払い下げられます。一方、明治政府は全国で公園の整備を進めていたこともあり、その適地として城跡が選ばれる例も多かったのだとか。「公園には昔から日本人に親しまれてきた桜が良く植えられたことから、『城と桜』の組み合わせが定着したんでしょうね。」と教えてくれたのは、城を撮って20年・城カメラマン 岡泰行さん。というわけで今回は、既に紹介した「姫路城(兵庫県)」以外で、岡さん厳選の10城のうち、残念ながら現在修復中の「弘前城(青森県)」と「熊本城(熊本県)」を除いた桜の名所 8城を紹介いただきましたよ☆
城カメラマン 岡泰行さん
1969年、兵庫県生まれ。城の写真家。一つ一つ表情が異なる日本の城を、「先人たちの知恵やおしゃれ心」をテーマに日々撮影を行い、写真を通して城の魅力を探る。「備中松山城ポスター」(岡山県高梁市)や「ノジュール」(JTBパブリッシング)連載、「旅の手帖」(交通新聞社)など、各種メディアで作品発表を続けている。
ウェブサイト「お城めぐりFAN」主催。
お城と桜の名所 8選
長期間楽しめる多種多様な桜たち
松前城(北海道)
幕末の頃、ロシアなどの異国船への備えとして、幕府の命令で築かれた松前城。三大名木と呼ばれる「血脈桜」「夫婦桜」「蝦夷霞桜」を始め、エリア内には約250種類、1万本を超える桜が植えられています。早咲き、中咲き、遅咲きと、それぞれの開花時期が微妙にずれているので、約1カ月にわたり花の美しさを競い合うのも特徴のひとつ。それに合わせて、毎年「松前さくらまつり」が開催されます。今年は、4月28日(土)~5月13日(日)までなので、ぜひ足を運んでみてくださいね!
西洋式城郭を彩るソメイヨシノ
五稜郭(北海道)
明治新政府軍と旧幕府軍とが戦いを繰り広げた戊辰戦争の最後の舞台となった箱館(現在の函館市)で、旧幕府軍の拠点となったのが五稜郭でした。なぜこの形になったのか気になりますよね? 実はヨーロッパの築城術を参考に作られたため、それまでの日本にはなかった幾何学的な星形の城になったのだとか。
毎年春には約1,600本の桜が咲き誇り、見頃は4月下旬から5月上旬あたり。隣接する五稜郭タワーの高さ90mの展望台から見下ろす桜並木も乙なものと言えますね。
ぼんぼりに照らされた美しい桜
高田城(新潟県)
高田城は、徳川家康の6男・松平忠輝の居城として築かれました。明治に入ると、旧陸軍13師団の拠点となり、それを記念して2,200本の桜が植えられます。その後は公園として整備も進められ、現在では周辺も含めると約4,000本に増えています。4月6日(金)から22日(日)に開催されるのが「高田城百万人観桜会」。照明や3,000個のぼんぼりにライトアップされた、1993年復興の三重櫓と桜が堀に映る様は必見です。
天下に名高い高遠の桜を観賞
高遠城(長野県)
甲斐の虎と呼ばれた武田信玄が信濃国を攻めた際、拠点としたのが高遠城。城跡にできた高遠城趾公園には、「天下第一」と評される約1,500本の桜・タカトオコヒガンザクラ(長野県天然記念物)が群生しており、遠くから見るとまるでピンクに染まった雲のよう。明治時代に廃城となった後、旧藩士たちが近くにある桜馬場の桜を移植したのが始まりでした。見頃は、4月上旬から中旬にかけて。ソメイヨシノに比べるとやや色の濃い花が、「信州の名城」をピンク色に染め上げます。
信州の古城で咲き誇る千本桜を堪能
上田城(長野県)
大河ドラマ『真田丸』の舞台として、全国的にもその名が知られるようになった上田城。明治時代を迎えて城が廃されると、その後に梅や桜の木が植樹されました。桜の木は、ソメイヨシノ、シダレザクラ、ウコンザクラなど約1,000本を数え、桜が見頃となる4月7日(土)から22日(日)まで「上田城千本桜まつり」が開催されますよ。日本の照明デザイナーの第一人者・石井幹子さんプロデュースによるライトアップは一見の価値あり!
一乗谷のかつての栄華を見守っていた桜
一乗谷朝倉氏遺跡(福井県)
越前国の戦国大名であった朝倉氏が5代、約100年に渡って栄華を誇ってきた一乗谷。発掘調査により、館や城下町の地形がほぼそのまま残っていることが分かりました。現在は庭園や一部の街並みが再現されるなど、当時の雰囲気を味わえる観光名所になっています。4月上旬に行われるのが「越前朝倉糸桜まつり」。糸桜は、朝倉義景の下に身を寄せていた後の第15代足利将軍・義昭が酒宴とともに堪能したと伝わります。桜を渋く楽しみたいという、通好みの桜スポットでもありますね。
国宝の城でひこにゃんと桜を楽しむ
彦根城(滋賀県)
「徳川四天王」のひとり井伊直政によって築かれ、当時の天守が今も残る国宝・彦根城。お城ファンの間では、縄張りの複雑な難攻不落の城としても知られています。彦根市のマスコット「ひこにゃん」に会える城としても、すっかり有名になりました。城跡を中心に約1,200本の桜が植えられ、毎年4月1日から20日(開花状況による変動あり)には、「彦根城桜まつり」が開催されます。ライトアップされたお堀端の桜も見事!
桜に囲まれた美作国随一の山城
津山城(岡山県)
中国地方最大の津山盆地の、ほぼ中心に位置する津山城。今も残る高石垣や2005年に復元・公開された備中櫓など、風情を感じさせる城です。現在は鶴山公園と名付けられた城跡で、毎年4月1日から15日まで開催される「津山さくらまつり」では、レーザーショーやご当地グルメと観光展などさまざまなイベントが行われるほか、期間中に1日だけ、岡山駅と津山駅とを結ぶ「津山線津山夜桜列車」も運行(1往復)されます。
スマホでお城をキレイに撮る方法
桜の名所としても知られる姫路城。スマホで美しく撮影できるスポットを教えてもらいました。姫路城だけではなく、いろいろなお城でも活用できること間違いなしなので、ぜひ出かける前にチェックを!
「城の日」といえば姫路城!
スマホで美しく撮れるスポットを紹介します!
ここでもつながる♫
ソフトバンク・ワイモバイルのLTE
今回紹介したお城だけではなく、全国各地の名城や桜の名所などの観光スポットでもソフトバンクとワイモバイルのLTEは快適にご利用いただけます。ぜひ訪れた際は、とっておきの一枚をSNSなどにアップして、お友達や家族に自慢しちゃってくださいね♪
(掲載日:2018年3月20日)
文:ソフトバンクニュース編集部