皆さんにとって「映画の魅力」は何ですか？
豪華な出演者？ 迫力満点の映像？ いろいろと魅力はありますが、やっぱり一番は「ストーリー」ではないでしょうか。1時間半から2時間ほどかけて一気に鑑賞する映画は、思いっきりストーリーに没入できるエンターテインメント。そういえば「感動して泣いた」といった感想を一番よく聞くのも映画ですよね。
ストーリーを存分に楽しめる映画。実は最近、視覚障がいがある人たちも楽しめるようになってきているんです。ソフトバンクでも視覚障がい者にもっと映画を楽しんでもらうための活動を行っているので紹介します。
映画は心も豊かになるエンターテインメントだった！
映画を見て感動したり、涙を流したりした後って何だかスッキリしますよね。
実はこれ、科学的にも根拠があるんです。映画を見て感動するのは、俳優やストーリーといった映画の世界に「共感」しているからですよね。人間の脳の中で共感をつかさどっているのは「内側前頭前野」という領域。ここは他人と関わりながら暮らしている人の社会性を左右する重要な働きを担っています。
つまり、映画を見て心が動かされると共感力や感性が鍛えられ、社会生活を送る上でもプラスの効果が！ さらに感動すると感情に大きな起伏が生まれるので、落ち込んでしまったときなどに立ち直りやすくなり、ストレス発散につながるとも言われています。映画って面白いだけじゃなく、心も豊かになるエンターテインメントなんです。もっといろいろな人が映画を楽しめるようになるといいですよね♪
1台ずつ貸し出されたiPhoneを使って初めての映画鑑賞に挑戦！
2018年7月21日、東京の高田馬場にある日本点字図書館で「視覚障害者向け はじめてのiPhone体験教室」が開催されました。この教室ではiPhoneの「Siri」や画面を読み上げる「ボイスオーバー」などの機能、映画の音声ガイド再生ができる「UDCast」アプリを使って映画を楽しむためのレクチャーを受けることができます。
ソフトバンクは教室で使用するiPhoneの提供、講師役のスマホアドバイザー派遣、そして実際に購入してみようという方のサポートとして居住地域の近隣にあるソフトバンク店舗のスマホアドバイザー紹介といった協力をさせていただきました。
日本点字図書館
映画は視覚障がい者にも人気のエンターテインメントなのですが、「映画館に行くのはちょっと大変。でもスマホで楽しむのは難しそう…」といった悩みを抱えている方も多いそう。今回も午前と午後に行われた教室も計17名の方々にご参加いただきました！
UDCastってなに？
Palabra株式会社が提供する、映画・映像・放送などの「音声」をスマートフォンなどの携帯端末のマイクが拾うことで、その端末を通じて、字幕や手話の表示、音声ガイド再生などを行えるアプリケーションです。
スマホを活用すれば、映画が身近な存在に
教室では専門の講師が使い方を説明し、参加者は1台ずつiPhoneを持って操作を体験。「スマホを使うのは初めて」という参加者も多かったようですが、2時間半にわたってレクチャーを受けると、最後は楽しそうにいろいろな機能を駆使しながらを楽しんで使っていました。
教室に参加した皆さんの感想は？
丁寧に教えてもらえたので、スムーズに使いこなせました。これまでは、映画を見るために映画館の場所や時間帯を選ぶ必要があり、足を運ぶのに少しハードルがありました。でもUDCastを使えば、最新の映画を映画館を選ぶことなく気軽に楽しむことができるので、ぐっと自由度が高まると感じました。スマホを使い始めるのにちゅうちょしていましたが、今回の体験で勇気をもらえました！
スマホを使ったのは今回が初めてでしたが、触ってみてとても楽しかったです。特に印象深かったのはSiriの機能ですね。操作には練習と慣れが必要ですが、Siriの読み上げ機能やボイスオーバーを活用したら調べものもできるので今後活用していきたいです。
ソフトバンクでは「視覚障がい者向け使い方教室 for iPhone」「スマホアドバイザーによる教室」など、障がいがある方にも楽しく快適にスマホを使っていただくための取り組みを行ってきました。私たちの生活を豊かにしてくれるスマホを、もっと多くの人に使ってもらえるためのCSR活動をこれからも続けていきます。
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（掲載日：2018年8月20日）
文：ソフトバンクニュース編集部
