ソフトバンクが今年新たに東日本大震災の復興支援活動として開始した、小・中学生のスポーツや文化活動を応援するイベント「SoftBank 東北絆CUP」。バスケットボールに続き、8月13日に宮城県石巻市で野球大会が行われました。
元気あふれるプレーが目白押し
野球大会には、岩手・宮城・福島の3県から約200名の小・中学生が参加。個人参加の子どもたちによる混成2チームを加えた中学生6チームによるトーナメント戦では、走攻守にわたり元気あふれるプレーが繰り広げられました。
決勝に勝ち進んだ中村第二中学校(福島県相馬市)と中田中学校(宮城県登米市)の試合は、手に汗を握る投手戦で0対0のまま延長戦に突入。タイブレーク方式により中村第二中学校が優勝を手にしました。
東北絆混成Bチーム vs 中村第二中学校
七ヶ浜町立七ヶ浜中学校
中田中学校の熱い声援
中田中学校 vs 大船渡中学校
中村第二中学校と中田中学校の試合は息の詰まるような投手戦に
優勝した相馬市立中村第二中学校
「最後の大会で優勝できて本当に嬉しいです」
優勝した相馬市立中村第二中学校
「最後の大会で優勝できて本当に嬉しいです」
東北絆混成Aチーム監督 元福岡ソフトバンクホークス 江尻慎太郎さん
「貴重な経験ができましたね。急造チームで、1試合目は名前も特徴も分からない中で監督をやることの難しさを痛感しました。2試合目はみんなの名前や特徴を覚えて、それぞれの良いところを出せて、いい勝ち方ができました。野球の楽しさをいろんな角度から感じていってほしいと思います。また、1試合目が終わったときに選手に伝えたのですが、『失敗が怖くて思い切ったプレーができない』というのはプロ野球選手も同じで、そう簡単なことではないんです。思い切ったプレーをするためには、どうしたらいいのか、どんな練習をすれば自分で責任を持って思い切ったプレーができるのか、そういうことを考えながら上達していってほしいと思います」
憧れの元プロ野球選手と交流
試合の合間には、2017WBC侍ジャパン代表監督の小久保裕紀さんや、ホークスジュニアアカデミーヘッドコーチの若菜嘉晴さん、元福岡ソフトバンクホークス選手の新垣渚さんなど9名の元プロ野球選手によるクリニックが行われ、小・中学生たちに直接指導を行いながら交流をしました。他にもスピードガンコンテストや、事前にタブレットを活用して若菜さんや新垣さんより遠隔で指導を受けていた子どもたちによるチャレンジタイムが行われました。
スピードガンコンテスト優勝 記録122km/h
福島県相馬市立中村第二中学校 中島さん
チャレンジタイム「サバイバルノック」最優秀賞
岩手県大船渡市立大船渡中学校 三田地さん
指導を終えて
2017WBC侍ジャパン代表監督・NHK解説者 小久保裕紀さん
「現在の小・中学生の選手たちは筋力・体力がありますし、指導内容の飲み込みの早さを感じました。暑い夏場の練習はキツいと思いますが、今日の経験を夏休みのいい思い出にしてほしいですね。東北の子どもたちが、野球を通して今後の社会を支えるリーダーとして活躍してほしいと思います」
元福岡ソフトバンクホークス選手 新垣渚さん
「球場に集まってくれた子どもたちがみんな元気いっぱいで教えがいがありましたし、こちらも元気がもらえた気がします。野球の基本はキャッチボール。プロ野球選手も大事にしていることですので、基本を大事にして上達していってほしいと思います」
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(掲載日:2018年8月16日)
文:ソフトバンク編集部