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いよいよ令和時代! 書道家・涼風花さんに学ぶ美しい「令和」のペン字書き方講座

2019年4月1日、多くの日本国民が見守るなか新元号「令和」が発表。

「心を寄せあう中で文化が生まれ育つ」という素敵な意味が込められた令和は、これから書類や手紙に書く機会も増えてきます。せっかくなら、意味にふさわしく美しい字で書きたいですよね。そこで、文字のプロである書道家の涼風花さんに、「令和」を書くときのコツを教わってきました。

涼風花さん

涼 風花(りょう・ふうか)さん

1985年生まれ。栃木県日光市出身。日光観光大使。7歳から書道を始め、14歳で書道師範資格を取得し硬筆(ペン字)資格も持つ。2010年「美人すぎる書道家」として新聞に取り上げられ、テレビ、新聞、雑誌など各メディアで活躍中。

「令和」をペンで美しく書くコツを伝授。決め手は、1画目!?

昭和初期に作られたという色鮮やかな袴に身を包み、颯爽と現れた涼風花さん。バックの和風の庭ととてもマッチして、思わずうっとり。

「令和」を初めて見たときの印象はいかがでしたか?

「書くのが難しい!」というのが第一印象です。というのも、文字は画数が少ないほどバランスが取りにくいんです。また、「令」の最後の画を、まっすぐ縦に下ろすのと、ナナメに落とすのとで混乱を招くかもなぁ、とも思いました。これはどちらが正解というのはないのですが、私がいろんな古典を見た限りでは、手書きで書くときはナナメに落とす方が多かったですね。

普段の生活だとペンで書く機会が多いと思います。ペン字での「令和」の綺麗な書き方と初めに気をつけるべきポイントを教えてください。

まず、ペンの持ち方から意識してみましょう! ペン先から約3cm上を持ち、指に変な力を入れないことが大切です。真っ直ぐな線を綺麗に書くには、手だけで書くのではなくペンを体ごと動かすようにするといいですよ。

こちらがお手本

① 「令」を美しく書くコツ

「令」は、上の屋根の部分が横に広がりすぎないように、1画目を縦に下ろすようなイメージで書いていきます。画数が少ない漢字は大きく見えるので、あえて小さめに書いてあげるのがコツです。

横線は右上がりになるように入れて、最後の5画目が4画目の先と交わる点がこの字の中心になるように意識してみてください。1画目と2画目の交点、3画目の中心点、4画目と5画目の交点が全て直線上に並ぶように。

ここがポイント!

① 1画目は縦を意識して下ろす
② 文字の中心を捉える

② 「和」を美しく書くコツ

特に横書きの場合は、「令」から少し離れたところから書き始めましょう。「和」は左に長い線があるので、「令」とぶつかってしまうんです。1画目は、横に寝かせるように書きます。2画目は、3画目と交わったときに左側が長くなるようにします。

右の口の部分ですが、私は左上を開ける書き方をおすすめします。これは「幸福が上から降ってくるので開けておこう」という古典の考え方なんです。新しい「令和」の時代に向けて、こういったジンクスも取り入れると面白いと思います。

ここがポイント!

① 1文字目の「令」から離して書き始める
② 2画目は左側を長くする

すごい! ちょっと工夫しただけで、字が上手になった気がします。

今回は、皆さんにとって一番馴染みのある「楷書」という字体でご説明しました。書道に正解はないのですが、楷書だとある程度ルールがあるので改善しやすいんです。

楷書以外にはどんな字体があるのですか?

ここに書いたのは一例ですが、例えば、ところどころ続け書きをする「行書」や、速く書くために字画を大幅に省略する「草書」など意外に多彩なんです。字体が変わるだけで、「令和」の持つ印象もだいぶ変わりますよね。

ちなみに、筆ペンで「楷書、行書、草書」を書き分けると以下のような違いになります。

左から、楷書、行書、草書

今回使ったペンはこちら

正しい位置でペンを持つサポートをしてくれる新設計「くびれグリップ」を採用。和の風情を感じる漆塗りを参考にしたボディカラーは、ピンクなど可愛らしい色味で普段使いしたくなる1本。

「涼風花 ふで和み 本造り」をチェックする

書体によって印象が変化! いろんなフォントの「令和」をキャラクターに例えてみた

ソフトバンクのグループ会社に、多彩なフォントを取り扱うサービス「フォントワークス」があります。ここからは、フォントワークス社 広報担当の福島さんも交えて、フォントワークス社が提供している、6つのフォントの「令和」を見比べて、キャラクターに例えてもらいました。

「フォントワークス」とは

デジタル環境とともに発展してきたフォントメーカー。国内初の定額制フォントサービス提供を始め、デジタル分野におけるフォントの開発・提供、フラグシップとなる筑紫書体シリーズの開発など、革新的なアイデアで「使いやすく高品質なフォント」を提供しています。

「フォントワークス」のウェブサイト

マーケティング/広報担当の福島さん

「私たちの役割は、単なる伝達記号としての文字を作るに止まらず、時代を超えて、言葉の力を最大化する文字を作り続けることです。時代に合った豊かな表現と、環境に適応した機能を提供することで、フォントを通じてコミュニケーションに新たな価値を生み出し続けることを目指しています。

弊社書体デザイナーの信念として、もっとも大切なことは、『作っている自分がワクワクするものを作ること』。作っている自分たちがワクワクするものでないと、使う人たちがワクワクするわけがないからです」

フォント① 花風ペン字体

福島さん

万年筆やペンで手書きした上品な雰囲気をそのままに、縦組みでも横組みでも品格のある文章を表現できるまじめな書体です。手書き風の挨拶状などに最適です。

涼風花さん

どれも個性豊かですね。花風ペン字体は、パッと見て「リアルな手書き文字風だなぁ」と感じました。直線もただ真っ直ぐなわけではなく、手書きならではの柔らかさがあって親しみやすいですね。人で例えるなら、真っ白なワンピースを着こなす可憐でおしとやかな女性、といったイメージです。

フォント② 筑紫明朝 B

福島さん

人々のあいだを行き交う書きことば、文字の息づかいに呼応するように設計された明朝体です。郷愁感、懐かしさ、温かさを感じる書体で、小説などの読み物に適しています。こちらの印象はいかがでしょう?

涼風花さん

これは書道家から見ても、楷書の基礎をしっかりと抑えていると思います。漢字が中国から渡って来たときの、きっちり、かっちりとした古典的なフォントですね。キャラクターでいえば、厳格なおじさんといったところでしょうか。会社の偉い人のような(笑)。

フォント③ 筑紫アンティークLゴ

福島さん

一文字ごとの漢字固有の形・骨格を生き生きとした書風で描き、漢字そのものが見せる表情をエモーショナルに表しています。金属活字や写植文字の伝統を踏襲しながら、侘び寂びの表現と現代的な新しさを融合させた数少ないゴシック体です。

涼風花さん

線の太さがほぼ均一なのが特徴的ですね。先ほどの筑紫明朝 Bと少し似ていますが、よりユーモラスで親しみやすさがあります。筑紫明朝 Bが厳格なおじさんなので、こちらは気さくなおじさん。上司にいたとして、「今日飲みに行くぞ!」なんて言われたら、喜んでついて行きます(笑)。

フォント④ つばめ

福島さん

直線で表現した横画の終筆部のアクセントと優しい曲線が特長の手書き明朝の書体です。文字によって大きさが変わるので、文章を組むとコロコロとしたコミカルな表情を見せてくれます。女性や子ども向けのポスターなどにも合うんです。

涼風花さん

私、このフォントが一番好きです! 字体としては楷書に近いですが、昭和レトロな女性らしい雰囲気がありますね。椿の花が横にある、みたいな。和モチーフの化粧品のロゴなどにも合いそうです。

フォント⑤ ライラ

福島さん

「竪琴(ハープ)」を連想させるデザインを取り入れ、左右に大きくふれるハネやハライを随所に組み込んだ躍動感のある書体です。文字を組んだ際、まるで琴を奏でたような優しく不思議な雰囲気を表現します。キャッチやポイント使いで映えてくれますよ。

涼風花さん

「令和」のイメージに一番近いのはこれです。つばめ同様、どことなくアンティークな趣がありますね。大正時代のハイカラさんのような、和風の女性が浮かびます。和カフェの看板やカステラのパッケージにも使われていそう。

フォント⑥ くろかね

福島さん

鉄のように黒く力強い雰囲気の中に、どこか優しさを持っている書体です。全体的に愛嬌のある骨格のデザインで今風な日本のポップな優しさや強さ、明るさを醸し出しています。タイトルやコピーなどの少し大きめな短文で使うのがおすすめです。

涼風花さん

小学校低学年のわんぱくな男子! という感じですね(笑)。猫ちゃんやゆるキャラの持つ可愛さに近い、キャラクター的な魅力があると思います。フォントとしては、線の太さが目立つのでインパクトが大きいですね。

文字のプロといえるお二人のお話を聞いていると、フォントそれぞれに人格があり、個性があることが感じられます。それでは、そもそも涼さんが書家を志した理由は何なのでしょうか? 次は、涼さんの人となりや書道の面白さをお聞きします。

「フォントワークス」では、利用シーンに合わせた多彩なラインナップが展開されているので、「とにかくいろんなフォントを見てみたい」「いつもとは少し違ったフォントを使いたい」と考えている人におすすめです。見ているだけでワクワクするようなフォントをぜひ!

時代劇大好き! だった子ども時代から書道家になるまで。涼さんの半生を振り返る

涼さんは「美人すぎる書道家」としてメディアでご活躍中ですが、書道を始めたきっかけを教えてください。

はじめは、お小遣い欲しさです(笑)。子どもの頃、私は鍵っ子だったので、よく近所の祖母の家に遊びに行って、一緒に時代劇を見ていました。小学校2年生のある日、祖母から「書道教室に行ったら、お小遣いをあげる」と言われたんです。

可愛らしいエピソードですね。おばあちゃん子だったんですか?

そうですね、今に至るのも祖母の存在が大きいです。進路を考え始めたとき、「時代劇に出たら、おばあちゃんが喜んでくれるかも!」と思って、女優を目指すことに。22歳で上京、芸能事務所に所属して活動をスタートしました。でも、自分のイメージとはちょっと違い、もともと自分が持っていた書道の師範の資格を生かして時代劇にでる方法にシフトしたんです。

時代劇に出たい!という強い思いがあったのですね。

ようやく念願叶って、2017年NHK大河ドラマに出演できたんです! 俳優さんが書状を書くシーンの代理として、手元のみの出演でしたが(笑)。手元だけで演技をするのは、楽しくも難しかったですね。

小学生の頃に始めた書道が今のお仕事に繋がっていますが、涼さんにとって書道の一番の魅力とはどんなことでしょう?

書いたものが紙に残るので、自分がレベルアップしていくのを目で見て感じられるんです。「小学生の頃から今まで、自分はこんなに上手くなってきた」という揺るぎない自信を積み重ねられる。すると、落ち込むことがあっても「みんなすごいな、私も頑張ろう」と前向きに捉えられるんです。

涼さんが使っている書道道具。書き上げた作品に押す落款(らっかん)や梅の花モチーフの文鎮など

多いときは1日100枚以上! 涼風花流メンタルコントロールのやり方

普段、文字を書くときに大事にされていることを教えてください。

何よりも、精神的にリラックスした状態であることが大切ですね。気分が晴れないときに書くと、ちぢこまった字になってしまいます。なので、書こうという気持ちになれないときには、思いきって書道から離れ、散歩やカフェ巡りを楽しんだり友達とおしゃべりする時間を作ったりしています。ただ、書くときは一心不乱に書いているため、1日で100枚以上いくこともあります(笑)。

実際、毛筆だとどんな風に書くのでしょう?

では、ここで書いてみます。難しく考え過ぎると文字が堅くなってしまいますが、あらかじめ半紙の半分より少し上に折り目をつけておくといいと思います。ペンの場合は、毎回紙に折り目を付けるわけにはいかないので、少しコツが必要です。

立ちながら書くことが多いため、腰にダメージが蓄積されることも多いのだとか

涼さんが書いてくれた毛筆の「令和」。華奢な見た目とは裏腹に、ダイナミックな書体と華麗な筆さばきが見事でした

ついに始まる新時代に向けた「令和」の書き方講座、いかがでしたか? たった2文字でも、ちょっとしたコツで美しく書けるとは驚きです。フォントの違いだけで印象もガラッと変わるのも、文字の面白さですね。涼さんから教わった書き方を、早速試してみてください!

涼さん直筆の額縁入り「令和」を抽選で1名さまにプレゼントします

記事の中で涼さんに毛筆で書いていただいた「令和」を抽選で1名さまにプレゼント! 額装済みの作品を家に飾れば、新時代を華やかにスタートできそう。この貴重なチャンスをお見逃しなく。

涼さん直伝の「令和」を美しく書くコツを見る

本キャンペーンは終了しました。

(掲載日:2019年4月26日、更新日:2019年5月20日)
文:エクスライト
撮影:山﨑悠次

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