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清掃業界の救世主登場? 清掃のプロがAI掃除ロボットを使ってみた

清掃界の救世主登場? 清掃のプロがAI掃除ロボットを使ってみた

いつも清潔なオフィスで快適。

当たり前のような環境も、毎日清掃を行ってくれる人のおかげなのですが、近年では、清掃業界の人手不足が課題なんだとか…

この人手不足の課題を解決するであろう救世主(?)ソフトバンクロボティクスAI清掃ロボット「Whiz」。

人が手作業している清掃の一部をロボットが担うことで、清掃時間の短縮や効率化が見込めるため、清掃ロボットの導入が増えてきています。そこで、5月末に「Whiz」を導入した第一企業株式会社に「Whiz」導入後の作業イメージや効率化について話を聞いてきました。

AI清掃ロボット「Whiz」ってなに?

ソフトバンクロボティクスAI清掃ロボット「Whiz」

ソフトバンクロボティクスが開発・提供する、カーペットなどの床の清掃を目的とした自律走行が可能な業務用乾式バキュームクリーナーのロボット。これまで難しかった自律清掃ルートの作成をかんたんに行うことができ、AIが搭載されているため障害物や人の動きを検知して状況に応じて回避することができます。

削減した時間で質の向上へ

第一企業では、オフィスビルの共有スペースだけではなく、専用室内(執務室や会議室)の掃除機をかける工程での利用を想定しているのだそう。

例えば、清掃スタッフは会議室では掃除機をかけたり、ごみの回収や拭き上げ清掃などをしたりしながらビルを巡回清掃していますが、床の清掃は「Whiz」が作業を行い、その間に別の場所でごみ回収や拭き上げ清掃などをしていくといった予定だそうです。

今後「Whiz」を本格的に稼働させることで、床の清掃時間を約25%削減できる見込み。

削減できた時間を他の作業に充てることで、床の清掃以外の作業時間を多めに確保することができるため、清掃作業全体の質の向上も見込めるのだそう。また、「Whiz」は決められた自律清掃ルートをムラなく清掃できるので、清掃の質の一定化にもつながると期待しているようです。

「Whiz」導入により期待している効果

  • 床の清掃時間の削減(約25%減)
  • 作業効率化による清掃の質の向上
  • ロボット清掃による清掃の質の一定化

Whizは清掃作業員が掃除用具の一部として使用することが想定されているため、だれでもかんたんに使えるとのこと。

そこで、第一企業で清掃業務を担当されている楠野さんに「Whiz」を実際に使ってもらいました。

楠野さん

楠野さん
第一企業株式会社 入社3年目

オフィスビルの清掃業務管理を担当。業務管理だけでなく、清掃のサポート業務も行っています。

清掃のプロ、楠野さんは「Whiz」を使いこなせたのでしょうか!

清掃のプロが「Whiz」を使ってみた&清掃のプロに聞くオフィスごみTOP3

まずは、手動清掃で「Whiz」に掃除してもらいたいルートを教えて保存します。(ティーチング)

楠野さん

複雑な操作はなく、掃除したいところを手押しして歩くだけなので、すぐにマスターできました。複数のルートを保存することができるので、いつもの清掃ルートをあらかじめすべて保存しておくと便利ですね。

ティーチングしたルートを保存後、「Whiz」に掃除してもらいたいルートを選択し、自律清掃のスタートボタンを押すと、「Whiz」が清掃を始めました。

AI自動走行で障害物も回避

先ほど保存した清掃ルート通りに、自律清掃している「Whiz」の前に障害物を置いてみました。

障害物を検知

ルート判断・障害物回避

清掃続行

このサイズでも、「Whiz」のセンサーが検知して障害物にぶつからず回避して、何事もなかったかのように既存の自律清掃ルートに戻りました。

楠野さん

人だけではなく物も検知することができるので、最初に保存しておいた清掃ルートに椅子などがあっても、「Whiz」が自分で判断して回避してくれるので作業員が離れた場所で作業していても安心して動かすことができると思います。

この写真に写っている範囲だと、通路になっているスペースをすべて清掃して約10分弱で「Whiz」の作業が完了。

実際に「Whiz」を動かしている様子はこちら。

オフィスによく落ちているごみはどのようなものですか?

楠野さん

やはりオフィスも人がいる場所。実は、多くはご家庭に落ちているごみとあまり差はありません。もちろんオフィスなので、事務用品から出るごみなども目立ちますけどね。

清掃のプロに聞いた、よく落ちているオフィスごみTOP3はこれだ

楠野さん

1位 ホチキスの芯

楠野さん

2位 クリップ

楠野さん

3位 付箋

今後、「Whiz」をどのように使っていきたいですか?

楠野さん

オフィスの巡回清掃では、基本的には人がいない場所を掃除するようにしていますので、担当しているエリアの中で効率的に掃除できるように自分でルートを決めています。掃除機をかけてから拭き上げ清掃などの作業をするのではなく、「Whiz」で掃除機をかけている間に自分は次の作業を進めるといった形で並行して作業の効率化が図れればいいなと思います。

ちなみに、1番やっかいなごみって何ですか?

楠野さん

オフィスビルではめったにないですが、ガムですね。カーペットの目地に入り込み、乾いてしまうとなかなか取れないんです...ガムは必ず紙に包んで捨てましょう。

オフィスは共有スペースなので、各自でも気を付けていつもキレイな状態にしたいですね。

家庭でも使える掃除の裏技テクニック

せっかく清掃のプロにお会いしたので、家庭でも使える掃除のテクニックを教えてもらいました!

カーペットにガムがついてしまったら・・・

① ガムを氷などで冷やして固める(水が垂れないように袋に入れる)
② 固まった部分を手やヘラで剥がし取る
③ 洗剤を含んだタオル等でたたきながら汚れを落とす

<ポイント>
ガムがついてしまったらすぐに拭くのではなく、先に冷やして固めてから取り除くのがポイント。冷やすと粘着力がなくなって剥がしやすくなるのだそう。洗剤を使った後は、カーペットに残らないよう最後に水拭きしてくださいね。

  • 「AI清掃」「Whiz」はソフトバンクロボティクスの商標です。

(掲載日:2019年6月7日)
文:ソフトバンクニュース編集部


AI清掃ロボット Whiz