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新たな“エンターテック”を創り出せ! xRイベントから考える「エンタメ×テクノロジー」進化論

新たな“エンターテック”を創り出せ! xRイベントから考える「エンタメ×テクノロジー」進化論

インターネットを通じて活躍しているバーチャルシンガーやVTuber、AIたちが集結し、非日常的な世界を創り出す音楽の祭典「DIVE XR FESTIVAL supported by SoftBank」(DIVE XR FESTIVAL)が、9月22日・23日に幕張メッセで開催されます。

VR(仮想現実)、AR(拡張現実)、MR(複合現実)などを意味する「xR」を冠したイベントとはどのような内容なのか。イベントを主催するエイベックス・エンタテインメントの担当者、ソフトバンクの担当者、そしてデジタルコンテンツに造詣が深い慶応義塾大学大学院の杉浦教授をお招きして座談会が開催されました。エンターテックの未来やソフトバンクがxRイベントを協賛する意図、日本ならではのコンテンツ文化などについて3人のキーパーソンが語り合います。

座談会の参加者

中前省吾

中前省吾
エイベックス・エンタテインメント株式会社
レーベル事業本部 クリエイティヴグループ ゼネラルディレクター

これまでTRF、hitomi、安室奈美恵など、人気アーティストのディレクションを担当。近年はARコンテンツや人工知能による音楽制作など、最新テクノロジーを積極的に取り入れた活動を展開しており、DIVE XR FESTIVALのクリエイティヴ・ディレクションを行っている。

杉浦一徳

杉浦一徳
慶応義塾大学大学院メディアデザイン研究科 教授

人間の活動の中で協生するデジタルコンテンツ基盤の探求が主な研究テーマ。ポップカルチャー創造性技法・技術ならびにコンテンツの創造、オタクにも精通。「オタク文化」における経験共有の講義も持ち、これらの講義はコスプレ・着ぐるみで実施している。

湧川隆次

湧川隆次
ソフトバンク株式会社 先端技術開発本部 本部長

2013年にソフトバンクモバイル(現ソフトバンク)に入社し、2016 年11月より現職。5G、ドローン、MaaSなど、ソフトバンクの新規技術や事業を担当している。

物質性からの解放が、エンタメを進化させていく

DIVE XR FESTIVALにはxRというワードが含まれていますが、どのような内容なのでしょうか?

中前さん

xRはVR、AR、MRなどをすべて含めた総称で、エンターテインメントの視点で言うと、VRは仮想世界に自分自身が没入する体験、ARは現実世界で仮想物を楽しむ体験、MRは「ARをVRする」と言っていて、拡張された現実世界に没入する体験です。

もしかすると「VRゴーグルを装着して本物のようなライブを見る」といったイメージを持たれている方もいるかもしれませんが、DIVE XR FESTIVALでは全く違う世界を実現させたいと思っています。

xRはVR、AR、MRなどをすべて含めた総称で、エンターテインメントの視点で言うと、VRは仮想世界に自分自身が没入する体験、ARは現実世界で仮想物を楽しむ体験、MRは「ARをVRする」と言っていて、拡張された現実世界に没入する体験です。

もしかすると「VRゴーグルを装着して本物のようなライブを見る」といったイメージを持たれている方もいるかもしれませんが、DIVE XR FESTIVALでは全く違う世界を実現させたいと思っています。

湧川さん

私もテスト体験させていただいたのですが、本当に驚きました。これまでにない全く新しいイベントになるだろうという確信を持っています。

中前さん

VRやARは現実の物質に依存しない自由さがあります。DIVE XR FESTIVALには、短時間で数多くのアーティストが登場するのですが、これって通常のイベントなら楽器など物質的な転換によって物理的に難しい。非物質性はxRの大きな特長です。

杉浦さん

出演者は初音ミクを始め、有名どころが勢揃いしていますよね。これだけのアーティストが集まるイベントは初めてなんじゃないかな?

中前さん

ちなみに出演者について補足すると、今回は“この世界”に実在するキャラと“違う世界”にいるキャラが共演します。分かりやすく言うと、現実にいるべきキャラと、いるはずのないキャラがいる。

それらを共存させるために「パラレルワールド」というコンセプトを設けました。会場の幕張メッセは、幕張メッセであって幕張メッセではない。異次元、異空間の「パラレルワールド」だからこそ多数の魅力的なアーティストを召喚でき、同じステージで見られるんです。

ちなみに出演者について補足すると、今回は“この世界”に実在するキャラと“違う世界”にいるキャラが共演します。分かりやすく言うと、現実にいるべきキャラと、いるはずのないキャラがいる。

それらを共存させるために「パラレルワールド」というコンセプトを設けました。会場の幕張メッセは、幕張メッセであって幕張メッセではない。異次元、異空間の「パラレルワールド」だからこそ多数の魅力的なアーティストを召喚でき、同じステージで見られるんです。

特徴的な演出などもあるのでしょうか?

中前さん

口頭では説明しにくいのですが、会場に入った瞬間にパラレルワールドへの没入感を高める演出をしていて、ステージと同じくらい観客席の演出にも力を入れています。

一般的には「ステージ上のホログラムをいかにリアルにするか」などにフォーカスすると思うのですが、今回はリアルさの追求がテーマではありません。どこまでがARで、どこからがVRなのか、その感覚を体感していただきたいですね。

口頭では説明しにくいのですが、会場に入った瞬間にパラレルワールドへの没入感を高める演出をしていて、ステージと同じくらい観客席の演出にも力を入れています。

一般的には「ステージ上のホログラムをいかにリアルにするか」などにフォーカスすると思うのですが、今回はリアルさの追求がテーマではありません。どこまでがARで、どこからがVRなのか、その感覚を体感していただきたいですね。

湧川さん

ただ・・・、このイベントは現地で見ないと本当の魅力は伝わらないですよね。体験しないと共感はできない。だって誰も体験していない新しいことだから。

回帰であり、創造。音楽でxRを活用する狙いとは?

なぜ音楽フェスでxRを活用しようと思ったのでしょう?

中前さん

経緯を話すと音楽業界のビジネスモデルの話にも関わってくるので、ちょっと長くなっちゃいますよね。どうしよう・・・。

湧川さん

でも、DIVE XR FESTIVALで実現させたい世界観を伝えるには不可欠な気がします。

中前さん

ですね。DIVE XR FESTIVALはエイベックスの企画なのですが、当社はかなり早い時期からVRのミュージックビデオを出すなど、新しい取り組みを進めてきました。理由は音楽ビジネスが変化していくという予感があったからです。

現在の音楽ビジネスの大半は録音・録画された“固定的な”音源や動画です。でも、音源の文化はせいぜい直近100年くらいのもので、それまで音楽といえば全てライブだった。ライブはその場限り、観客も加わって作り出されるインタラクティブなもの。そういった音楽ならではの唯一性を全部削ぎ落としたものが音源なんです。

最近って参加可能で可変的なものが求められる時代ですよね。一度録音してしまうと永遠に不変的な音源がメインビジネスでいいのだろうか? ライブのような可変性を付け加えた方がお客さまに楽しんでいただけるのでは? そこでxRを活用したイベントを企画したんです。

ですね。DIVE XR FESTIVALはエイベックスの企画なのですが、当社はかなり早い時期からVRのミュージックビデオを出すなど、新しい取り組みを進めてきました。理由は音楽ビジネスが変化していくという予感があったからです。

現在の音楽ビジネスの大半は録音・録画された“固定的な”音源や動画です。でも、音源の文化はせいぜい直近100年くらいのもので、それまで音楽といえば全てライブだった。ライブはその場限り、観客も加わって作り出されるインタラクティブなもの。そういった音楽ならではの唯一性を全部削ぎ落としたものが音源なんです。

最近って参加可能で可変的なものが求められる時代ですよね。一度録音してしまうと永遠に不変的な音源がメインビジネスでいいのだろうか? ライブのような可変性を付け加えた方がお客さまに楽しんでいただけるのでは? そこでxRを活用したイベントを企画したんです。

xRで可変性が広がるのですか?

中前さん

単純にVRで視点が変えられるだけでも可変性は拡張します。大げさに言うと、これまでのライブは主催者が一方的に決めたものを提供していた。でも物質に依存しないxRならライブに可変性を加えられる可能性がある。

将来的には、観客がライブ衣装を会場で選ぶといったこともできるかもしれません。これはほんの一例で、僕らにとってxRは音楽に可変性を加えられるシステム。その第一弾がDIVE XR FESTIVALです。かなり前衛的な取り組みではあるとは思います。

単純にVRで視点が変えられるだけでも可変性は拡張します。大げさに言うと、これまでのライブは主催者が一方的に決めたものを提供していた。でも物質に依存しないxRならライブに可変性を加えられる可能性がある。

将来的には、観客がライブ衣装を会場で選ぶといったこともできるかもしれません。これはほんの一例で、僕らにとってxRは音楽に可変性を加えられるシステム。その第一弾がDIVE XR FESTIVALです。かなり前衛的な取り組みではあるとは思います。

杉浦さん

音楽体験としては、実は原点に戻っているという感じですよね。

中前さん

そうです。xRはデジタルのイメージがあるので未来っぽく見えるかもしれませんが、音楽体験としては実は回帰しているんです。無理やり昔に戻したいというよりは、「こんな方法もありますよね」と選択肢を提示したいだけ。繰り返しになりますが、観客の皆さまに楽しい体験を提供したいんです。

日本は、バーチャルコンテンツが枯れない井戸

今回、多数のバーチャルシンガーやVTuberが登場します。改めて彼らの魅力について伺わせてください。

中前さん

杉浦教授、出番です!

杉浦さん

ハハハ。一言で言うとスパイラルですよね。バーチャルアイドルを例に挙げると、最初にクリエイターが自分の理想的なキャラクターを描きます。それがリアルに動き出し、人々に共有されていく。受け取った人たちが盛り上がって、二次創作などにつながっていく。そしてまた新たなバーチャルアイドルが生まれて・・・というスパイラル。

時代時代に新しい技術が導入されて、コンテンツが進化して、それにまた消費者でありクリエイターの両方の素質を持ってきた人が応えていく。終わらないループです。

ハハハ。一言で言うとスパイラルですよね。バーチャルアイドルを例に挙げると、最初にクリエイターが自分の理想的なキャラクターを描きます。それがリアルに動き出し、人々に共有されていく。受け取った人たちが盛り上がって、二次創作などにつながっていく。そしてまた新たなバーチャルアイドルが生まれて・・・というスパイラル。

時代時代に新しい技術が導入されて、コンテンツが進化して、それにまた消費者でありクリエイターの両方の素質を持ってきた人が応えていく。終わらないループです。

湧川さん

バーチャルアイドルって、日本人の特性がとてもよく出ていますよね。

杉浦さん

DIVE XR FESTIVALのキャラもほぼ日本のクリエイティブですよね。実は日本のコンテンツって、海外でもすごくリスペクトされているんです。日本のクリエイターはそれで自信を深めて、さらにクリエイティブなものを作っている。

日本の特徴だと思うんですけど、完全なオリジナルを作るというよりは、応用して新しいものを作るのがすごく得意なんですよ。

DIVE XR FESTIVALのキャラもほぼ日本のクリエイティブですよね。実は日本のコンテンツって、海外でもすごくリスペクトされているんです。日本のクリエイターはそれで自信を深めて、さらにクリエイティブなものを作っている。

日本の特徴だと思うんですけど、完全なオリジナルを作るというよりは、応用して新しいものを作るのがすごく得意なんですよ。

中前さん

二次創作文化。これだけ文化として根付いているのはすごいですよね。

杉浦さん

バーチャルコンテンツについては日本がすごく力を持っているけど、今後もそうであるには刺激的なイベントなどを主体的にやっていかないといけない。コンテンツにだって競争はありますから。新たなクリエイティビティを誘発させるような井戸、地盤が必要です。今回のイベントもそうだし、イベントを実現させる広い意味でのインフラも重要です。

音楽視点でバーチャルシンガーやVTuberはどのような存在なのでしょう?

杉浦さん

初音ミクを例に挙げると、彼女はキャタリスト(触媒)ですよね。仮想キャラとして別のアーティストが作った歌を届ける存在。VTuberも同様です。今、私が着ぐるみを着ているのも、意味合いとしてはキャタリスト。

アーティストの主張であるコンテンツをどう消費者に届けるかにお作法があり、いろいろな方法が存在する。その本質は変わっていません。最近VTuberが増えていますが、これは伝えるためのメジャーな文化になりつつあるということです。でも、今は過渡期ですね。

初音ミクを例に挙げると、彼女はキャタリスト(触媒)ですよね。仮想キャラとして別のアーティストが作った歌を届ける存在。VTuberも同様です。今、私が着ぐるみを着ているのも、意味合いとしてはキャタリスト。

アーティストの主張であるコンテンツをどう消費者に届けるかにお作法があり、いろいろな方法が存在する。その本質は変わっていません。最近VTuberが増えていますが、これは伝えるためのメジャーな文化になりつつあるということです。でも、今は過渡期ですね。

中前さん

あー、分かります。

杉浦さん

よくVTuberと“中の人”が「VTuberの個性と違うのでは?」と話題になりますよね。私はこの着ぐるみを全部着ているときはキャラになりきるのですが、もしガニ股で歩いていたら見ている人は違和感を感じると思うんですよ。

そのあたりのさじ加減、リテラシーがまだ定着していない。ただし、本当はそこにも面白さは存在していて、おそらくバーチャルキャラクターと中のキャラクターのいびつさを融合させた、新しいコンテンツを生み出す人も出てくるはずです。

よくVTuberと“中の人”が「VTuberの個性と違うのでは?」と話題になりますよね。私はこの着ぐるみを全部着ているときはキャラになりきるのですが、もしガニ股で歩いていたら見ている人は違和感を感じると思うんですよ。

そのあたりのさじ加減、リテラシーがまだ定着していない。ただし、本当はそこにも面白さは存在していて、おそらくバーチャルキャラクターと中のキャラクターのいびつさを融合させた、新しいコンテンツを生み出す人も出てくるはずです。

中前さん

過渡期というのは、ある意味でチャンスでもありますよね。

杉浦さん

そう思います。ここから面白い時代になっていくと思う。海外なら「バーチャルキャラクターは難しそうだから辞めようか」となると思うんですよ。日本は諦めないですよね。

技術が先か、コンテンツが先か。ソフトバンクが参加した理由とは?

今回ソフトバンクがDIVE XR FESTIVALに協賛した理由を教えてください。

湧川さん

現在ソフトバンクも大きな過渡期にあり、今後数年間でネットワークが4Gから5Gに置き換わっていきます。4Gの普及期はSNSや動画などのインターネットコンテンツが存在していました。通信キャリアとして、5Gに合った新しいコンテンツや事業を作っていかなければという思いがあります。

ソフトバンクでも伝統芸能の「能」や、福岡ソフトバンクホークス、バスケットボール日本代表の試合などでVRを活用した取り組みを実施しています。ただし、今ある技術で何ができるかを考えるのがソフトバンクだとすると、エイベックスさんは技術を使って新しいものを生み出そうとしている。没入体験へのアプローチの仕方が全然違うんです。

今回のイベントの構想を聞いた時も非常に面白いと思って、技術面でお手伝いをしたいと申し出ました。

現在ソフトバンクも大きな過渡期にあり、今後数年間でネットワークが4Gから5Gに置き換わっていきます。4Gの普及期はSNSや動画などのインターネットコンテンツが存在していました。通信キャリアとして、5Gに合った新しいコンテンツや事業を作っていかなければという思いがあります。

ソフトバンクでも伝統芸能の「能」や、福岡ソフトバンクホークス、バスケットボール日本代表の試合などでVRを活用した取り組みを実施しています。ただし、今ある技術で何ができるかを考えるのがソフトバンクだとすると、エイベックスは技術を使って新しいものを生み出そうとしている。没入体験へのアプローチの仕方が全然違うんです。

今回のイベントの構想を聞いた時も非常に面白いと思って、技術面でお手伝いをしたいと申し出ました。

ハード面がソフトバンク、ソフト面がエイベックスでタッグを組むイメージですか?

中前さん

昔はハードとソフトをきれいに分けられたのですが、今は難しくなってきていますよね? 一番近いのは“エンターテック”という言葉。エンターテインメントのためのテクノロジーを一緒に創っているイメージです。

湧川さん

はい、私も同じ考えです。

中前さん

湧川さんがアプローチの方法が違うと言われましたが、我々には技術の限界が分からない。エンタメ目線では、技術の限界はインスピレーションなんです。「何か面白いこと言って」は困るけど「家族のことで面白いことを言って」なら「うちのオカンがですね〜」となる。限界を制限と捉えるか、インスピレーションと捉えるか。技術の限界をソフトバンクさんに教えてもらうことで、実はエンタメのインスピレーションをもらっているんです。

湧川さん

まだ技術が追いついていない、ということなんですけどね(笑)。

中前さん

エンタメの中でテクノロジーは本当にコアな要素になってきている。今回のイベントもそんなインスピレーションの1発目なんですよ。「なせxRライブをやってるの?」と聞かれたとしたら「流行っているものを集めた」ではない。非物質的、日本的なものを創るためです。

今ってまるで幕末のようで「誰が新しいエンターテックを手がける坂本龍馬になるんだ?」みたいな状況ですから、めちゃめちゃ面白いですよね。

エンタメの中でテクノロジーは本当にコアな要素になってきている。今回のイベントもそんなインスピレーションの1発目なんですよ。「なせxRライブをやってるの?」と聞かれたとしたら「流行っているものを集めた」ではない。非物質的、日本的なものを創るためです。

今ってまるで幕末のようで「誰が新しいエンターテックを手がける坂本龍馬になるんだ?」みたいな状況ですから、めちゃめちゃ面白いですよね。

湧川さん

重要なのは技術ではありません。価値になるのは、技術を使ったコンテンツや文化。今後普及していく5Gなど新しい技術って性能が良すぎるので、性能を生かし切るには我々も手伝わないないとならない。今回はその第一歩になればと考えています。

3人が考える「エンターテック」の未来とDIVE XR FESTIVALの魅力

エンターテックは今後どのように進化していくのでしょうか?

中前さん

多くの人が参加・対話して作品を創る「Co-Creation(共創)」の流れが進むと考えています。「自分が目立ちたくはないけど、バーチャルシンガーの曲を作ってみようかな」など、クリエーションへの参加のハードルも下がるので、いろいろな人がクリエイターになっていく可能性を秘めているのではないかと。

杉浦さん

人間の創造性のポテンシャルはすごくて、技術は常に創造性を追いかけています。技術革新が起きたら、クリエイターがそれを上回る創造性で応えている。今はまさに技術とコンテンツが共創しあっている良い状態。エンターテックはまだ発展の余地があります。

それから、人間は面白いものを作ったら他人と共有したい生き物です。SNSで情報共有は早くなりましたが、体験をより伝えるにはより発展的な技術が必要。体験の共有という意味でのコンテンツの作り方も進化していくと思います。

人間の創造性のポテンシャルはすごくて、技術は常に創造性を追いかけています。技術革新を起きたら、クリエイターがそれを上回る創造性で応えている。今はまさに技術とコンテンツが共創しあっている良い状態。エンターテックはまだ発展の余地があります。

それから、人間は面白いものを作ったら他人と共有したい生き物です。SNSで情報共有は早くなりましたが、体験をより伝えるにはより発展的な技術が必要。体験の共有という意味でのコンテンツの作り方も進化していくと思います。

最後に改めてDIVE XR FESTIVALの見どころを教えてください。

湧川さん

今日って結構難しい話をしたじゃないですか? でも見ると一発で分かりますよ。人間って新しいものを見た瞬間は戸惑うけど、どんどん没入していくんです。その感覚をぜひ体験してほしいんですね。

中前さん

DIVE XR FESTIVALを通じて創っていきたいのは新しいリテラシー、言葉を変えると「エンタメの楽しみ方」なんです。ライブで「エーオ」というと「エーオ」って返ってきますよね? ライブで使うタオルといえば首にかけるものでしたが、今では振り回すものになっていますよね?

そうした新しい楽しみ方を、とても日本的なイベントであるDIVE XR FESTIVALで生み出していきたいし、お客さまにも新たなカルチャーが生まれる瞬間に立ち会っていただきたい。個人的には、出演アーティストのファンの方々はもちろんのこと、ニューメディアアートやデジタルアートなどに興味がある学生の方などにも楽しんでいただけるイベントだと思います。

DIVE XR FESTIVALを通じて創っていきたいのは新しいリテラシー、言葉を変えると「エンタメの楽しみ方」なんです。ライブで「エーオ」というと「エーオ」って返ってきますよね? ライブで使うタオルといえば首にかけるものでしたが、今では振り回すものになっていますよね?

そうした新しい楽しみ方を、とても日本的なイベントであるDIVE XR FESTIVALで生み出していきたいし、お客さまにも新たなカルチャーが生まれる瞬間に立ち会っていただきたい。個人的には、出演アーティストのファンの方々はもちろんのこと、ニューメディアアートやデジタルアートなどに興味がある学生の方などにも楽しんでいただけるイベントだと思います。

杉浦さん

私はある種、癒しのイベントだと思いますよ。これだけのキャラクターがエンターテインメントとして全力で楽しませてくれるわけですから。世の中にちょっと疲れを感じている人が行ってめちゃくちゃ楽しんで、終わった後にフェスロスになるとか。ロスなんだけど、元気をもらう。そんなイベントになりそうです。

湧川さん

私は技術者に行ってほしいですね。ここには技術の新しいことを考えるヒントが山ほどあって、クリエイターたちが考えている想像力を目撃できる場です。技術が追いかける先を技術者がちゃんと理解するという意味では面白いイベントだと思います。

新しいエンタメ体験ができそうな「DIVE XR FESTIVAL supported by SoftBank」。エンタメ×テクノロジー「エンターテック」に興味がある方はぜひ会場で体験してみてください!

(掲載日:2019年9月13日)
文:ソフトバンクニュース編集部

DIVE XR FESTIVAL supported by SoftBank

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