サイバー犯罪の手口の一種で、強制的にパソコンをロックしたり、データを暗号化したりすることで、所有者による使用を制限し、元に戻すために金銭（身代金）を要求する不正プログラムのこと
金銭的な実害を伴う不正プログラム
ランサムウエアは、コンピューターウイルスなど、悪意あるソフトウエアの総称であるマルウエアの一種で、「Ransom(身代金）」と「Software（ソフトウエア）」を組み合わせた造語です。
攻撃者は本物を装ったメールを送り、添付ファイルやURLを開かせるなどし、被害者の機器やデータを使用不能にします。すでに感染した端末が接続しているネットワークなどを介して感染する場合もあります。感染すると警告が表示され、解除するためにお金を払うよう、身代金を要求するのが特長です。近年では、「データを外部に公開する」と脅すタイプが出るなど、種類や感染経路が徐々に複雑化し、悪質になっています。
感染予防のためには日頃から対策しておくことが大切
ランサムウエアに感染した場合、たとえ身代金を払ってもデータが元通りになるとは限りません。感染予防のために、機器やアプリケーション、セキュリティーソフトを最新の状態にしておくことや、メールの添付ファイルやリンクのクリック時に不審な点がないかを見直すこと、不審なウェブサイトやメールを開かないためにフィルターを設定するなど、日頃からの対策が重要となります。また、万一のデータ損失に備えてファイル類を定期的にバックアップしておくことも有効です。
ソフトバンクでは、スマートフォンや携帯電話を守るための個人向けセキュリティーサービスや、サイバー攻撃から企業を守る法人向けセキュリティソリューションを提供しています。
ランサムウエアの関連記事
（掲載日：2022年4月27日）
文：ソフトバンクニュース編集部
