2022年11月25日から27日にかけて、西新宿エリアで「スマートシティフェスタ」が開催されました。西新宿で実装を目指すスマートサービスが集まる中、ソフトバンクも出展し、プレゼンテーションを行いました。
仕事や生活をする人に優しい街に。スマートシティの先行導入を目指す西新宿エリア
初日のオープニング・アクトに東京都の宮坂学副知事が登壇。「スマート東京」を掲げる東京都の中でも都庁のある西新宿エリアは最先端の街だとし、ちょっと未来の街「スマートシティ」の実装に向け、地域と共にさまざまな取り組みを開始していると説明しました。
続いて一般社団法人スマートシティ・インスティテュート専務理事 南雲岳彦氏を始め、西新宿エリアの振興に関わる5人のゲストと宮坂副知事によるトークセッションが行われました。途中、宮坂副知事と南雲氏が視察に訪れたバルセロナの事例を紹介。道路にできた公園や交差点の真ん中にある広場の様子や、センサーによる交通渋滞解消、植物の水やり管理などの事例に言及し、ポイントは市民参加型で実装している点だと語りました。南雲氏は「市民参加にあたってオンラインのコミュニケーションツールが活用されていた。単に街がデジタル化されるのではなく、生活空間を豊かにする過程にテクノロジーが貢献している」と強調します。宮坂副知事も同じ点に注目し、「自治体から市民へという一方向の行政と逆の形だった。これは未来の西新宿のあり方だと思う。現在、LINEで市民参加できる仕組みを用意しているので、ゆくゆくは利用者2万人を目指したい」と意気込みを見せました。
メタバース・NFTを手がける主力企業とキラーコンテンツを模索
イベント2日目にはソフトバンク株式会社 サービス企画本部 コンテンツ推進統括部 メタバース・NFT部 課長の久留宮崇仁がステージに登壇。メタバースビジネスの課題と可能性に関するプレゼンテーションで、ソフトバンクが5G時代の映像サービス「5G LAB」をスタートするまでを振り返り、今後はメタバース空間で新たな経済圏が生まれると期待を寄せました。
また、現在の課題の1つとして、ユーザーへコンテンツを提供する際のデバイスを重要なポイントに挙げました。「今回展示しているドーム型の設備は4DOH(フォーディーオー)といって数人で一緒に体験できる施設で、没入感はすごいが手軽さに欠けるのが難点。対してスマホやPCは、簡単だが没入感が出しづらいといった問題がある」と説明しました。さらに導入期のいまは熱量の高いユーザーを意識したコンテンツ展開を行っているとし、「バーチャルPayPayドーム」と「ソフトバンクショップ in ZEPETO」の紹介と今後のサービス拡充に触れました。
実装予定のサービスや近未来の技術先取り体験
ソフトバンクのブースに設置された、12角形の大きな箱は「360°VRシアター」。中に入って椅子に座ってみると、画面がぐるっと囲んでいます。
体験できるコンテンツは「バーチャルPayPayドーム投球体験」「360度AKB48『久しぶりのリップグロス』佐藤綺星、橋本恵理子、水島美結、山崎空 ver.」「ビル火災、水害に関する防災学習動画」の3つ。貸し出されたVRメガネを通して見ると、前後左右どこを向いても臨場感のある映像を体験できました。
メイン会場と周辺エリアにはソフトバンクを含む24の企業・団体が出展。西新宿で実装を目指す自動運転モビリティの試乗をはじめ、絶叫必至のVRお化け屋敷、自分で描いた絵で空を彩れるアプリ、オリジナルデジタルマップの作成などのさまざまなサービス体験を提供していました。また、QuizKnockメンバーと対決できるクイズ大会や、ぷよぷよeスポーツ西新宿の陣と題した競技大会などの都民参加型イベントが開催され、大勢の来場者で会場は盛り上がりを見せていました。
(掲載日:2022年12月2日)
文:ソフトバンクニュース編集部
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