「あぁ… また画面が固まっちゃった…」
コロナ禍になって自宅でテレワークをする機会が増えてからというもの、実は筆者、この課題をずーっと抱えています。ビデオ会議中に画面が固まったり、音声が急に聞こえなかったり、容量の大きいファイルをダウンロードするときにものすごーく時間がかかったり…。そもそも部屋のWi-Fiの電波が不安定なことが原因なのはなんとなく分かっているのですが、ソフトバンクニュースの記事で紹介されていたように家電から離したり置き場所を変えたり、いろいろ試してみたもののあまり状況は変わらず…。何とか改善する方法はないのかしら…?
「あぁ… また画面が固まっちゃった…」
コロナ禍になって自宅でテレワークをする機会が増えてからというもの、実は筆者、この課題をずーっと抱えています。ビデオ会議中に画面が固まったり、音声が急に聞こえなかったり、容量の大きいファイルをダウンロードするときにものすごーく時間がかかったり…。そもそも部屋のWi-Fiの電波が不安定なことが原因なのはなんとなく分かっているのですが、ソフトバンクニュースの記事で紹介されていたように家電から離したり置き場所を変えたり、いろいろ試してみたもののあまり状況は変わらず…。何とか改善する方法はないのかしら…?
「メッシュWi-Fiという方法がありますよ!」
目次
教えてくれる人
ソフトバンク株式会社 BB事業推進本部 サービス推進統括部 商品企画部 サービス企画課
戸井田 晴紀(といだ・はるき)
固定通信サービスにおける新サービスやプロダクトの企画・開発に従事し、「メッシュWi-Fi」のサービス企画を担当。
Wi-Fiの不安定を解消する「メッシュWi-Fi」
「メッシュWi-Fi…? メッシュの意味は『網目』… ということは、網目状のWi-Fi…? なんだかイマイチどんなものか想像できないんですけど…」
「多くのご家庭ではWi-Fiルーターを1台設置しているだけだと思うのですが、例えばフロアが違ったり、Wi-Fiルーターから離れた部屋などでは電波が不安定になる場合があるんです」
「まさにわが家はそんな感じです!」
「メッシュWi-Fiは、Wi-Fiのアクセスポイントを複数の場所に設置して、網目(メッシュ)のようにWi-Fiのネットワークを張り巡らせるんです。1つのWi-Fiルーターでは電波が届きにくい場所でも、不安定な場所の近くにアクセスポイントを設置することで電波の状況を改善できるんですけど…」
通信が不安定な場所が発生する理由
Wi-Fiが届く距離は、一般的に屋内では100m程度、屋外では500m程度と言われています。それなら家の中だったら十分届くのでは? と思う方もいると思いますが、壁やドア、背の高い家具、電子レンジなどの家電、水槽など、家の中にはさまざまな電波を妨害するものがあります。そのためWi-Fiルーターから離れた部屋では電波が不安定になる場合があります。
家の中に、Wi-Fiに接続している家電やスマホはどれくらいありますか? スマホやタブレット、テレビ、パソコン、プリンター、ゲーム機、テレビ、音楽プレーヤー、AI搭載の家電など、よくよく考えるとWi-Fiで通信している機器がたくさんあるのではないでしょうか。実はこれも通信が不安定になる要因の1つ。たくさんの機器の通信を同時に処理しなければならない場合など、ルーターの負荷が高くなり通信が不安定になることがあります。
メッシュWi-Fiで電波の死角をなくし、「常につながる」家へ
メッシュWi-Fiは、家の中の複数の場所にメッシュWi-Fiルーターを設置することで、1台では電波が届きにくかった場所にも電波を届かせることができる仕組みです。
例えば下図のような2階建ての家で、1階にWi-Fiルーターを置いているような場合ですが、左端や2階の部屋で電波が届きにくい状況でした。1階と2階にメッシュWi-Fiルーターのアクセスポイントを設置することで、家全体をカバーできるようになります。
※カバーエリアの図はイメージです
メッシュWi-Fiを設置することのメリットはこれだけではありません。家の中で1階から2階または2階から1階に移動したときに、自動的に電波の強いメッシュWi-Fiルーターにつなぎ替えられます。いちいち設定を変更する必要がないのは便利ですよね。
そして前述で通信が不安定になる要因の1つとして説明した、Wi-Fiに接続する機器の数の問題にも効果があります。機器のWi-Fi接続が複数のメッシュWi-Fiルーターに分散されるため、Wi-Fiルーターにかかる負荷が軽減できます。さらにより高速なWi-Fiの規格「Wi-Fi 6」に対応した機器であれば、同時接続でも安定したスピードで利用することが可能です。
自宅のWi-Fi環境に課題を感じていたソフトバンク社員が、メッシュWi-Fiをモニターとして実際に使ってみました。メッシュWi-Fiの設置前後でこのような変化があったそうです。
以前はオンライン会議中にカメラをオンにすると画面が固まってしまったり、子どもがゲームをするとキャラクターの動作が遅延してしまっていましたが、メッシュWi-Fi設置後はオンライン会議もスムーズに行えるようになり、子どもも動画を見ながらゲームできるようになりました。
メッシュWi-Fi設置前は、ルーターから離れた部屋では動画を見られなくなるなどの課題がありましたが、設置後はWi-Fiが途切れなくなり普通に通信できることのありがたさを実感しています。
これまでは部屋のドアを閉めるとWi-Fiの電波が弱くなってしまい、動画再生が途中で止まってしまうなど通信の不安定さに課題を感じていましたが、メッシュWi-Fiを設置してからは動画サービスも安定して視聴できるようになりました。
ソフトバンクのメッシュWi-Fiは初期設定も簡単
「メッシュWi-Fiってめちゃめちゃメリットがあることは理解できたんですけど、そもそも機器の設定とかとても苦手なんですよね…」
「そういう方って多いですよね。でもソフトバンクのメッシュWi-Fiは設定もとても簡単なんですよ。ソフトバンク光やSoftBank AirのターミナルとメッシュWi-Fiルーターの親機をLANケーブルでつなぐところさえできれば、子機は電源をつなぐだけですし、Wi-Fiの設定もスマホのアプリでQRコードを読み込むだけなんです」
「なんと! それくらいならできそう…」
「通常のWi-Fiルーターと同じように、メッシュWi-Fiルーターを設置する場所にも注意が必要ですが、簡単に家の中にWi-Fiネットワークを構築できるので、ぜひ解決方法として検討してみてください」
「ありがとうございます! こんな方法があるなんて知りませんでした。検討してみます!」
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メッシュWi-Fiルーターの電波が届く範囲および実効速度は、周囲の電波状況や住宅の構造など利用環境により大きく異なります。
(掲載日:2023年3月20日)
文:ソフトバンクニュース編集部