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社会課題解決に向け意見交換。NPO/NGOダイアログをソフトバンク竹芝本社で開催

社会課題解決に向けた意見交換-NPO/NGOダイアログをソフトバンク竹芝本社で開催

ソフトバンクは、社会課題解決のために700近いNPO/NGO団体と連携しています。2023年6月、一般財団法人あしなが育英会、社会福祉法人 中央共同募金会、公益財団法人 日本盲導犬協会、一般財団法人 みらいこども財団の方々と、社会福祉をテーマとしてさまざまな意見を伺うダイアログ(直接対話)をソフトバンク竹芝本社で開催しました。

専門的な視点を課題解決の活動に生かす

社会課題解決に向けた意見交換-NPO/NGOダイアログをソフトバンク竹芝本社で開催

冒頭、ソフトバンクのCSR本部CSR企画統括部CSR企画2部の東谷昭秀が開会のあいさつを行い、「ソフトバンクは、経営理念の『情報革命で人々を幸せに』の下、テクノロジーを使って生活を豊かにすることが使命であり、持続可能な社会作りに貢献していくためにさまざまなステークホルダーと意見を交わしていくことが社会課題の解決への道筋になると考えている。社会課題に日々向き合うNPO団体の皆さまの専門的な視点を入れることで、今後のわれわれの活動にも生かしていきたい」とダイアログへの期待を語りました。

受益者の課題、支援者の課題、団体の課題… 事前質問から社会課題のヒントを探る

ダイアログでは事前に参加団体からソフトバンクに対する質問・意見を集め、それをもとに議論を進めました。

「AIテクノロジーなど世界の最新の技術や情報について、遺児や保護者が触れる機会や興味を持つ機会を一緒に作っていきたい」という意見においては、「まだインターネットに接続が難しい家庭も存在している。一般的に遺児家庭では家族、学校など限られた範囲でしか情報がなく、世の中にどういったものがあるか触れる機会がなく、興味を持ちようがない」と子どもたちの置かれた環境によって生じる情報格差があるとし、「子どもは大人と接してその熱量に触れることで世界が広がる」と、子どもたちの可能性を広げるには人との繋がりも重要であるとし、子どもたちへの機会提供の重要性が話されました。

受益者の課題、支援者の課題、団体の課題…事前質問から社会課題のヒントを探る
受益者の課題、支援者の課題、団体の課題…事前質問から社会課題のヒントを探る

また、NPO団体が抱える課題として「効率的な情報発信方法」については、広く活動を周知してもらうだけでなく、支援の対象となっている人にも情報が届いていない現状、さらに住んでいる地域によっても受け取れる情報量に差があるとし、「一つの団体の発信では限界がある」と課題が提示されました。議論の中において「複数のNPO団体によるプラットフォームのようなものがあれば、より情報が行き渡るのではないか」「人がまず情報を得ようと思ったら学校や市役所などを頼るので、そことの連携も重要ではないか」と活発な議論が展開されました。

受益者の課題、支援者の課題、団体の課題…事前質問から社会課題のヒントを探る
受益者の課題、支援者の課題、団体の課題…事前質問から社会課題のヒントを探る

さらに、「海外では(NPO団体の)事業評価をしたランキングサイトを公開している。日本でもそういう切磋琢磨(せっさたくま)する仕組みがあっても良いのでは」「(例えば)1,000円寄付するとこういう事に使われているということがウェブで公開することで、団体ごとに比較検討する仕組みがあれば支援者にとっては良いことかもしれない」と海外の事例をもとに日本の社会課題解決に向けた市民活動の隆盛に向けたテーマも議論されました。

受益者の課題、支援者の課題、団体の課題…事前質問から社会課題のヒントを探る

団体同士の連携と今後への期待

双方から多くの意見が飛び交い、予定していた1時間があっという間に経ち、CSR本部CSR企画統括部長の齊藤剛より「日頃現場で課題に向き合っている方々の生の声を聴けて、非常に勉強になりました。大変有意義な時間でした」と参加団体への謝意が述べられました。また、参加者からは「こういう機会を作ってくれたことはありがたい。普段、他の団体の人とも話す機会もあまりないので勉強になった」というコメントが出るなど、NPO団体同士の連携も期待される中、NPO/NGOダイアログは終了しました。

ダイアログ参加団体一覧 ※五十音順

団体名

団体概要

一般財団法人
あしなが育英会

病気や災害、自死(自殺)などで親を亡くした子どもたちや、障がいなどで親が働けない家庭の子どもたちを奨学金、教育支援、心のケアで支える支援活動を実施

社会福祉法人
中央共同募金会

1947年から続く「赤い羽根共同募金」を推進する組織。また、災害発生時には、全国的な組織力を活かして支援を行い、コロナ禍においては、他団体に先駆けて緊急支援を行うなど、多様なプログラムを実施

公益財団法人
日本盲導犬協会

盲導犬の育成と視覚障害リハビリテーション事業を通して視覚障害者の社会参加を促進し、視覚障害者福祉の増進に寄与することを目的に支援事業を実施

一般財団法人
みらいこども財団

貧困と機会差別をなくすために児童養護施設で暮らす子どもたちと、施設卒業後の子どもたちの支援を行っている。主な活動内容は、児童養護施設の訪問を主活動とし、学習・就業支援、オンライン里親プロジェクトなどを実施

ソフトバンクは持続的な成長を遂げていくために、ステークホルダーの皆さまと良好な関係を構築し、共に社会への価値を創出することが不可欠と考えています。今後もNPO/NGO団体との連携を深め、更なる社会課題解決に向けた取り組みを推進していきます。

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(掲載日:2023年6月30日)
文:ソフトバンクニュース編集部