コロナ禍をきっかけに顕在化、深刻化している孤独・孤立の問題。誰にでも起こりうる身近な問題であるという認識や、悩みを抱えたときの相談窓口や支援制度などについて広く周知するため、内閣官房による座談会形式のオンライントーク番組「大丈夫! あなたはひとりじゃない~企業の取組編~」が公開。ソフトバンクからはCSR本部 CSR企画統括部長 齊藤剛が出演しました。
社会全体で「孤独・孤立」問題に立ち向かう
近年、社会環境の変化により、人と人とのつながりが希薄化しただけでなく、コロナ禍により問題は一層顕在化・深刻化しています。政府が行った調査(令和4年孤独・孤立の実態把握に関する全国調査)では、約8割の人が、程度の差はあるものの何らかの孤独を感じているとの結果が。
そうした問題に対処するため、2021年2月から内閣官房孤独・孤立対策担当室を立ち上げました。また、「孤独・孤立対策官民連携プラットフォーム」も設立され、政府・民間企業・NPOなどが一体となって対策に取り組んでいます。
孤独・孤立対策ウェブサイト「あなたはひとりじゃない」で検索

約150の選択肢の中から、チャットボット形式であなたの悩みに合った支援制度・相談先が探せます。
この取り組みの一つとして、今回の「大丈夫! あなたはひとりじゃない~企業の取組編~」の動画制作が行われました。動画には小倉將信 孤独・孤立対策担当大臣の他、イオンタウン株式会社、サントリーウエルネス株式会社、ソフトバンク株式会社の担当者らが出演。孤独・孤立は、決して個人の問題ではなく、社会全体で取り組むべき問題であるとのメッセージを踏まえ、各社が行っている具体的な取り組みについて語られました。

小倉孤独・孤立対策担当大臣は「社会課題の解決にあたって、行政だけではなく民間企業やNPOなどともしっかり連携していくことが重要。CSR活動をはじめとしたさまざまな事業活動の中にぜひ “孤独・孤立の視点” を入れていただきたいと思います」と述べました。

相談できることを知ってもらうためのソフトバンクの取り組み
政府は、深刻化する問題について総合的な対策を推進しており、行政や関連団体では多様な支援制度や相談窓口を用意しています。しかし、行政サービスなどの公的支援を必要とする当事者に、どうすれば制度や相談先に関する情報を的確かつタイムリーに届けることができるかは課題であるとのこと。
課題に対し齊藤は、政府と連携して行っている情報発信についてのソフトバンクの取り組みを紹介しました。ソフトバンクでは携帯電話料金の支払いが遅れている人の中に、何らかの困難を抱えて孤独・孤立に陥っている人がいる可能性に着目。ソフトバンクやワイモバイルの利用料金の支払いが遅れているお客さまを対象に送信する「ご案内SMS」に、内閣官房の孤独・孤立対策ウェブサイト「あなたはひとりじゃない」の説明とURLを記載するという取り組みを2023年2月から開始。状況が悪化する前の一助となることを目的に実施しています。
小倉孤独・孤立対策担当大臣は「ほとんどの国民が利用するインフラである携帯電話によって、実際に困っている可能性が高い方にプッシュ型で情報を届けられるというのは、とても画期的な取り組みだと思います。私たちとしても、適切な情報にたどり着けないために、支援制度や相談窓口を利用できていない方がいるということを課題に感じていました。困っている方に必要な情報が行き届く環境を作っていければと思います」とコメント。
それに対し、齊藤は「通信サービスを提供する事業者として、少しでも必要な情報が届くように、今後もICTを活用してあらゆる問題・課題の解決に取り組んでいきたいと思っています」と述べました。
広報キャンペーン特設ページ
「大丈夫! あなたはひとりじゃない」
座談会の様子はこちらの動画からご覧ください
関連プレスリリース
- 内閣官房の孤独・孤立対策ウェブサイト「あなたはひとりじゃない」の周知に協力(2023年1月31日ソフトバンク株式会社)
(掲載日:2023年9月8日)
文:ソフトバンクニュース編集部