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大橋未歩がみた「24時間365日つながる」を可能にする裏側とは?

【つながる×ソフトバンク】大橋未歩がみた「24時間365日つながる」を可能にする裏側とは? 【つながる×ソフトバンク】大橋未歩がみた「24時間365日つながる」を可能にする裏側とは?

みんなのチカラやアイデアをかけあわせて、社会を良くしていくためにーー。さまざまな社会課題に対して、ソフトバンクはどのように挑みつづけているのか。X PROJECTでは、ソフトバンクが創ろうとする今と未来を、多角的な視点からひもといていきます。

「いつでも、どこでも、つなぐ。つなぎつづける」ために社会にとって欠かせないインフラとなった通信にかける思いを、今回は「24時間365日つなぎつづける」ための、日々の通信対策をテーマに見ていきます。

ナビゲーターを務めるのは、フリーアナウンサーの大橋未歩さん。テレビ局時代は、災害報道に備える記者、事件・事故などの突発的な放送に備えるフォトグラファーやテクニカルディレクター、早朝番組のスタッフなど、多くの人が、24時間365日働く職場で15年のキャリアを過ごしました。一方、今や日常に欠かせないインフラである通信を途絶えさせないために、24時間365日体制で臨むソフトバンク。両者に共通する「何があってもつなげる」ことに対する使命感と、それを実現する仕組みづくりについてお伝えします。

PROFILE

  • 大橋 未歩
    OHASHI MIHO

    フリーアナウンサー

    1978年兵庫県生まれ。上智大学卒業後、2002年にテレビ東京に入社し、多くのレギュラー番組で活躍。2013年に脳梗塞を発症後、約8カ月の療養を経て復帰。2018年に15年間勤めたテレビ東京を退社し、フリーアナウンサーに転身。2023年アメリカ・ニューヨークに住まいを移し、日米を行き来しながら、テレビ、ラジオ、イベントなど幅広く活躍中。

命に直結する情報をいつでも届けるために、テレビが果たす役割

テレビ局は、災害や事件・事故など突発的な放送に備えて、常に多くの人たちが働いている環境だったと思います。アナウンサーとしての大橋さんは、どのように備えていらっしゃったのでしょうか?

大橋

有事の放送に対応するため、アナウンサー陣は交代で深夜の泊まり込みをしていました。大きな災害などがあった際は、数カ月間は、わずかな休憩時間であってもずっと緊張の糸がピンと張っているような状態です。

大事なのは、災害直後でなくとも常に、放送局や報道機関としての使命感を保ち続けることだと言われていました。想定外があるのが有事というものですから、いつも緊張感を持つように心がけていました。

日頃から緊急事態のためのトレーニングも重ねていて、例えば、津波の高さが観測される潮位観測地点の地名の読み方について、先輩から抜き打ちテストを受けることもありましたね。気象庁からの情報などを伝えるとき、普段は記者が原稿にルビを振ってくれるのですが、緊急時はそんな余裕はありません。有事の際は地名を正確に伝えることは命に直結することですから、難しい地名も即座に読めるように準備しておくんです。

いざというときの社会的インフラとしてのテレビの役割、重要性はどのようなところにあると考えていますか。

大橋

テレビ局は、マスに対して最新情報を届ける機関だととらえています。そこにおいて、 “正確さ” と “スピード感” のバランスが重要になってくると考えています。近年、ネットで緊急時の情報を収集する方も多いと思うのですが、SNSなどの情報には有益なものもあればデマもあります。玉石混交な面があるため、報道機関としてのテレビ局の情報精度と、ネットのスピード感と、お互いに協力し合いながら、有事の際に対応していけたらと思います。

というのも、災害時、インフラが寸断されて孤立した地域の細やかな最新情報などは、なかなかテレビ局では把握しきれないこともあります。そんな時、現地にいる当事者の方がSNSで発信してくれることで、私たちがそれを情報として認知し、伝えて、救援に繋げることもできるかもしれません。また、最近ではテレビ局もYouTubeチャンネルを持つようになりました。テレビを持たない方であっても、ポータブルデバイスを使って、最新情報を視聴しながら避難することもできるようになったのは大きな変化です。

そして、報道機関への最新情報の第一報や、ポータブルデバイスの利用を可能にしているのは「通信」です。通信が24時間365日途絶えないことは、日々を生きる私たちの安心につながっていると思います。今や日常生活に欠かすことのできないインフラとなっている通信産業を支える方々には、尊敬の思いがあります。

24時間365日、ソフトバンクの通信を守る人たち

ここからは、ソフトバンクの担当社員も参加。ソフトバンクの24時間365日体制の働き方や使命感について、大橋さんと語り合いました。

ソフトバンクの通信を守る、基地局監視・保守を担当

ソフトバンク株式会社 ネットワーク運用本部 ネットワーク運用統括部
ネットワーク統制部 アクセスサポート課 課長

江尻 正和(えじり まさかず)

「何があってもつなげる」ための、ソフトバンクとしての体制づくりのポイントは、次のようなものになります。

「何があってもつなげる」ための、ソフトバンクの仕組み

  • ネットワークオペレーションセンター(NOC)
    通信ネットワークを管理、運用するために設けられた施設のこと。ネットワークを構成する回線や機器の監視や制御、トラブル対応などを一元的に行う。通信事業者においては、地域ごとに設ける集中的なネットワーク運用拠点のことを指す。
  • 業務の継続性
    災害によってシステムの継続利用ができなくなった際に備えて、監視業務を関東と関西の2つのロケーションで実施。曜日毎に監視業務を行うオペレーションセンターを東西で入れ替えており、災害時には被災していないオペレーションセンターで業務が継続可能に。
  • 早期検知、早期復旧
    特に災害のような大きな影響がでるような場合に、素早くアラーム検知して関係各部署に情報を共有し復旧体制を構築。早期復旧のため、指標時間内に実施するアクションを整備している。

大橋

最初に、基地局監視や保守の業務内容について教えていただけますか?

江尻

私たちは全国のモバイル通信網の監視・保守をしています。全国で約数十万局以上の基地局設備があり、設備故障、回線故障、品質劣化など多種多様なアラームが発生します。一日に50万件ほど発報するアラームを検知し、このアラームを復旧させることが任務です。

大橋

50万件!?その状況に対し、24時間365日見守り続けていらっしゃるんですね。本当に頭が下がる思いなのですが、どのようにして実現されているのでしょうか?

江尻

50万件のアラームを分析し、緊急度の高さなどによって分類を行い、さらにそのアラームに対する対応フローを定型化することで業務を自動化、省人化しています。リモートで復旧できない場合は現地での復旧作業を依頼します。
現地作業もリモートでフォローしながら、平日は300件ほど復旧作業を行っています。

大橋

なるほど、優先順位を付けて対応していらっしゃるんですね。それでも部員の方々の緊張感は相当なものと想像します。

江尻

おっしゃる通り、非常に緊張感のある部署で、常に部員は緊急事態に備えて業務フローの見直しや訓練を日々行っています。各部員が責任感を持ってスケジュール調整と体調管理を行ってくれるおかげで、安定的に業務を遂行できているといえます。

大橋

そのようにして、緊急事態に対応できる体制を常に整えてくださっていると聞いて、安心しました。

「いつでもつながる」という当たり前を支えるための、体制やテクノロジー

大橋

私たちは「いつでもつながる」ことを当たり前のように享受していますが、通信インフラを支える人の尽力やテクノロジーの存在があることが分かりました。

江尻

報道機関の「どんなときでも伝える」体制も、決して当たり前には成立しないと思います。先ほどアナウンサー時代に難しい地名を読めるようトレーニングしていたというお話をいただきましたが、とても共感しました。

例えば台風のときには、被害が及ぶ可能性のある地域を確認して、人員を配置したり、追加で発電機を持参したりします。その時に、地名が読めなくて苦慮する事があるため、難しい地名が読めるようにトレーニングをするというのは、確かに重要なポイントだなと感じました。ちなみに大橋さん個人としては、電話やインターネットがいつでも「つながる」ことの重要性をどんなときに感じますか?

大橋

これからニューヨークに移住しようとしているのですが、両親がすごく寂しがっていたんです。でも私たちは、夫婦でソフトバンクユーザなので、アメリカでこれまで通りスマホが使える「アメリカ放題」を利用できます。だからいつでも電話できるし、顔を見せながら会話することもできると伝えたところ、すごく喜んでいましたね。

夫も海外ロケに行くことが多い職業です。今もちょうどアラスカの山中にいるのですが、スマホでメッセージのやり取りができるのでびっくりしました。

江尻

ありがとうございます。励みになります。

「アメリカ放題」

ソフトバンク契約者が、アメリカ本土やハワイなどに滞在時、アメリカ国内および日本宛ての通話やSMS、データ通信が利用し放題となるサービスのこと。利用可能エリアは、アメリカ本土、アラスカ、ハワイ、プエルトリコ、バージン諸島(アメリカ領)。

大橋

今後の展望や、目指していることはありますか?

江尻

通信をつなぎ続けるという観点から、今後も監視・保守業務を進化させていきたいと考えています。今目指している理想像の一つに、「業務の完全自動化」があります。これまでも監視・保守に関する業務について自動化に取り組んできましたが、まだ人が判断しなければならないような案件も残っています。すべてを自動化することで、より早く、安定した運用をすることができ、高品質のサービスが提供できます。

もう一つが「監視の高度化」です。通信品質やデータボリュームの傾向から異常を検知して、アラームやお客さまから申告が来る前に復旧対応することです。例えば都心の駅であれば、朝夕は混雑し、昼間や土日は人が少なくなる傾向がありますし、近くでイベントがあれば突然人が多くなりますよね。こうした複雑な要素を組み合わせて故障の判断をするため、機械学習を取り入れた監視の高度化に取り組んでいます。

大橋

素晴らしいビジョンですね。本当に私たちの生活に通信は欠かせないインフラになっていて、やっぱりどんな時でも通信さえつながればなんとかなる、世界のどこにいても助けを呼ぶことができるっていう信頼があるからこそ、自分の世界を広げ、世界ともつながっていける感覚があります。本日は貴重なお話をありがとうございました!

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