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次世代の情報インフラの研究開発を加速。デジタルツインキャンパスコンソーシアムが始動

より多くの企業や学生の視点で未来への可能性を広げる。デジタルツインキャンパスコンソーシアム始動!

慶應義塾大学SFC研究所(以下、「SFC研究所」)とソフトバンク株式会社(以下、「ソフトバンク」)が、先端技術を活用した次世代の情報インフラの研究開発に取り組む「デジタルツイン・キャンパスラボ」が、より多くの企業や学生も参画できる「デジタルツインキャンパスコンソーシアム」として生まれ変わりました。コンソーシアム設立にあたり開催されたワークショップでは、SFC研究所の教授陣やソフトバンクの研究員などが、デジタルツインキャンパス内での先端技術の活用事例や未来像を語り、来場者へ今後の参加を呼びかけました。

最先端のデジタルツインインフラを、より多くの人に自由に使ってもらう

SFC研究所とソフトバンクは、2022年6月に「デジタルツイン・キャンパスラボ」を設立し、5Gや、Beyond 5G/6Gなどの先端技術を活用した次世代の情報インフラの研究開発に取り組んできました。この取り組みをさらに推進するため、この度「デジタルツインキャンパスコンソーシアム」を設立。コンソーシアムへとシフトすることで、より多くの企業や学生も参画できる形へと生まれ変わりました。

コンソーシアム立ち上げにあたり慶應義塾大学の三田キャンパスで開催されたワークショップで、慶應義塾大学環境情報学部の中村修教授は、これまでソフトバンクと、慶應義塾大学 湘南藤沢キャンパス(以下、「SFC」)内への5G基地局の建設に始まり、ラボという形で先端技術を活用した次世代の情報インフラの共同研究をしてきたことを振り返りました。その上で、「いま、5Gや6Gなど、モバイルのネットワークが新しいトレンドを迎えており、社会として5Gや6Gに求める期待感が高まっています。もっと多くの企業や学生たち、大学内の多くの教授たちにもこのインフラを自由に使ってもらい、社会や皆さんが期待しているような、新しい5Gや6Gの可能性を具現化する新しい応用を一緒に考えていきたい」と、コンソーシアム設立の目的を示しました。

最先端のデジタルツインインフラを、より多くの人に自由に使ってもらう

ワークショップでは、SFC研究所の教授陣やソフトバンクの先端技術研究所の研究員などが、デジタルツインキャンパス構想の概要やこれまでの取り組み、そして未来像についての発表やディスカッションを行いました。

例えば、SFC内に構築したデジタルツインのインフラでは、5Gの通信基盤やさまざまなセンサーからのデータを活用しています。キャンパス内を走行する自動運転バスの位置情報をデジタルツイン上に再現する際、車体側に付いているセンサーや、周辺のLiDARセンサーから取得したそれぞれのデータをそのまま表示してしまうと、バスが2台走っているように見えてしまいますが、この課題に対して、情報を融合して1台として表示させる「センサーフュージョン」技術を実装して解決していることなどを、ソフトバンク株式会社 先端技術研究所 次世代コネクテッド開発課 課長の小林謙吾がデモンストレーションを交えて解説しました。

最先端のデジタルツインインフラを、より多くの人に自由に使ってもらう

その他にも当日は、慶應義塾大学の教授、ソフトバンクや参加企業から、SFCで行っている「自動運転」「人間の行動研究」「バーチャルキャンパス」「MEC」などに関する取り組み事例や課題などが紹介され、未来への想像が膨らむ時間となりました。

最先端のデジタルツインインフラを、より多くの人に自由に使ってもらう

デジタルツインキャンパスでは、取得したデータやインフラを自由に利用できる環境を提供しています。ソフトバンクは、より多くの企業や研究者、学生に最新の5G通信基盤などデジタルツインのインフラに触れていただき、ユーザー視点からの新しい活用方法の追求や、社会での実用化も視野に入れた実験や取り組みを推進していきます。

ソフトバンク 先端技術研究所

ワークショップでソフトバンクが発表した内容は、「先端技術研究所」のページで詳しく紹介しています。ワークショップ当日の様子をご覧いただけるアーカイブ動画もご案内しています。

ワークショップの内容を
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(掲載日:2023年11月21日)
文:ソフトバンクニュース編集部