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トラブルの対処法は? 正しい情報の見極め方は? 山梨県版「GIGAワークブック」で小学生が情報モラルを学習

トラブルの対処法は? 正しい情報の見極め方は? 「GIGAワークブック」で小学生が情報モラルを学習

一般財団法人LINEみらい財団、LINEヤフー株式会社、ソフトバンク株式会社の3者が連携して進めているプロジェクト「デジいく」(デジタル活用能力育成プロジェクト)。3者は子どもたちのより良いコミュニケーションや健全なインターネット利用啓発を推進するために、学校の授業で活用できる情報モラル教材「GIGAワークブック」を無償で提供しています。
今回は、山梨県の甲斐市立双葉西小学校で、山梨県版オリジナル教材「GIGAワークブックやまなし」を活用して行われた授業の様子をお届けします。

「デジいく」でデジタル化に合わせた学校教育を実施

近年、「GIGAスクール構想」によって児童・生徒1人1台のタブレット端末での学びが本格化し、ICTやインターネットを活用することが日常となっています。そこで、安心安全にインターネットを使用できる環境作りとICTの活用を目的として、2023年3月「デジいく」が発足しました。
LINEみらい財団が国立大学法人静岡大学教育学部の准教授 塩田真吾さんと共同で開発する教材「GIGAワークブック」を活用した情報モラル教育を推進しています。

「デジいく」でデジタル化に合わせた学校教育を実施

GIGAワークブックは発達段階にあわせ、「ビギナー(小学1〜3年生向け)」「スタンダード(小学4〜6年生向け)」「アドバンスド(中・高校生向け)」の3段階の教材を展開。希望する自治体と連携し、自治体で定める情報モラル育成目標や調査データ等、独自の要素を反映させた上で、各自治体オリジナルの教材としても導入が進んでいます。

授業を行った双葉西小学校では山梨県版の「GIGAワークブックやまなし」を活用。「GIGAワークブックやまなし」は小学校低学年版・小学校高学年版・中学校版・高等学校版の4段階に分かれています。

「デジいく」でデジタル化に合わせた学校教育を実施

今回は道徳の時間の中で、小学校3年生に小学校低学年版教材、5年生に小学校高学年版教材を用いて授業を実施しました。

トラブルに出くわしてしまったらどうする? 3年生はタブレットの使い方の基礎から学習

最近タブレット端末を本格的に使用し始めたという3年生は、ビギナー教材でデジタル端末の正しい使い方やルール、リスク回避などを学びました。

トラブルに出くわしてしまったらどうする? 3年生はタブレットの使い方の基礎から学習

成長してデジタル端末を使う機会がますます増えると心配になるのが、インターネットを介したトラブルに遭遇することです。例題は、ウェブサイトを閲覧しているときに画面に表示される詐欺メッセージ。「お金を振り込んでください」「連絡先はxxxです」といった、身に覚えのない不審なメッセージに出くわした場合の適切な対処方法をクイズで確認しました。

トラブルに出くわしてしまったらどうする? 3年生はタブレットの使い方の基礎から学習

児童たちからは「絶対に詐欺だから間違いであることを電話したほうがいい」「怪しいから大人に相談したほうがいい」などの意見が出ましたが、正解は「自分では何もせず不審な画面が出てきたときに大人に相談すること」。
「身に覚えがないので間違いであることを記載の番号に連絡する」という選択肢がひっかけでしたが、うっかり電話をしてしまうと詐欺師に個人情報が流出してしまう危険もあります。してはいけない理由をしっかり確認しながらクイズが進められました。

トラブルに出くわしてしまったらどうする? 3年生はタブレットの使い方の基礎から学習

また、オンライン上でのコミュニケーションに関するトラブルについても学びました。チャットでのコミュニケーションでは相手の表情を見ることはできません。そんなとき、「友だちから面白いねというメッセージと共にこんなスタンプが送られて来たらどう感じるか?」を、みんなで考えてみることに。

トラブルに出くわしてしまったらどうする? 3年生はタブレットの使い方の基礎から学習

結果は、児童によって感じ方が異なり意見が割れました。意図が分かりにくいスタンプの場合、好意的に「面白いと思ってくれている」と受け取る児童もいれば、深読みをして「スタンプの笑い方に意地悪な気持ちを感じた」と真逆の捉え方をする児童も。オンライン上でのコミュニケーションは相手に誤解を与えないように細心の注意を払ってメッセージを送ることが大切と、みんなで確認しました。

トラブルに出くわしてしまったらどうする? 3年生はタブレットの使い方の基礎から学習
トラブルに出くわしてしまったらどうする? 3年生はタブレットの使い方の基礎から学習

授業を受けた児童は「最初は全部簡単でしょと思っていたけど、意外とみんなの考えが違っていて、新しい発見がたくさんあって面白かった」「人によって同じスタンプでも捉え方が違うと思うとどんなスタンプを使えばいいのか難しいけど、これからチャットを使うときは伝え方に気を付けたい」などと語ってくれました。難しいと感じる場面はあれど、クイズを通して分かりやすくデジタル端末の正しい使い方を学べたようです。

3年生を担当した辻祥実(つじ・しょうみ) 先生にもお話を聞きました。

先生

「1人1台端末があるように気軽に情報が集められる時代になりましたが、その中で難しいのは、情報が正しいか正しくないかの判断です。授業では、オンラインでのコミュニケーションは人によって感じ方が違うというのを示せたので、授業をきっかけに使い方に気付いていってほしいと思います。このような教材が身近にあると助かりますし、授業の準備も楽しみながらできました」

それって正しい情報? 5年生は正しい情報収集のやり方を学習

5年生のクラスでは情報の信ぴょう性をテーマに、スタンダード教材を用いて、災害時の情報収集方法などより発展的な内容を学びました。
最初に、4つの選択肢が信用できる情報とそうでない情報のどちらに該当するか、各自タブレットを用いて振り分けました。

それって正しい情報? 5年生は正しい情報収集のやり方を学習

問題が解けたら、なぜ信用できる情報だと思うのか、その理由と共に考えを共有しました。日常に溢(あふ)れる情報ですが、必ずしも全てが正しいわけではありません。誰がその情報を発信しているか、どの媒体で発信しているかなど、何を基準に信用できる情報であると判断できるのかを全員で確認していきました。

それって正しい情報? 5年生は正しい情報収集のやり方を学習
それって正しい情報? 5年生は正しい情報収集のやり方を学習

他にも、「こんなときはどんな情報収集の方法が適切なのか」広告を見て信用できる情報かを判断したりなど、実践的な問題を通して情報収集のポイントをおさらいしました。児童がタブレットに書き込んだ回答をリアルタイムでモニターに映し出して確認したり、周りの友達と意見交換したりと、自分の情報収集方法が正しいのか考える時間がたくさん設けられました。

それって正しい情報? 5年生は正しい情報収集のやり方を学習
それって正しい情報? 5年生は正しい情報収集のやり方を学習

児童からは、「普段SNSをいっぱい使っていたけど、授業を受けてデマがたくさん溢(あふ)れていると知ったので、これからは嘘か本当かしっかり確かめて使っていきたい」と感想が。SNSの使い方を見直すきっかけになったようです。また、「メディアによって特性が異なるので、情報を集めるときに使い分けるのが難しい」という声も。今後もGIGAワークブックをうまく活用して、正しい情報の集め方を身に付けたいと話してくれました。

5年生を担当した老川英汰(おいかわ・えいた)先生にもお話を聞きました。

先生

「5年生は、日頃からインターネットやSNSをよく使っているので情報の使い方を知っている子は多いと思います。ですが、日々溢(あふ)れる情報の中で正しい情報かを見極める力がまだないので、そこを付けたいと思い準備しました。GIGAワークブックは15分ずつの単元に分かれているので、状況に合わせて使い分けできるところがいいなと思います」


GIGAワークブックは、現在までに11都県40市町で導入されています。今後もデジいくではGIGAワークブックを使った学校教育を拡大していく予定です。

(掲載日:2024年1月30日)
文:ソフトバンクニュース編集部

学校の授業で使える活用型情報モラル教材「GIGAワークブック」

学校の授業で使える活用型情報モラル教材「GIGAワークブック」

文部科学省が推進するGIGAスクール構想の展開にあわせ、児童・生徒の「情報モラル」と「情報活用」の育成や向上を目的として制作された「GIGAワークブック」。自治体単位での導入に限らず、学校単位でも活用いただけます。

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