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交流のきっかけはスマホ相談会。高齢者と高校生、小さな町の相談会から広がる異世代コミュニケーション|SoftBank SDGs Actions #23

スマホがきっかけで生まれる世代間のコミュニケーション。高校生による高齢者のスマホ相談会|SoftBank SDGs Actions #23

「すべてのモノ・情報・心がつながる世の中を」というコンセプトを掲げ、SDGsに取り組んでいるソフトバンク。「SoftBank SDGs Actions」では、いま実際に行われている取り組みを、担当社員が自らの言葉で紹介します。23回目は、広島県立世羅高等学校(以下、世羅高校)の生徒による高齢者向けスマホ相談会の取り組みです。

瀧川 武(たきがわ・たけし)

ソフトバンク株式会社 コーポレート統括 CSR本部 地域CSR統括部 中四国・九州・沖縄地域CSR部

瀧川 武(たきがわ・たけし)

2004年にソフトバンクBB株式会社(現ソフトバンク株式会社)入社。光マンション営業や法人向けADSL回線営業、携帯電話基地局設置業務などに携わった後、2016年にCSR統括部に異動。出身地である広島県に関わりたいという思いがあり、2020年から中四国・九州沖縄地域CSR部にて広島県備後地区、島根県のDXを担当する。

世羅町唯一の高校で開催する高齢者向けスマホ相談会

広島県の中東部にある世羅町は人口1万4,000人ほどの小さな町です。自然が豊かで観光地でもある町唯一の高校「世羅高校」は駅伝の名門校として知られています。世羅町とソフトバンクは2023年に連携協定を結んでおり、「DX(デジタルトランスフォーメーション)推進アドバイザー」としてデジタル推進におけるノウハウやプロジェクト推進手法の活用で世羅町のまちづくりに向けた積極的な助言や支援を行っています。ソフトバンクでは高齢者にスマートフォンの使い方を教えるスマホ教室を開催していますが、世羅町には小さなソフトバンクショップが1つしかなく実施が簡単ではありません。

一度、町からの要請によりCSRでスマホ相談会を試しに開催したところ、評判がよく需要があることに気付きました。しかし、担い手不足で継続的な実施が難しかったため、世羅町を主体に、世羅高校とソフトバンクが連携して、高校生が講師となり、高齢者のスマホに関する悩み解決をサポートするスマホ相談会を行っています。

世羅町唯一の高校で開催する高齢者向けスマホ相談会

今の時代は若い世代と高齢者世代の会話が極端に減っています。スマホアドバイザーの派遣が難しい地域で高校生を主体としたスマホ相談会を実施することは、デジタルデバイドの解消につながるだけでなく、高齢者と若者の異世代間のコミュニケーションの場を創出しているという意味で意義があることに気付きました。

私たちから、高校生に高齢者への接し方などを事前にレクチャーしていて、開始当初から高校生も参加者も楽しそうな様子です。生徒は高齢者の悩みを解決してあげられたら喜びや達成感を得られるし、シニアの方はただただ高校生と会話をしていること自体が楽しいようですね。

スマホ相談会後に参加者とストレッチをする様子

スマホ相談会後に参加者とストレッチをする様子

分からないことは高校生が一緒に調べる。スマホの使い方を学ぶ時間そのものが有意義に

スマホ相談会に参加される方のほとんどが、普段からスマホを利用していて、電話やメールなど基本的な操作はできるがうまく使いこなせないという悩みを持つ方が多いです。例えば「いらないアプリを消したい」「迷惑電話がかかってくるので防ぎたい」などです。高齢者が分からないことは高校生にとっては常識であることが多いですが、高齢者向けのシンプルなスマホなどは、高校生が普段使い慣れていないため、すぐに操作方法が分からない場合もあります。聞かれたことに対して完璧に答えられる必要はなく、分からなければ一緒に調べることを大切にしています。

高校生が答えられない質問は瀧川がサポート

高校生が答えられない質問は瀧川がサポート

高校生からは「参加者が楽しいと言ってくれたことがうれしい」「自分たちも参加者と話していて楽しかった。次回も絶対参加したい」という感想を聞いたり、参加者からは「高校生がやさしく教えてくれてうれしかった」という声や、目覚ましのセットの仕方を教えてもらって、「明日からこれでセットして起きます」という方もいました。

スマホ相談会に参加した世羅高校の根岸さん、津室さん

スマホ相談会に参加した世羅高校の根岸さん、津室さん

2023年11月にはLINEに特化した「LINE教室」や、世羅高校にあるeスポーツ同好会の生徒によるeスポーツ体験会を初めて実施。eスポーツについては楽しむというよりは理解するのに必死な様子でしたが、参加者が個別でLINEについて生徒に質問して会話が弾んでいるようでした。他にも、世羅警察署と連携して特殊詐欺防止への啓発を行う「世羅高生&Pepperと学ぶ特殊詐欺防止教室」なども開催しています。

LINEの使い方を学ぶ

LINEの使い方を学ぶ

eスポーツに挑戦する高齢者

eスポーツに挑戦する高齢者

自治体から頼ってもらえる存在に。住み続けられる町づくりを目指して

「いつまでも住み続けたい日本一のふるさと」の実現を目指す世羅町とソフトバンクの連携協定には、SDGsの目標11「住み続けられるまちづくりを」の目的が含まれています。地域の自治体のデジタル化を推進する際には、サービスを享受する側の生活者がデジタル化についていけないと意味がありません。高校生を主体としたスマホ相談会は、ソフトバンクショップなどで高齢者向けスマホ教室が開催されない地域の方や遠方のため参加できなかったり、参加してみたいけれど内容が難しそう… と躊躇(ちゅうちょ)している人などの受け皿になる取り組みです。

地域の自治体が実現したいことをお手伝いする際、大切にしているのは、ソフトバンクのやりたいことではなく、地域がやりたいことの実現に向けてソフトバンクとして何ができるかという考え方。世羅町が掲げるゴールに向けて、世の中の動向などをお伝えしながら背中を押すのがわれわれの役割で、「瀧川に聞いたら何か情報を提供してくれる」と思ってもらいたい。ですから、よく「自分を活用してください」と町の皆さんに伝えています。世羅高校の取り組みをモデルにして広島県内や香川県さぬき市、島根県出雲市でも少しずつ広がっているので、さらに若い世代と高齢者の異世代間をつなぐ場の創出に貢献していきたいです。

(掲載日:2024年2月28日)
文:ソフトバンクニュース編集部

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今回紹介した内容は「DXによる社会・産業の構築」に貢献することで、SDGsの目標「1、2、3、8、9、11、17」の達成と社会課題解決を目指す取り組みの一つです。

DXによる社会・産業の構築