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2022年8月2日掲載
Windows Server 2012及びWindows Server 2012 R2が2023/10/10にサポート終了となります。 サポートが終了の場合、セキュリティ更新プログラムが提供されなくなるため、セキュリティのリスクが高まります。サポート終了までにOSのアップグレードを検討することが多いかと思います。
今回は、AWS System Managerを使ってWindows Server 2012 R2をWindows Server 2019にアップグレードする方法を紹介します。
AWS Systems Managerはソフトウェアインベントリの収集、OSパッチの適用、システムイメージの作成、WindowsおよびLinux OSの設定を自動的に行うことができるサービスです。
今回はAWS Systems Managerを使って、AWS EC2上にある、Windows Server 2012をWindows Server 2019へアップグレードする方法をご紹介します。
具体的にはアップグレード対象サーバに AWS SSM Agentを入れて、AWS Systems Managerで イメージファイルをAMIへコピーします。そのあと、アップグレードしたい対象サーバのイメージファイルのAMIのOSをWindows Server 2019に変更します。これにより、Windows Server 2019のAMIでEC2を起動するといった流れになります。
また、AWS Systems ManagerはオンプレミスのサーバからAWS EC2へクラウドリフトといった移設をすることもできます。
AWS VPCおよびIAMコンソール画面にて、Systems Manager処理に必要なロールを作成します。
アップグレード対象のEC2にロールを追加します。
アップグレード対象サーバにて、以下の実行ファイルをダウンロードします。無事ダウンロードできたら、この実行ファイルを実行することでSSM Agentをインストールさせます。
https://s3.amazonaws.com/ec2-downloads-windows/SSMAgent/latest/windows_amd64/AmazonSSMAgentSetup.exe
SSM Agentのインストールが無事完了したら、Windows PowerShellでAgentを再起動します。
$ Restart-Service AmazonSSMAgent
今度はAWS System Manager画面へ戻り、AMIを作成します。まずは「オートメーションの実行」をクリックします。
AMIを作成するために必要となるドキュメントを選定します。
ドキュメントが完成したら、「シンプルな実行」でInstanceID、IamInstanceProfile、SubnetId、AlternativeKeyPairNameを入れて実行します。
※AlternativeKeyPairNameは任意ですが、入れないと実行がうまく行かないことがありますので追加します。
1時間くらいで完了します。
AMIが作成されました。
作成したばかりのAMIを使って、AMIからインスタンスを起動します。
インスタンスタイプ、キーペア、VPCを選んで、インスタンスを起動します。
これでWindows Server 2019を無事起動することができました。
今回、AWS Systems Managerを使ってWindows Server 2012を2019にアップグレードする方法を簡単にご紹介しました。AWS Systems Managerはオンプレミスを問わず様々なサービス運用を統合しながら、AMIベースでOSのアップグレードが容易に行えます。もちろん、AWSやAzureにも同様のサービスがありますので、こちらも参考にしてみるといいでしょう。
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