AppSheet とGemini で顧客DBを自動構築!DX を加速するAI名刺管理アプリとは?

2025年6月11日掲載

Google Meet

「ビジネスにおいて、名刺は重要な出会いの証です。しかし、増え続ける名刺の整理や、必要な時にすぐに見つけられない、といった課題を感じたことはありませんか?『あの人の連絡先、どこにしまったかな…』そんな経験をお持ちの方もいらっしゃるかもしれません。

もし、スマートフォンで名刺を撮影するだけで、顧客データベースが自動的に構築され、すぐに活用できるとしたら――?

今回は、Google のノーコードプラットフォーム「 AppSheet 」と生成AI「 Gemini 」を組み合わせ、さらに進化した次世代の名刺管理アプリ紹介します。プログラミングの知識がなくても、AIの力を借りて名刺管理を劇的に効率化できる方法をお伝えします。

なお、本記事は以下の記事の内容をさらに深掘りし、発展させたものです。より詳細な情報や、 AppSheet を使ったアプリ作成の具体的な手順にご興味がある方は、ぜひこちらも合わせてご覧ください。

 
  • 本記事記載の内容は検証時点のものであり実環境とは仕様などが異なる場合があります
  • 本記事に掲載している名刺画像は架空のものです

目次

AppSheet とGemini が切り開く、AI名刺管理アプリの未来!

「プログラミングはちょっと…」という方も、心配はいりません。Google の「 AppSheet 」はノーコード開発プラットフォームなので、プログラミングの知識がなくても、直感的な操作でアプリを作成できます

さらに、Google の強力な生成AI「 Gemini 」が加わることで、これまでの常識を覆すほどの進化と新たな可能性を秘めた領域へと進化します。

今回のサンプルとして、Gemini に生成してもらった名刺がこちらです。非常に不自然な名刺だと思いますが人間の目にはなんとなく意味あいや位置付けがわかると思います。Gemini がこの画像をどのように認識しデジタル化するのか、人の認識とどの程度同じなのか違うのか?をこの後みていきたいと思います。

 

1. 名刺をスマホで撮影! 撮影した画像は、AppSheet アプリに自動で取り込まれます。

2. AIが名刺情報を瞬時にデジタル化!その驚きの精度とは?

ここで活躍するのが Gemini 。画像内の文字を認識し、「会社名」「氏名」「役職」「電話番号」などの情報を自動で分類してデータ化します。

名刺が逆さになっていたり文字の配置が不規則だったり、多少画質が悪くても大丈夫! AIがその内容を「意味」として理解し時には不足情報を補完しながら正確に処理してくれます。これこそ、従来のOCRでは難しかったAI ならではの柔軟性と強みです。

3. 顧客DBとして自動で蓄積&活用!

デジタル化された名刺情報は、AppSheet アプリ内で自動的に自分専用の「顧客データベース」として蓄積されます。単に情報を保存するだけでなく、必要な情報を素早く検索できるのはもちろんのこと、会社名や役職、業種などで自由にフィルタリングやグループ化ができるため、ターゲットに合わせた効果的なアプローチが可能になります。自分好みにカスタマイズできるため、まさに「生きた」顧客データとして活用できるようになります。

4. さらに進化する!ビジネスに合わせた機能拡張の可能性

AppSheet とGemini の組み合わせの真骨頂は、一度アプリを作った後もビジネスニーズに合わせてさらに便利に「育てていくことができる」点にあります。しかも、これらの機能拡張もプログラミングは一切不要!例えば、以下のような連携や機能追加が、自分自身の手で簡単に実現できてしまいます。

  • 住所情報からGoogle Map を起動: 名刺情報に登録された住所をクリックすると、Google Map が開き、場所を地図上で確認できます。これにより、訪問先へのルート検索などが容易になります。
  • Gmail 連携で過去のメールを瞬時に検索: 顧客とのやり取り履歴を素早く確認し、コミュニケーションの質を向上。 
  • 企業調査・業界課題の自動プロンプト生成: 営業活動に必要な情報収集をAI がサポートし、業務効率を飛躍的に向上。

このような「少し痒い所に手が届く」機能強化を積み重ねていくことで日々の業務を驚くほど効率化していくことができます。

チームで「営業資産」を最大化!社内共有でビジネスを加速

AppSheet で作成したAI名刺管理アプリは、社内で簡単に共有できます。社員それぞれが名刺を登録していけば、部署やチームを超えた顧客情報のリアルタイムな共有が実現します。「誰が、いつ、どの顧客と接触したか」といった情報が一元管理できるようになれば、例えば担当者変更時の引き継ぎもスムーズになり、情報伝達の非効率を解消できます。さらに、蓄積された商談履歴や顧客情報を分析することで、より精度の高い営業戦略の立案や、新たなビジネスチャンスの創出にもつながり、まさに「社内資産」としての価値は計り知れません。

まとめ: AppSheet と Gemini でDX を体験しませんか?

「自分にもできるかな?」「どうやって始めたらいいの?」そんな不安をお持ちの方もいらっしゃるかもしれません。

ご安心ください! AppSheet は直感的な操作で使うことができますので、是非チャレンジしてみていただきたいです。さらに Gemini との組み合わせをしていくことでその可能性はまさに無限大です。

「これならうちの会社でも活用できそう!」「もっと詳しく知りたい!」そう思われた方は、ぜひ一度お気軽にお問い合わせください。

ソフトバンクは、 AppSheet や Google Workspace の導入から、貴社に合わせた最適な活用支援までDX 推進を全力でサポートいたします。

今後も実務で使える活用アイデアを発信していきたいと思います。最後までお読みいただき、ありがとうございました!

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