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東日本大震災の被災地へ継続的に寄付ができる 「チャリティホワイト」

ソフトバンクモバイル株式会社(以下 ソフトバンクモバイル)では、2011年8月1日より、東日本大震災の被災地へ継続的に寄付ができるサービス「チャリティホワイト」の提供を開始しました。「チャリティホワイト」に込められた思いや、実現までの経緯について、ソフトバンクモバイル 総務本部 CSR推進部 部長の池田 昌人にインタビューしました。

「チャリティホワイト」誕生のきっかけ

「チャリティホワイト」の誕生のきっかけについて教えてください。

池田:
ソフトバンクグループが行う東日本大震災の復興支援活動に関わる中で、あるNPO団体の方から、「阪神・淡路大震災の際と同様に、被災後3カ月も経過すると、支援金が激減し、NPO団体の活動を継続的に行うことが困難になった」というお話をうかがいました。

実際に私自身も、東日本大震災の発生から約半年が経った今、いまだに多くの支援が必要な状況にあるにも関わらず、震災発生直後に比べると、支援金やボランティアが減っていることを実感していました。
そこで私たちは、一時的なものではなく、長期にわたり継続的に被災地を支援できる仕組みを検討しました。その結果考案したサービスが、毎月の携帯電話基本使用料にプラスして寄付ができる「チャリティホワイト」でした。これは、毎月お客様に料金を請求する枠組みを持っている、携帯電話事業者だからこそできる支援策と言えます。

「チャリティホワイト」では、ご加入いただいたお客様から毎月10円の寄付金をいただき、ソフトバンクモバイル側でも1件のご加入契約につき10円を拠出。それらを合わせた計20円を、「中央共同募金会」「あしなが育英会」に寄付します。
ご加入契約1件あたりの合計寄付額は20円ですが、もしソフトバンクモバイルのすべてのお客様に、「チャリティホワイト」にご加入いただけますと、その寄付額は1年で約60億円になります。この金額は、例えばランドセルだと約30万個分の金額に相当します。

被災地や社会への影響

「チャリティホワイト」による寄付金はどのような支援活動に活用されるのですか。

池田:
「チャリティホワイト」による寄付金は、主に東日本大震災で被災された子どもの支援のために活用する予定です。「赤い羽根『災害ボランティア・NPO活動サポート募金』(中央共同募金会)」においては、東日本大震災で被災した子どもの心のケアや、学習のサポート、絵本の読み聞かせなどを行うNPOやボランティア団体への支援に使われます。

(参考)「神戸レインボーハウス」(写真提供:あしなが育英会)

また「心のケア『東北レインボーハウス(仮称)建設募金』(あしなが育英会)」では、震災により親を失った子どもの心のケアに本格的に取り組むことを目的とした、“心を癒す家”「東北レインボーハウス」の建設資金に使われる予定です。
このように被災地の子どもを直接支援する活動をサポートすることで、一日でも早く笑顔を取り戻してほしいと思っています。

「チャリティホワイト」による効果には、どのようなものがありますか。

池田:
「チャリティホワイト」を開始する前に、ソフトバンクモバイルのお客様を対象に実施したアンケート調査では、約40%の方に「チャリティホワイト」への加入意向があることが分かりました。これは、多くの国民が継続的な被災地支援を行う枠組みに、関心を持っていることを実感する結果でした。私たちとしては、このような国民の皆様の善意を、継続的に被災地にお届けする枠組みを提供することで、支援の輪が途切れず、さらに拡大していくことを期待しています。
また将来的には、他の通信事業者にも同様の取り組みが広がり、社会全体の取り組みとして、発展していくことを望んでいます。

東日本大震災の被災地への今後の支援

東日本大震災の被災地支援について、今後の展開を教えてください。

池田:
現段階では、マイナスをゼロに戻す支援が必要な状況です。ただその後は、ゼロからプラスにしていくための支援が必要になる時期が来ると思います。現在、子どもへの支援を中心に行う中で、子どもの笑顔を取り戻すための活動に注力していますが、今後は教育環境の整備や、地域文化の発展に寄与する活動も、支援していきたいと考えています。

(掲載日:2011年9月15日)