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市民農園にて遊び場を開催! 2015年6月 東日本大震災 被災地の今

ソフトバンクグループでは、公益財団法人 東日本大震災復興支援財団の「『あの日』を忘れない宣言」の趣旨に賛同し、皆さまと共に「チャリティホワイト」など、さまざまな支援を行ってきました。

「被災地の今」では、支援先である非営利団体からの活動レポートや被災地の現状を紹介しています。

「東北風土マラソン&フェスティバル2015」開催

宮城県登米市

2015年4月26日、宮城県仙台市から車で2時間の場所に位置する宮城県登米市で「東北風土マラソン&フェスティバル2015(Tohoku Food Marathon and Festival 2015)」が開催されました。「ランナーも、ランナーじゃなくても楽しいお祭り」をテーマに、春の田園風景の中、東北各地の名物グルメを食べ、日本酒の仕込み水を飲みながら走るマラソン大会です。国内のみならず、世界中から参加者を集めることで、東北復興の一助になることを目指しています。またマラソンだけでなく、地元グルメの飲食・物販ブースが並ぶ「登米フードフェスティバル」や東北の日本酒が勢揃いする「東北日本酒フェスティバル」、酒蔵見学や南三陸の沿岸部を巡るツアー「東北風土ツーリズム」も同時開催されました。

当日は、快晴の中、2,746名のランナーがマラソン大会に参加し、約80店の飲食・物販ブースが出店しました。マラソンコース上では、ソフトバンクモバイル株式会社が提供する「かざして募金」を活用したクイズラリーも実施され、宮城県登米市にまつわるクイズに回答したランナーに宮城県産の米(ひとめぼれ)がプレゼントされました。

参加者からは、「マラソン大会に参加するため、関東から来ました。コース途中の給水・給食所で東北の名物を食べ尽くし、こんなに満腹になるマラソン大会は他にないです。」「登米市の風景を見ながら、飽きることなくフルマラソンを完走することができました。復興支援のために今後も続けてほしいです。」などといった感想が挙がり、多くの方が東北を五感で満喫したようでした。

「東北風土マラソン&フェスティバル2015」実行委員会副委員長の竹川 隆司さんは、次回開催に向けて「来年は東日本大震災後5年の節目となります。おかげさまで今回は前回比2倍以上の規模となり、質の向上も同時に実現することができました。節目となる来年は、海外も含めより多くの方々に東北に足を運んでもらい、東北の“風土”と“Food(食)”の魅力を感じてもらえるように、食のさらなる充実と日本酒のバリュエーションを拡大するとともに、同時開催イベントの充実も図っていきたいと思います。」と抱負を語ってくださいました。

「東北風土マラソン&フェスティバル」は、来年の春にも開催を予定しており、東北復興を後押しするイベントの一つとなっています。

「東北風土マラソン&フェスティバル2015」開催

東北風土マラソン&フェスティバル

1,000人のチェロで届ける鎮魂と復興の願い

宮城県仙台市

2015年5月24日、宮城県仙台市のゼビオアリーナ仙台で「第5回 1000人のチェロ・コンサート」が開催されました。本コンサートは、東日本大震災の鎮魂と復興支援を目的とし、特定非営利活動法人国際チェロアンサンブル協会(ICES)が共催しています。

「1000人のチェロ・コンサート」は、1995年に発生した阪神・淡路大震災から3年後の1998年11月に神戸で第1回目が開催され、今年で5回目を迎えました。もともと阪神・淡路大震災の復興支援を掲げてスタートしましたが、東日本大震災を受けて、2011年11月より20~30名規模のチェロアンサンブルで被災地を巡る東北キャラバンを6回実施しており、今回はその集大成のコンサートとなりました。一方、本コンサートでは、被災地域から参加する方の参加費免除や、東北各県から参加する高校や大学の音楽科在学生と学生オーケストラの参加費を優待するなど、東北の方が参加しやすい取り組みを行っています。

会場には、宮城県仙台市の画家 加川 広重氏が被災地をイメージして描いた縦5メートル、横16メートル余りの3枚の絵が掲げられました。そのうちの1枚は、津波によって鉄骨だけとなった南三陸町の防災対策庁舎が描かれ、鎮魂の思いとふるさと再生への希望を表現しています。
参加者は日本だけでなく、世界中のチェリストがプロ・アマチュア問わず国や年齢を超えボランティアで集まりました。コンサートでは、チェロの合奏によるモーツァルトの作品が演奏されたほか、宮城・岩手・福島3県の高校生による合唱団も加わり、約1,000人による「千の風になって」など、計11曲が披露されました。

国際チェロアンサンブル協会は今後もチェロ演奏を通じて、東北へ励ましの音を届けたいという思いで復興支援活動を続けていきます。

1,000人のチェロで届ける鎮魂と復興の願い

サポーター会議で毎月の行事を決定 5月は「デコマグネット作り」講座を開催

特定非営利活動法人 ビーンズふくしま

「みんなの家」がオープンして、まもなく3カ月を迎えます。2015年5月末までの実績として、大人282名と子ども171名の合計453名の方々が利用しています。子育て中の親子を中心に、地域の大人や若者たちの利用も少しずつ増えており、地域の中にだんだんと「みんなの家」が浸透してきたのを感じています。

「みんなの家」は、オープン前から「みんなの家サポーター」を募集しており、「利用者の皆さんと共につくる居場所」を目指してきました。月一回のサポーター会議で、来月の行事予定を決めています。
5月は、サポーターが講師になって「デコマグネット作り」の講座を開催しました。秋には、地域の方や仮設住宅の皆さんをお招きして、「ハロウィン祭り」を企画しています。利用者でありながらも、サポーターとしてより積極的に携わることで、「みんなの家」への愛着が増すことにつながっているようです。

サポーター会議で毎月の行事を決定 5月は「デコマグネット作り」講座を開催

5月からは同じ経験をしている母親同士の語り合いの日も開催しています。例えば、避難先から戻ってきた母親向け「ままカフェMini」、震災後に子どもを産んだ母親向け「ベビままday」、小学生の母親向け「小学生ままday」、中高生の母親向け「中高生ままday」など、お子さんの年齢や避難経験の有無によるカテゴリーごとに集まり、グループトークを行っています。安心して自分の気持ちを話してもらうため、スタッフが進行役として会話をサポートすることでほかの母親の気持ちを聞いてほっとしたり、子育てや生活のヒントをもらったりしているようです。

「みんなの家」が、皆さんにとって安心できる「わたしの家」になるように…。福島の親子、若者、地域の大人たちが安心できる居場所づくりのため、皆さまからの温かいご支援をしっかりと活用させていただきます。
今月もありがとうございました!

市民農園にて遊び場を開催! 住民や子どもが戻ってくることを願って

特定非営利活動法人 冒険あそび場 せんだい・みやぎネットワーク

2015年6月7日、岩沼市玉浦地区の市民農園「楽農村」で「土で遊ぼう!」と銘打って遊び場を開催し、100人を超える親子が訪れました。
水を張った休耕田で泥遊びや田植えをしたり、畑の土を掘って大穴や迷路を作ったりして、それぞれ楽しんでいました。最後に、堀った水路に水を流すと、子どもたちから歓声が上がりました。泥で汚れた子たちの中には、水で洗った体をドラム缶風呂で温めて帰る姿も見られました。そのほか、田んぼのカエルやオタマジャクシを捕まえる子、ヤギと遊ぶ子など、各自思い思いの時間を過ごした一日でした。

市民農園にて遊び場を開催! 住民や子どもが戻ってくることを願って

玉浦地区は、東日本大震災の津波で大きな被害を受けました。海岸沿いの集落が集団移転の対象になったほか、海から2km近くにある地区の中心部を含め、全域が大きな被害を受けました。今回遊び場を実施した市民農園があった場所も、震災前は農業用のハウスが並んでいた所です。この土地の農家の方は、がれき撤去や併設されていた産地直送施設の復旧で多くのボランティアの支援を受けたため、その恩返しに多くの人が使える市民農園を開設したそうです。自力再建区域になったとはいえ海から遠くない場所なので、戻らないままの方も多く、農家の方は住民が戻ってくるためにも、子どもの声が聞こえるようになることを願っているそうです。

当日は、普段の利用者や近所に住む親子に加え、岩沼市の他地区や仙台市から遊びに来てくれた方もいました。交流人口の増加で地域が元気になればと思っています。そして、地区に戻ることを決めた家庭の子どもたちが、地域の資源である自然環境の中で遊ぶことで、「一度は怖い経験をしたけれど、楽しいこともたくさんある好きな場所」と、地域に愛着を持つようになることを願っています。

これからも、それぞれの地域の状況に合わせ、遊び場づくりを通した子どもの心のケアやコミュニティづくりに取り組んでいきます。
引き続きどうぞよろしくお願いします。

特定非営利活動法人 冒険あそび場 せんだい・みやぎネットワーク

地鎮祭の開催 子育て支援活動に向けた決意

特定非営利活動法人 ベビースマイル石巻

2015年5月27日、天候に恵まれる中、地鎮祭が執り行われましたのでご報告します。

長期にわたる復興の中で、しっかり子育てを支え、地域に根差す活動をするためには、小さくとも継続的に活動を続けることが重要です。
今回の子育て支援拠点施設の建設は、長期の活動を可能にしてくれます。皆さま本当にありがとうございます。

地鎮祭の開催 子育て支援活動に向けた決意

子育て支援を行うための拠点をつくることについて、設計図を見ているだけではなかなか現実味がなかったのですが、地鎮祭を執り行ったことでどんどん実感が湧いてきました。同時に被災地での子育てにしっかり向き合い、石巻を子どもの笑顔でいっぱいにすることを改めて決意しました。

新聞に掲載され、たくさんの方から喜びの声を頂きました。特に、現在石巻蛇田新下沼に開所している「マタニティ・子育てひろば スマイル」に来てくれたお母さんが、これまでの活動の経緯を知っているからこそ、涙を流して喜んでくれました。実感はさらに心に染み込みました。

ベビースマイル石巻は、当事者が中心となり活動しています。だからこそ、地域との連携はもちろん、子育ての当事者をしっかり巻き込み、共に地域をつくっていくことを心がけています。「共に、産み、育て、守っていく」一体感と安心感、そして地域への期待感を育てていきたいと思っています。

しかし、一方で新しい住まいを持てずにいる子育て世帯もたくさんあります。復興公営住宅が建ち並び始め、町の雰囲気も驚くほど変わっています。住居を移してほっと一安心する方もいれば、取り残された気持ちで焦っている方もいるでしょう。子育てをしながらも、このようなストレスと向き合っています。大人のストレスが子どもたちに影響しないよう、みんなで見守り合い、気を付けていかなくてはと感じています。
引き続き応援をよろしくお願いいたします!

特定非営利活動法人 ベビースマイル石巻

3.11 TOHOKU 応援はつづく ~忘れない、あの日を。つなげよう、未来へ。

「そのとき、つながるということ」 東日本大震災から10年、進化し続けるソフトバンクの災害対策

(掲載日:2015年6月10日)