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子どもたち主催の夏祭りを開催 2015年9月 東日本大震災 被災地の今

ソフトバンクグループでは、公益財団法人 東日本大震災復興支援財団の「『あの日』を忘れない宣言」の趣旨に賛同し、皆さまと共に「チャリティホワイト」など、さまざまな支援を行ってきました。

「被災地の今」では、支援先である非営利団体からの活動レポートや被災地の現状を紹介しています。

子どもたち主催の夏祭りを開催

NPO法人 にじいろクレヨン

子どもの夏のイベントといえば夏祭りですね。
「のくのくハウス」では、子どもたちが企画した夏祭りが開催されました。

計5回行われた「子ども会議」で、イベント内容や担当者、準備する物を決定し、夏祭りの準備開始です。射的の銃は割りばしで、的はダンボールをくり抜き、景品はブンブン駒を手作りしました。その他のプログラムについてもこつこつと作っていきます。「のくのくハウス」のスタッフは進捗状況を心配しながらも、最後まで子どもたちの力を信じて見守り続けました。

子どもたち主催の夏祭りを開催

お祭り当日の朝、集合時間の前から「のくのくハウス」の玄関前には子どもたちが集まり、意気揚々と開店準備に取り掛かります。オープン時間の10時には、受付に50人を超える親子連れの長蛇の列ができました。

子どもによる開会式からスタートしたお祭りは、射的、ストラックアウト、水ヨーヨー釣り、スーパーボールすくいなど、どのお店も満員御礼となりました。
そして最後のプログラムはスイカ割りです。大きなスイカを目がけて、よたよたと歩く友だちに「右!右!」「あ~少し下がって~」「こっち!こっち!」と声援が飛び交います。スタッフが用意したスイカ割りの棒は、丸めた新聞紙をガムテープで巻いたもので、柔らかいためなかなか割れませんでしたが、全員がスイカ割りに挑戦した後に食べたスイカの味は格別のようでした。

閉会式で締めくくり、最後は合言葉「のくのく!大好き~!」で集合写真を撮影して夏祭りの幕を閉じました。

NPO法人 にじいろクレヨン

「スマイル」完成 何十年先へも震災を伝えていく場所に

特定非営利活動法人 ベビースマイル石巻

マタニティ・子育てひろば「スマイル」が完成しました!

私たちの行っている支援活動は、子どもたちが安心して育ち、生き生きと過ごすことができる環境をつくり、生まれ育っていく子どもたちの「人生のスタート」をサポートすることです。
母子支援において、母親への支援は当然重要ですが、やはり被災地での最大のテーマは、小さな命をどのようにサポートし育てていくか、だと感じています。

「スマイル」完成 何十年先へも震災を伝えていく場所に

仮設住宅から復興公営住宅への移転により、地域コミュニティーに大きな変化が起きています。東日本大震災直後、震災がコミュニティーに与えた傷は目に見えるものでしたが、今回のコミュニティー崩壊は目に見えないことが特徴です。
孤立や虐待といった悲しいニュースとして目に見える前に、この問題を防ぎたいと考え、その予防の一役を担っていくことをスタッフ一同心に決めています。

これまでたくさんの方々のお力を頂き、今回の「スマイル」建設に至りました。
「スマイル」は建築物ですが、われわれにとっては支援を行っていく仲間の一人であり、皆さんの想いが集合した“生き物”のように感じます。地域にしっかりと腰を据えた、本当に心強い仲間です。これからも共に何十年も先へ震災を伝えていく場所にしていきたいと思います。
改めてありがとうございます!

特定非営利活動法人 ベビースマイル石巻

読み聞かせ講座を通じて、個人も地域も元気に

読書ボランティアおはなしころりん

市内の応急仮設住宅団地で行った「おはなし会」の様子をお届けします。
地域住民を対象にした絵本の読み聞かせ講座では、最後の回に、地域の子どもたちを招き、講座を受講した住民の方々が実際に絵本の読み聞かせに挑戦します。今回は近所の保育園から、16名の子どもたちが参加しました。「来たよ!」の声に皆さんの顔が一斉にほころび、一緒に座ったところで、「おはなし会」の始まりです。

読み聞かせ講座を通じて、個人も地域も元気に

ころりんスタッフによる、手遊びや読み聞かせの後、住民の方が「おおきなかぶ」の読み聞かせに挑戦しました。持ち前の柔らかく流れるような声での読み聞かせに、子どもたちがどんどん話に引き込まれていくのが分かります。
「うんとこしょ!」「どっこいしょ!」
みんなで声を合わせて、やっとカブが抜ける場面では、自然に大きな歓声と拍手が起こりました。

写真は「おはなし会」の最後に行った、子どもたちとの触れ合い遊びでの一枚です。一緒に踊りを楽しむ子どもたちと住民の皆さんの笑顔が、何とも楽しそうです。

短いひとときですが、ここでの時間をきっかけに、自分の居場所や生きがいを見いだしたり、次の一歩を踏み出す方もいます。講座修了後、地域の子どもたちに読み聞かせを始めた方もいらっしゃいます。読み聞かせに参加した方が帰り際に、「呼ばれたらいつでも行きますよ」と、はにかみながら言ってくださったこともあります。
講座を通じて、住民の皆さんと子どもたちが触れ合い、互いの心に温かいものが通い合うとことで、少しずつでも被災地が元気になっていくきっかけになればと思い、今日も地域を回ります。

読書ボランティアおはなしころりん

3.11 TOHOKU 応援はつづく ~忘れない、あの日を。つなげよう、未来へ。

「そのとき、つながるということ」 東日本大震災から10年、進化し続けるソフトバンクの災害対策

(掲載日:2015年9月10日)