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【後編】新しい「何か」が動き出す場所。日本に上陸したWeWorkの新オフィス体験レポート

WeWork

前編ではWeWorkの雰囲気やファシリティを紹介しました。後編はいろいろな人に話を聞き、WeWorkの特徴や独自のカルチャーを探っていきたいと思います。最初はオフィスのかじ取りをするキーパーソン、コミュニティマネージャーの関口さんにお話を聞いてみました。

日本人のメンタリティとWeWork、相性抜群の予感

WeWork コミュニティマネージャー 関口理絵さん

WeWork コミュニティマネージャー 関口理絵さん

Q. 最初にコミュニティマネージャーの役割を教えてください。

A. オフィスの全てのことに責任を持っているので、備品の確認はもちろん、コーヒーの味もチェックしますし、入居されているメンバーの声を本社の担当部門にフィードバックすることもあります。WeWorkの特徴という点では、メンバーの皆さんのビジネスがより活性化するよう、いろいろな “おせっかい”を焼くことですね(笑)。例えばイベントを開催して距離を縮めてもらったり、必要に応じてメンバーを紹介するといった感じです。

Q. どのようなイベントがあるんですか?

A. 丸の内北口オフィスが主催しているものでは、お酒を片手にメンバーが簡単に自己紹介をし合うハッピーアワー、WeWork定番のTGIMなどがあります。TGIMは「Thank god, it's Monday(月曜日だ、神よ、感謝します)」と、月曜日を迎えられたことに感謝するWeWorkのキャッチフレーズ。月曜日はオフィスに朝食を用意してお待ちしているんです。この他にもスピーカーを招いたり、ヨガを開催したりと、バラエティに富んだイベントがあります。オープンしたばかりで最初はイベントが盛り上がるか不安もあったのですが、メンバーの皆さんから「自分たちもイベントを主催したい」という声が多く上がっているので驚いています。どんどん実現させてオフィス内の交流を増やしていきますよ!

イベント一覧

取材に訪れた3月最終週もイベントが目白押しでした

Q. 日本上陸したばかりですが、日本のWeWorkの特色はありますか?

A. 米国本社のコミュニティー担当チームが来日したときに「なぜ日本はメンバーがこんなにイベントの手伝いをしてくれるの?」と驚いていました。それを聞いて、もしかするとコミュニティーという概念は日本にとって目新しいものではなく、そもそも日本の文化として昔から根付いていたものではないかと気づいたんです。おせっかい、おすそ分け、おもてなし。まさに江戸時代の「長屋文化」のような感じで、人との触れ合いとつながりを大切にするコミュニティーを作り、維持するという知恵が私たちの文化にはあると思いました。WeWorkでは、その国の拠点ごとにどのようなイベントをするか自由に決めることができるので、これから日本で面白いコミュニティーができていく予感が“とても強く”しています。

Q. WeWorkってどのような場所ですか?

A. WeWorkには「Do What You Love(好きなことをしよう)」というカルチャーがあり、私も非常に共感しているのですが、WeWorkには好きなことに集中できる環境、好きなことを探したり選べる環境が整っていると思います。「仕事なのに好き?」と違和感を感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、「Do What You Love」を体現しているのがWeWork。入居されているメンバーの方々から醸し出される独特の雰囲気に、私自身もワクワクさせられます。1時間オフィスで働いてもらえればWeWorkの雰囲気やカルチャーが伝わると思うので、入居を検討されている方には少しだけオフィス体験をしていただくことをお勧めしているんです。

確かに体験するといろいろと感じることがあります。ありがとうございました!

共有スペースのブース席から遠隔で打ち合わせに参加

共有スペースのブース席から遠隔で打ち合わせに参加

予定していた関口さんへのインタビューも無事終えることができました。1件だけ参加しなくてはならない会議があったので、電話をつないで遠隔で参加してみました。こんなときは半個室状態になれるブース席が便利。雑音が気にならず電話の音声もクリアに聞こえました。

共有スペースにあるブース席

共有スペースにあるブース席。人気があって日中はほとんど埋まっていました

オフィスエリアには本格的な電話会議などができる会議室もあります

オフィスエリアには本格的な電話会議などができる会議室もあります

入居者の皆さんにWeWorkのメリットを聞いてみました!

インフラが充実した、機動性の高いオフィス

All Turtles Tokyo Studio ジェネラルマネージャー 井上健さん

All Turtles Tokyo Studio ジェネラルマネージャー
井上健さん

All Turtles はベンチャー創業など、新規事業の立ち上げを支援する「スタートアップ・スタジオ」。Evernote創業者でありCEOだったPhil Libinがサンフランシスコで起業し、その後に東京、パリの合計3都市に拠点を築いています。東京では10数名で利用できるWeWorkのプライベートオフィスを使っています。2月にWeWork六本木アークヒルズサウスのオフィスに一旦入居し、3月の丸の内北口オフィスの開設と同時に移ってきました。

こうした点からも分かるようにWeWorkはとにかく機動性が高い。オフィスを決めるときにさまざまな物件を検討したのですが、コストや契約期間、成長に合わせた規模の変更などで最もメリットを感じたのがWeWorkでした。自力でオフィスを作った経験がある人たちは感動すると思いますが、自分たちは何もせずとも快適なWi-Fiやおいしいコーヒー、会議室、ラウンジ、受付・案内などのインフラが準備されていて、余計なことに時間を取られずにビジネスに集中できるんです。このオフィスに入居後すぐに自分たちのイベントを開催させてもらうこともできましたし、運営者と一体となってオフィスを作れるのがWeWorkの魅力ではないでしょうか。東京以外の都市にもオフィスがあると便利ですし、それら入居者とのコミュニティー形成も楽しみです。

ラボでもあり、企業の窓にもなり得る貴重な存在

株式会社伊藤園 広告宣伝部 デジタルコミュニケーション室 角野賢一さん

株式会社伊藤園 広告宣伝部 デジタルコミュニケーション室
角野賢一さん

現在、デジタルコミュニケーション室のメンバー3名で利用中です。
伊藤園では、五感をフルに使ってお茶の素晴らしさを体感してもらうリアルイベントを企画しているのですが、こうした企画をするのにWeWorkはベストな場所。というのもWeWorkに入居するメンバーの企業規模やジャンルがさまざまで、本当の意味でミクスチャーが強く、感度の高い人も多い。トライアルの意味も込めて、私たちの取り組みを最初に体験してもらうのに最適なんです。

また、日頃からコミュニケーションが活発で、イベントを開催すると顔を合わせたときに話しかけてくれて、フィードバックを直接もらうことができる文化ができあがっているのも大きいですね。メンバー同士で使える専用アプリもあります。実はサンフランシスコのWeWorkでもサンプリングイベントを企画中。自前で場所を借りてイチから作り上げるのは大変なので、活用できるスペースが世界中にあるというのも貴重ですね。WeWorkとのコラボレーションを通じて、我々の取り組みをほかの国や地域にも広げていけることを期待しています。

WeWorkメンバー向けアプリ

入居しているメンバーが利用できるWeWorkのアプリ。他のメンバーに向けてプロフィールを公開したり、会議室の予約、イベントの告知・予約などができます。オフィス運営やコミュニティー作りのためにITを駆使しているのもWeWorkの特徴です。

結論「WeWorkってこんなところだった」

結論「WeWorkってこんなところだった」

お話を伺っているうちに夕方になり、オフィス体験も終わりが近づいてきました。短い時間ではありますが、実際にオフィスの雰囲気を感じたり、話を聞く中でいくつか新たな発見がありました。

1つは「前編」で紹介した居心地の良さ。もう1つはコミュニティーやつながりを生み出す仕組みです。今回はコミュニティマネージャーの関口さんに入居メンバーを紹介していただくなど、WeWorkのコミュニティーに関わるきっかけを作ってもらいました。また、取材をしているときにメンバーの方たちから何度か気さくに話しかけられもしました。イベントに参加したり、アプリなどを利用して本格的にコミュニティーに参加したらどんな出会いが生まれるのだろう。何か新しいことが始まる期待感、自分のしたいことに良い化学変化が起こる予感を感じられること。それがWeWorkの特筆すべき点なのではないかと思いました。

取材日にハッピーアワーイベントを主催していた海外向けECプラットフォームを運営しているshopify

取材日にハッピーアワーイベントを主催していたECプラットフォームを運営しているshopify

おまけ

なんとか無事に仕事を終えることができたのでビールも飲んでみました。ビールの銘柄もWeWorkメンバーで飲み比べた上で選んだそう。冷たさが憎らしいほどちょうど良い。機会があれば、ぜひまたここで働いてみたいです。

WeWorkのビールも飲んでみました

日本のWeWorkをチェックしてみる

(掲載日:2018年4月19日)
文:ソフトバンクニュース編集部