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炎天下で車内のスマホ放置は危険? 温度が一番高くなる場所と「スマホの熱中症」対策

炎天下で車内のスマホ放置は危険?温度が一番高くなる場所と「スマホの熱中症」対策

夏は、レジャー、帰省、旅行、ドライブなど、車を使ってどこかに行くには最高の季節ですよね。ただ、高温多湿なところが増える分、熱中症には気を付けて楽しみたいところ。実は、人だけではなく、スマホにとっても高温は危険なんです。

特に気を付けたいのは、スマホを車の中に放置することで起きる「スマホの熱中症」。車の中は太陽光によってダッシュボードやシートが温められ高温になりがちで、ひどい場合は動作不良や変形などの危険性が出てきます。

では、夏の車内にスマホを置くとどのぐらいの温度になるのでしょうか?

炎天下で、車内にスマホを置くと温度はどのぐらい?

炎天下における車内の温度を、車内のさまざまな場所に置いて実際に測ってみました。

炎天下で、車内にスマホを置くと温度はどのぐらい?

車内各部に放置したスマホの表面温度(車外の気温は36.0℃)
① ダッシュボード 75.0℃
② エアコン吹出口 59.8℃
③ センターコンソール 58.6℃
④ シート 61.1℃
⑤ ドアポケット 50.0℃

日光が直接当たりやすいダッシュボードは80℃近くまで温度が上がり、日光が当たりにくいドアポケットでも50℃を超える温度になりました。

車外の倍以上の温度にもなる場所がある夏の車内。高温な車内に放置されたモバイルバッテリーから出火する事例を受けて、スマホやモバイルバッテリーなど電子機器に広く使われているリチウムイオン電池を使用している製品を高温環境下に放置しないよう、製品評価技術基盤機構(NITE)が呼びかけを行っています。

炎天下で、車内にスマホを置くと温度はどのぐらい?

詳細は、以下の記事をご覧ください。

ちなみに、暑くなりすぎるとこのような画面が表示されます。表示された際は画面の注意事項に従って使用を控えましょう。

暑くなりすぎるとこのような画面が表示されます

※機種によって表示内容は異なります

スマホも熱中症になる! 予防・対処方法は?

高温環境下でスマホを使用し続けた際に、内部に熱がこもって劣化や不具合を生じる「スマホ熱中症」。気を付けたいポイントや、なってしまった際の対処法をご紹介します。

スマホの熱中症の予防方法と対処方法

予防方法

炎天下の屋外など、高温の場所でスマホを使うときは、こんなことに気を付けましょう。

  • 充電しながらの長時間利用は避ける
  • Bluetoothなど(使っていない場合)オフにする
  • 画面の輝度を下げる
  • 使っていないアプリを終了する

特に、アプリのゲームや動画再生などはスマホへの負荷が高いので要注意です。

対処方法

スマホの電源を切り、涼しい場所に置いて様子を見るのがベストです。冷風機やエアコンの風をあてたり、冷蔵庫や保冷剤で冷やしたり、急速に冷やしてしまうとスマホ内部で結露を起こす危険性があるので要注意。それでも「スマホが熱い」と感じたら、お近くのショップへお持ちください。

高温スポットに置いてスマホが熱くなってしまったときの対処法

発熱・発火の原因にも…。水濡れや結露にも要注意

水辺で過ごすことが増える夏は、スマホが濡れてしまう危険性が特に高い季節。防水対応のスマホも増えていますが、防水であっても充電端子に海水やジュース等に含まれる塩分・糖分などの異物が残ってしまうと発熱・発火の原因となることがあります。

ソフトバンク、NTTドコモ、KDDI、楽天モバイルは合同で端子部焼損の実験を行い、発火の原因などについて詳しく調査しました。

端子部焼損の実験

充電端子が発熱する様子

スマホの充電端子に醤油を付着させて充電ケーブルを接続し、充電を開始。スマホの充電端子付近の温度変化を観察しました。

その結果、なんとスマホの充電端子付近の温度は107℃にまで上昇し、いつ発火してもおかしくない危険な状態になっていたんです。

充電器も発火する!? NG行動を確認しておこう

スマホが濡れてしまったらどうすればいい?

水分からスマホを守るために以下の対応をしましょう。

  • 綿棒を当てるなどできるだけ水分を拭き取る
  • 充電口を下向きにして手のひらに載せやさしくたたいて余分な水分を取り除き、風通しのよい場所で自然乾燥させる
  • エアダスターなど、風で異物を吹き飛ばす

あくまでも応急処置になりますので、海水やジュースがついた場合には販売店などにご相談ください。

急いで拭けば問題ないように思えますが、充電端子に水、海水やジュース等に含まれる塩分・糖分などの異物が残ってしまうと、発熱、発火、けが、故障の原因になるかもしれません。濡れる可能性があるときは十分注意して利用することが大事ですね。

「ChatGPT」にもスマホ熱中症対策について聞いてみました!

最近耳にする機会が多くなったAI(人工知能)を活用した自動会話プログラム「ChatGPT」。すぐに答えを知りたい緊急時にも、簡単に入力するだけで的確なアドバイスをしてくれます。スマホ熱中症に関して起こりがちな疑問を聞いてみたので一例をご紹介します。

濡れたスマホを充電したらどうなりますか?

ChatGPT

スマホ内部の損傷やショート、火災などの危険性があるため、絶対に避けましょう。濡れたスマホはまず電源を切り、充電器やデータケーブルを抜いて、タオルなどで表面の水分を取り除いた後、しっかり乾燥させる必要があります。

高温下でスマホを使用するときに注意することはありますか?

ChatGPT

以下の注意点に気を付けることが重要です。

  1. 直射日光を避ける
    スマホを直射日光に当てると、内部の温度が急激に上昇し、動作不良やバッテリーの劣化、破損などの原因になります。
  2. 長時間の使用を避ける
    高温下でスマホを長時間使用すると、スマホ本体が熱くなり、バッテリーの消耗が激しくなってしまいます。また、スマホを長時間使用することで、スマホ本体が熱くなって火傷をする可能性もあります。
  3. クーラーの風を直接当てない
    スマホを直接クーラーの風に当てると、内部の湿気が結露して故障の原因になります。また、急激な温度変化が起きるため、スマホ本体にゆがみが生じる恐れもあります。
  4. スマホを水分から守る
    スマホを汗や水分から守るためにウォータープルーフケースを使用するなど、水分防止対策を行うことも重要です。

いかがでしたか?

スマホにとって高温も水濡れも思わぬ故障や事故の要因になるので、これから増える夏のレジャーなどでは注意して取り扱いましょう。また、緊急事態などの際は慌てずに「ChatGPT」に聞いてみてはいかがでしょうか。的確なアドバイスで助けてくれるかもしれません。ただし、必ず回答が正しいとは限らないので、しっかり吟味して情報を取捨選択しましょう!

スマホの正しい使用法をもっと知る

意外と置きがちな危険スポット、まだまだあります

危険なのは真夏の車内だけではありません。

  • 冷房が効いていても日差しが強いところ
  • ガスコンロやたき火などの火の近く
  • ズボンのポケットなど、体温が伝わりやすいところ
  • プールサイド、ビーチの砂の上や船上(海からの反射熱も脅威に)
  • 位置情報ゲーム中の屋外
  • 自転車やバイクの前カゴ
  • 夏フェス会場やキャンプ場の荷物の中
  • 屋外のスポーツ会場

暑い夏だけでなく冬も油断禁物です。ヒーターやホットカーペット、こたつの中など、季節を問わず身近な所に高温スポットはたくさんあるので、正しい使用方法を守って安全で快適なスマホ生活を送りましょう♪

ソフトバンクはNTTドコモ、KDDI、楽天モバイルと連携し、安心、安全にスマホをご利用いただくための情報をご案内しています。こちらの記事も参考にしてみてください。

(掲載日:2018年8月3日、更新日:2023年7月26日)
文:ソフトバンクニュース編集部