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あなたはイヤホン派? ヘッドホン派? 生活スタイル・目的別の選び方ガイド

あなたはイヤホン派? ヘッドホン派? 生活スタイル・目的別の選び方ガイド

みなさんは普段使っているイヤホンやヘッドホンに満足できていますか?

最近では、リモート会議やオンラインゲームなど、音楽を聴く以外にもさまざまなシーンでイヤホンやヘッドホンを使う機会が増えています。だからこそ、「ちょっとした使いづらさが気になる」「自分の使用目的にぴったりなものが知りたい」などといった悩みも生まれてきているのではないでしょうか。

そこで、イヤホン/ヘッドホンの専門店『e☆イヤホン』の岡田卓也さんに、最近のトレンドやお悩み別の選び方、購入時に失敗しないためのポイントなどを教えていただきました。

目次

イヤホン/ヘッドホンのスペシャリスト

岡田卓也(おかだ・たくや)さん

イヤホン/ヘッドホン専門店 『e☆イヤホン』を運営する株式会社タイムマシン 専務取締役、同・関連会社の株式会社TMネットワーク社長。イヤホンの所有数は100機種を超え、イヤホン/ヘッドホンに対する愛情と造詣の深さから「イヤホン王子」の愛称をもつ。TBS「マツコの知らない世界」に3回出演するなどメディア露出も多数。

※取材はオンラインで実施しました。

リモート会議でも高まるニーズ。最近のトレンドは?

まずは、最近の需要や注目が高まる機能など、イヤホン/ヘッドホンの最新事情を岡田さんに伺いました。

最近の需要について教えてください。

「コロナ禍以降、明らかに需要が増えています。やはりテレワークが一般化したことが大きいですね。以前は、イヤホン/ヘッドホンといえば音楽を楽しむためのツールでしたが、ここ数年は仕事や動画視聴、ゲームなど、使われ方も多様化しています。いまや“生活必需品”と言っても過言ではないと思います」

特にニーズが高まっている機能はありますか?

「まずはマイク機能ですね。ウェブ会議などで自分の発言が相手にしっかり聞こえるように、マイク性能を求める人が増えました。
メーカー各社もかなり力を入れており、音声のみを拾う指向性の高いビームフォーミング機能、骨から伝わる音を拾う骨伝導センサー機能、マイクを2つ搭載させたデュアルマイク機能など、さまざまな形で差別化を図っています。自分の聞き取りやすさだけでなく、相手への聞こえ方まで配慮するのは、今の時代の新しいマナーかもしれませんね」

今注目の機能はどんなものがあるのでしょうか。

「オーディオ業界で注目が集まっているのは、立体音響機能でしょうか。“空間オーディオ”や“360 Reality Audio”など、メーカーによってさまざまな呼び名がありますが、要は、音が立体的に聴こえるということです。そうした機能を一般的なイヤホンも搭載し始めているんです。背景には、おうち時間が増え、ライブ配信などが活発になったことがありますが、今後ますます広まっていくことが予想される、注目機能の一つです」

まずはイヤホン/ヘッドホンどちらが欲しいのかを絞ろう! それぞれのメリット&デメリットは?

自分に合った製品と出会うためには、まず欲しいのがイヤホンなのかヘッドホンなのかをはっきりさせることが重要です。そこで岡田さんに、それぞれのメリット&デメリットを詳しく聞いてみました。

それぞれのメリットとデメリットを教えてください。

「イヤホンのメリットは、コンパクトで携帯性に優れていること。超満員の通勤電車などでもかさばらないこともあり、日本ではイヤホンのほうが人気です。デメリットは、無線の場合のバッテリー容量。ワイヤレスイヤホンには小さいバッテリーしか埋め込むことができないので、一番良いものでも持続時間は12時間ほどです。
一方、ヘッドホンのメリットはバッテリーが強力なこと。30時間ほど持続することも珍しくありません。中にはソーラーパネルがついた、理論上は充電なしで使い続けられるヘッドホンもあるんです。また、イヤホンよりも大きなパーツが使えるなど構造的に余裕があるため、立体的で広がりのある音が出せるといった音響面でのメリットもあります。その代わり持ち歩きにはあまり向きませんし、髪型が崩れることもデメリットかもしれません」

大きなヘッドホンは、重くて疲れやすいのではないですか?

「本体の重さもですが、イヤーパッドによって横から抑えつけるときの耳への側圧の方が、疲労に関係しやすいです。イヤーパッドは外耳に乗せる“オンイヤー”と外耳を覆う“オーバーイヤー”の2種類があり、“オンイヤー”の方が耳への負担が少ないといわれています。ゲーミングヘッドホンなどでは、ユーザーの耳に対して90度に当たるようなサスペンションを搭載し、人間工学的により使いやすく設計されたものもあります」

なるほど。頑丈さについてはどうでしょうか? ワイヤレスイヤホンは壊れやすい気がするのですが……。

「一概には言えませんが、ワイヤレスの方はパーツが多く、強い衝撃があった時に不具合が起きやすいかもしれません。バッテリーもチップも入っている精密機械なので、小さなパソコンだと捉えてもらった方がいいでしょう。
有線イヤホンの場合は中に基板が入っていないことが多く、音が出るスピーカーとそれを支える周りのボディーから成る単純な構造をしているので、そう簡単には壊れないですね」

岡田さん伝授! ワイヤレスイヤホンを長持ちさせる秘訣

「ワイヤレスイヤホンにはバッテリーの寿命もあります。こちらは3~5年を目安に考えるといいでしょう。ただ、次のように使い方を工夫することでなるべく長持ちさせることもできます。

一つは、完全放電(バッテリー残量がゼロになること)を避けてください。イヤホンに限らずほとんどの充電式バッテリーは、完全放電させるとバッテリーの劣化を早め、最大容量が減ってしまいます。

もう一つは、精密機械なので水分・湿気にも気を付けてください。お風呂やサウナで使用するのはNG。使用後は乾燥剤と一緒にケースにしまうのが理想です。運動時など大量の汗をかく際にイヤホン/ヘッドホンを使用する人は、防水規格が「IP4」以上のものを選ぶといいでしょう」(岡田さん)

イヤホン/ヘッドホンのメリット・デメリットまとめ

  メリット デメリット
イヤホン
  • コンパクトで携帯性に優れている
  • 有線イヤホンは壊れにくい
  • ワイヤレスイヤホンの場合はバッテリー容量が少なく、持続時間が最大12時間ほど
    ※機種によって変動あり
ヘッドホン
  • ワイヤレスヘッドホンの場合はバッテリー容量が多く、持続時間が最大30時間ほど
    ※機種によって変動あり
  • 立体的で広がりのある音が出せる
  • 満員電車の中などで使いづらい
  • 髪型が崩れやすい

みんなのお悩み別! イヤホン/ヘッドホンの選び方

ここから先は、ユーザーが抱えているさまざまなお悩みをもとに、岡田さんにおすすめのタイプや機能を解説してもらいました。

「長時間利用で耳が痛くなる人」には……

骨伝導イヤホン

骨伝導イヤホン

骨伝導イヤホン

「以前からある方式ですが、ここ数年で飛躍的に技術が向上しているのが骨伝導イヤホンです。通常はイヤホン本体から空気の振動を伝えて、鼓膜を振動させることで音として知覚されますが、骨伝導イヤホンは空気ではなく、耳の前にある骨を揺らした振動で聴覚に音を伝えます。耳をふさがなくて済むので、耳の形やサイズを選ばないことや、長時間使用しても耳が痛くならない、蒸れないなどの理由で人気が出てきています。

おすすめはShokzの『OpenRun Pro』。これまでの骨伝導イヤホンで苦手とされていた低音域もしっかりカバーされ、自然な音の広がりが楽しめます。外の音も聞こえるので、ウェブ会議中に隣のデスクから話しかけられても反応できますし、ランニングやウォーキング中に車が近づいていることにも気付けます」

自分の耳にフィットするイヤーピース

イヤーピース

イヤーピース

「また、耳が痛くなるときは、イヤーピースを自分のサイズに合わせて選ぶことも重要です。人の耳は左右で大きさも形も違うので、『両耳ともMサイズを使っていたけど、実は左はSサイズが合っていた』ということがよくあります。

イヤーピースの種類も大切ですね。シリコンなのかウレタンフォームなのか、自分の耳に合うものを選ぶだけで、耳への負担はかなり軽減されます。

AZLAが開発した『SednaEarfit XELASTEC』は、イヤホンを耳に装着した際に体温によって形状が変化するイヤーピース。吸いつくような極上のフィット感が得られるとともに、耳道にかかる負担が少なくなりますよ」

アラウンドイヤータイプのヘッドホン

アラウンドイヤータイプのヘッドホン

アラウンドイヤータイプのヘッドホン

「ヘッドホンも、イヤーパッドを外耳にのせて装着するような“オンイヤー”にするのか、外耳をすっぽりと覆う“オーバーイヤー”にするのかでは大きな違いです。長時間使う人はAKG『K553 MKII』のようなオーバーイヤーを選ぶと疲れにくいと思います」

「マスクに引っかかるのが嫌な人」には……

完全ワイヤレスイヤホン

完全ワイヤレスイヤホン

完全ワイヤレスイヤホン

「マスクの引っ掛かりを回避するには、“完全ワイヤレス”や“トゥルーワイヤレス”などと呼ばれる、左右がケーブルでつながっていないワイヤレスイヤホンを選びましょう。

ワイヤレスイヤホンは各社が出していますが、SONYの渾身の力作である『WF-1000XM4』は、ワイヤレスならではの使い勝手の良さはもちろん、音質、遮音性、充電時間などを高い水準で兼ね備えたハイスペックなイヤホンでおすすめです」

「ワイヤレスイヤホンが気になる!」という人はこちらも

ワイヤレスイヤホンにもさまざまな種類があります。コードの有無やイヤホンの形状、機能性などをさらに絞りこむことで、より自分好みのイヤホンを選ぶことができるでしょう。
迷ったら、以下の記事もぜひ参考にしてみてくださいね。

「まわりの生活音がジャマに感じる人」には……

ノイズキャンセリング搭載のイヤホン/ヘッドホン

ノイズキャンセリング搭載のイヤホン/ヘッドホン

ノイズキャンセリング搭載のイヤホン/ヘッドホン

「生活音が気になる人は、騒音と逆位相の音を出力して遮音環境を作りだしてくれる、ノイズキャンセリング機能のあるものがおすすめです。高架下にいながら、まるで図書館の中にいるかのように感じられるほどの遮音効果を発揮してくれる製品もたくさんありますよ。

例えば、優れたノイズキャンセリング機能を備えたBOSEの『QuietComfort EarBuds』は、外にいても騒音をかき消して、イヤホンの音に集中させてくれます。

高遮音性のイヤホン

高遮音性のイヤホン

高遮音性のイヤホン

「周囲の音をシャットアウトしてくれる遮音性の高いものも良いでしょう。SHUREの『SE215SPE』は有線のイヤホンで、ノイズキャンセリング機能はありませんが、装着するだけで周囲の騒音が気にならなくなり、高い遮音性を感じることができておすすめです」

「リモート会議で話し声を相手にクリアに届けたい人」には……

マイク機能が充実したイヤホン/ヘッドホン

マイク機能が充実したイヤホン/ヘッドホン

マイク機能が充実したイヤホン/ヘッドホン

「マイクに音声を拾う指向性の高いビームフォーミングがついているか、2つのマイクで音を拾うデュアルマイク機能があるか、骨伝導センサー機能など追加のアシストがあるかなどを意識すると、相手に自分の声が伝わりやすいものが選べます。

特に、Jabraのマルチセンサーボイス機能 を備えたワイヤレスイヤホン『Elite 7 Pro』は通話品質にこだわりたい方におすすめですね」

使い分けするのは面倒、一つでマルチ使いしたい人には……

機能がバランスよく優れているイヤホン

「テレワークや音楽観賞、動画視聴など、どんなシーンでも1つあれば過不足なく使えるものを探しているなら、SONYのワイヤレスイヤホン『WF-1000XM4』をおすすめします。ワイヤレスタイプの紹介でもこちらを取り上げましたが、ノイズキャンセリング機能や防水性を備え、立体音響にも対応。イヤホンに求める機能が全部入っていて、その性能も申し分ないと思います」

お悩み別・イヤホン/ヘッドホン選び方のポイントまとめ

お悩み おすすめのタイプ・機能
長時間利用で耳が痛くなる人 骨伝導イヤホン
自分の耳にフィットするイヤーピース
アラウンドイヤータイプのヘッドホン
マスクに引っかかるのがいやな人 完全ワイヤレスイヤホン
周りの生活音がジャマに感じる人 ノイズキャンセリング搭載のイヤホン/ヘッドホン
高遮音性のイヤホン
リモート会議で自分の声を相手にクリアに届けたい人 マイク機能が充実したイヤホン/ヘッドホン
使い分けするのが面倒で、一つでマルチ使いしたい人 機能がバランスよく優れているイヤホン

これだけ押さえておけば大丈夫! 失敗を避ける選び方のコツ

お店やネットショッピングで安心して購入するためには、どのようなことに気を付けるべきでしょうか? 選ぶ際に参考にするべき情報や購入時期、注意点などを岡田さんに伺いました。

お店で購入するときは、どんなことに気を付けたらいいでしょうか?

「現在はまさにイヤホン戦国時代で、当たり前のように毎週10〜20機種の新製品が出ています。特にワイヤレスはブームでものすごく数が多い。なかなか違いが分かりづらいと思うので、手っ取り早く店員さんに聞くことをおすすめします。その際、イヤホンとヘッドホンのどちらが必要なのかと、だいたいの予算感を来店前に決めていただけるとスムーズだと思います」

ネットで購入するときはどうですか?

「レビューやランキングなどをチェックすることが大切です。レビューには良し悪しを含めてリアルな声が掲載されているので、イヤホンの特徴がだいたい分かると思います。ただ、ステルスマーケティングのようなレビューもあると思うので、そこの見極めは注意が必要です。慣れていない人はウェブ記事などに掲載されている人気ランキングを参考にするのも良いでしょう。昔と比べてイヤホン/ヘッドホンを使う人が非常に増えているので、ランキングの信憑性も高くなってきています」

他に、購入の際に注意すべきポイントはありますか?

「新製品が出るタイミングは4月と10〜11月。ワイヤレスタイプの購入を考えている人は、新製品の発売を待ってもいいかもしれません。というのも、ワイヤレス機器は最新のものを選んだほうが間違いがないです。逆に、イヤホンとヘッドホンともに有線のタイプはあまり構造が変わらないので、定番機種を選んで問題ありません。
また、いろんなメーカーが参入している業界だからこそ、中には粗悪品もあります。一概には言えませんが、有名メーカーが発売している10,000円前後の製品は、クオリティが担保されていると考えて良いでしょう。

岡田さん、ありがとうございました!

お店やネットで購入するときのポイントまとめ

  • お店で購入するときは、イヤホンかヘッドホンの希望と予算感を固めたうえで、店員さんに相談する
  • 選ぶ際は、基本的にレビューと人気ランキングを参考にする
  • ワイヤレスタイプを購入する場合は、新製品の発売を待つのも手

さまざまなニーズに合わせて機能も進化しているイヤホン/ヘッドホン。頻繁に使うものだからこそ、自分に合ったものを選ぶことで聞き疲れしにくくなったり、スムーズなコミュニケーションがとれたりと、パフォーマンスの向上にもつながることでしょう。

仕事道具の一つとして必須な人も、これからこだわりたいという人も、この機会に見直してみてはいかがですか?

(掲載日:2022年2月24日)
文:山田宗太朗
編集:エクスライト

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