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被災地で、児童養護施設で。子どもたちのためにできること-寄付先活動レポート

被災地で、児童養護施設で。子どもたちのためにできること-寄付先活動レポート

ソフトバンクは、CSR活動の一環として、子どもたちを支援するための寄付活動を行っています。今回は、東日本大震災の被災地の子どもたちを支援する「チャリティホワイト」、そして、虐待などで居場所を失った子どもや事故や災害などで親を亡くした子どもたちを支援する「チャリティスマイル」の寄付先の活動をご紹介します。

目次

被災地の子どもたちを支える食支援と星空上映会(NPO法人ふうどばんく東北AGAIN)

お弁当

チャリティホワイトの寄付先団体であるNPO法人ふうどばんく東北AGAINは、宮城県の富谷市、石巻市、気仙沼市などで「子ども食堂」を運営している福祉関連団体に、企業や団体から提供された食料品を届けています。また、ひとり親家庭や生活困窮世帯に直接お弁当を配布する活動も実施しているそうです。

東日本大震災をきっかけに被災地の生活環境は大きく変化し、子どもたちはさまざまなストレスを抱えながら生活しています。震災から10年以上が経過しましたが、子どもたちへの支援の必要性が無くなったわけではなく、最近は新型コロナウイルスの拡大により、子どもたちが安心して過ごせる居場所づくりのニーズなどが増えているそうです。

被災地の子どもたちを支える食支援と星空上映会(NPO法人ふうどばんく東北AGAIN)

チャリティホワイトの助成金は、子どもたちの施設や家庭の食支援に活用されています。また、星空上映会という夢のあふれる企画も実現しました。コロナ禍で学校行事の縮小や中止が続き、子どもたちの体験学習の機会が大幅に減少。行動制限がある中でも「子どもたちの健やかな成長のために楽しい体験の機会を作りたい」という思いで、星空上映会を企画されたそうです。

上映会では、野外に設置された大きな画面で迫力ある映像を観覧。椅子に上って眺めたり、スクリーンの裏側からのぞき込んだり、それぞれがいつも違う異空間で伸び伸びと楽しんでいたとのこと。自由に映画を楽しむ姿、キラキラとした眼差し、子どもたちにとっては、心に残るひとときになったようです。

東日本大震災の被災地では多くの団体の支援活動が終了していますが、今なお心の傷を抱える子どもたちの豊かな成長を見守り、支える活動が必要です。ふうどばんく東北AGAINは、子どもたちが未来に希望を持てるように、子どもたちに寄り添い、支える活動を継続していきます。

入所者も退所者も参加できる自立支援ネットワーク(一般社団法人ひだまり)

入所者も退所者も参加できる自立支援ネットワーク(一般社団法人ひだまり)

チャリティスマイルの寄付先である一般社団法人ひだまりは、鳥取県内の児童養護施設の入所児童や退所者が社会で自立生活できるよう、さまざまな相談支援を行っています。開所当初は施設を退所した人のサポートが中心でしたが、現在は予防や早期発見・解決に向けて、施設に入所している間から子どもたちと顔の見えるつながり作りに力を入れているそうです。

今回、チャリティスマイルの助成金で「退所後の豊かな未来を目指すつながりバトン事業」を実施。高校生を対象に、自立研修、職業見学・体験、OBによる活躍の場の提供など、子どもたちから寄せられたさまざまなニーズをかたちにしました。

イベント風景

参加者の感想

「自立について学ぶ参加の機会があまりないので、今のうちに社会人として生きていくためのことを知ることができて良かった。不安はあったが、自立研修で話を聞いて頑張っていきたいと思った」

「職業見学・体験に参加してみて、高校卒業後の進路選択のヒントになった。興味やできることを見つける機会になった」

「OBとして働く人インタビューを受けてみて、職業経験を振り返ったら自分自身が成長していることを実感できた。これからも目標に向けて頑張りたい」

バトン事業に参加した子どもたちや施設職員から上記のような声が集まり、今後の支援活動につながるヒントをたくさん得られたそうです。

施設を退所した子どもたちは、自立生活を送る際、自らの努力で生活基盤を築いていきます。社会に出てからの人生は長く、就労面で離・転職を繰り返すと経済的にも社会的にも不安定になり、自信を失ってしまうことも。

チャリティスマイルの支援を通じて行った事業は支援対象者の年齢制限がなく、退所者を含め多くの人が参加可能。ひだまりではこれからも、支援対象者を中心として施設職員との連携や社会資源を活用しながら伴走し、必死に生きている方々が孤立せずに活躍できる社会づくりに向けて取り組んでいくそうです。

チャリティスマイル

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(掲載日:2022年3月8日)
文:ソフトバンクニュース編集部