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すぐに実践できる「集合写真」の撮り方。何度も見返したくなる写真撮影テクニックをプロが解説

すぐに実践できる「集合写真」の撮り方。何度も見返したくなる写真撮影テクニックをプロが解説

家族や友人と集まったときに、みんなで集合写真を撮る機会があると思います。でも、イマイチ上手に撮れないと思ったことはありませんか? そこで、集合写真撮影のポイントやテクニックをプロに聞いてみました。

お話を伺ったのは、出張撮影サービス「Lovegraph」所属フォトグラファーのманооO(まほぉ)さん。プロ用の機材がなくても、スマホで簡単に真似できる集合写真撮影のコツを聞きました!

目次

今回、話を聞いた人

манооO(まほぉ)さん

манооO(まほぉ)さん

出張撮影サービス「Lovegraph」のトップフォトグラファー。カップルからウェディング、ファミリーまで幅広いジャンルを得意としており、撮影件数は延べ数百件に及ぶ。現在はフリーランスとしても活躍している。SNSの総フォロワーは2.5万人を超え、岡山県倉敷市や愛媛県松山市のPR事業に参加するなどインフルエンサーとしても活躍している。

【基本編】集合写真の3大ポイントは光・並び方・リラックス

【基本編】集合写真の3大ポイントは光・並び方・リラックス

卒業式や結婚式などのイベント、家族や友人との記念日など、大切な人たちと過ごした時間を写真に撮っておくと、後から何度も見返して楽しめる“思い出の記録”になりますよね。でも、集合写真の撮影は意外と難しく、うまく撮るためには押さえておくべきポイントがあるんです。

まずは、基本編です。集合写真を撮る際に特に大切なのはどんなことでしょうか? манооOさんいわく、大きくは「光」「被写界深度」「リラックス」という3つのポイントがあるそうです。

ポイント①顔に光が当たるようにする

манооOさん

集合写真に限らずですが、写真は“光が命”です! 人物写真であれば、被写体の顔に対して真正面、もしくは斜めから光が当たるように位置を決めましょう。暗い場所や時間帯であっても、少しでも光のある場所を探すことが大事。例えば、夜に外で撮影するときは、自動販売機やコンビニの前に行くと明るいので、きれいに撮れます。

ポイント① 顔に光が当たるようにする

ポイント②並び方は横一列か、中央に集まるのが基本

манооOさん

集合写真の場合、手前の人の顔にはピントが合っているのに、奥にいる人の顔はボケてしまっているというときがありますよね。これは、ピントの合う位置が、カメラと被写体の距離によって決まるからです。

スマホのカメラは比較的ピントの合う範囲が広いのですが、それでも、あまり前後に広がって並んでしまうと、人によってはピンボケしてしまいます。全員にピントを合わせるためには、横一列に並ぶのが基本です。

ただ、人数が多かったり、狭い場所だったりして横に広がれないこともあるでしょう。そんなときは、みんなの顔を中央にぎゅっと近づけて、少し上からのアングルで撮るとピントが合いやすくなります。

ポイント②並び方は横一列か、中央に集まるのが基本

ポイント③リラックスした雰囲気を作る

манооOさん

大人数で撮る場合、中には写真を撮られるのに慣れていない人や、緊張して硬くなってしまうという人もいると思います。また、緊張すると瞬きが増えるので撮影時に目をつぶりやすくなる原因にも。

そのため、まずはリラックスしてもらうことが大切です。無理にカメラ目線で撮影するよりは、あまりカメラを意識させず、会話してもらったり、向き合ってもらったり、ときには走ったりジャンプしたり……。自由に動く中でシャッターを切っていく方が、自然な笑顔が撮れますよ。

ポイント③リラックスした雰囲気を作る

スマホ撮影では人物の顔は中央に!

一般的なスマホのカメラは、一眼レフなどのカメラに比べるとやや広角のレンズになっています。広角レンズは、広い範囲を写すことができますが、画面の端に写るものがゆがみやすいという特徴があります。そのため、集合写真であれば人物の顔などがゆがまないように、なるべく中央に来るように意識しましょう。

スマホ撮影では人物の顔は中央に!

以上の3つのポイントを押さえた上で、次のページからはシーン別に、具体的なテクニックや注意点を紹介します!

【応用編】シーン別に紹介! 思い出に残る集合写真撮影のコツ

ロケーションや時間帯、人数、服装、周囲の環境などによって、撮影の注意点は変わってきます。よくある3つのシーンごとに、失敗しないためのコツやより魅力的な1枚を撮るためのポイントを教えていただきました。

シーン1:食事会やホームパーティーで

飲食店での食事会やホームパーティーなど、室内での撮影は「暗さ」が問題になることがあります。プロであれば、ストロボやライトなどを使って調整することができますが、スマホ撮影の場合はどのような工夫ができるのでしょうか。

シーン1:食事会やホームパーティーで

манооOさん

室内で撮影する場合は、“光をどうコントロールするか”がポイント。自宅や貸切の部屋で、自然光が入る時間帯であれば、部屋の照明は消してしまって自然光のみで撮るのがおすすめです。照明などの黄色っぽい光が、自然光と混ざると色味が不自然になってしまうので。

飲食店など、照明を自分たちで調整できない場所なら、お店の中で少しでも明るい場所を探す、もしくは白い壁のあるところを探して、そこにスマホのバックライトを反射させて撮るという方法も。あとは、薄暗いお店でも、各テーブルの近くに1つくらいは明かりがありますよね。そこにみんなでぎゅっと集まって撮るのもいいと思います。とにかく頑張って光を探しましょう(笑)。

スマホのバックライトで顔を明るく!

夜や室内の撮影で、光が足りないときは、スマホの背面に付いているライトを活用しましょう。正面から当てれば、顔まわりがぐっと明るくなります。フラッシュ機能でも明るくできますが、目をつぶりやすいというデメリットも。また、インカメラを使って自撮りで集合写真を撮影する場合は、1人が撮影用のスマホを持ってシャッターを切る、別の人がスマホのライトを使って光を当てる、というように役割分担をして撮影することもできます。

スマホのバックライトで顔を明るく!

シーン2:旅行先で

旅行は、写真を撮ることが多いシチュエーションの1つ。普段はあまり写真を撮らない人でも、地元の歴史を感じる場所や風光明媚な景色の中で、過ごした時間を写真に収めたいと感じるのではないでしょうか。だからこそ、旅先での写真ではロケーションが重要になるといいます。

シーン2:旅行先で

манооOさん

旅の思い出に写真を撮るなら、やはり場所選びは大切ですよね。背景は、なるべく邪魔になるものが少ないすっきりした場所や、長い一本道が続くような抜け感があるところなどがおすすめです。屋外の開けた場所で思いっきり手や足を伸ばしたポーズを取ると動きが出て、旅の楽しい雰囲気が表現できますね。

ただ、観光地は混雑していることも多くて、どうしても通行する人などが写り込んでしまうもの。そんな時は、被写体が手前に立って、体を使って通行人や邪魔になるものを隠すという方法もあります。あとは、人の往来などを気にせずにすっきりした背景で撮れるのは“壁の前”ですね。私も、可愛い模様がある壁や、レトロな雰囲気のある壁を探して、背景にすることは多いです。

シーン3:結婚式、卒業式など“ハレ”の日

次に紹介するのは結婚式や卒業式などの“ハレ”のシーンです。普段とは違う、特別な場所、特別な衣装。そのシチュエーションを最大限に生かし、思い出に残る1枚を撮るためのポイントを紹介します。

シーン3:結婚式、卒業式など“ハレ”の日

манооOさん

着物など特別な衣装を着て撮影するなら、衣装も含めてきれいな姿を残したいですよね。そのために重要なのは事前のリサーチ。基本的なことですが、正しい着付けや小道具の持ち方などのルールは最低限調べて、把握しておきましょう。後から写真を見返したときに間違ったやり方をしていたことがわかったら残念な気持ちになりますから。

それから、せっかく着物やドレスを着ているので全身を写すことも多いと思いますが、スタイル良くきれいに見せるためのポイントは、カメラを構える位置です。カメラは撮影者の顔のあたりで構えるイメージがあるかもしれませんが、全身を写す場合はもっと低く、腰のあたりで構えましょう。そうすることで、人物の顔がちょうど画面の真ん中あたりの高さにきて、全身がバランス良くきれいに写るんです。

カメラアプリの露出補正で明るくするのは要注意!

暗い場所で撮影する際は、カメラアプリの露出補正機能を使って、明るさを上げることもできますが、使い方には注意が必要。基本的に、露出補正で明るさを下げる分には問題ないのですが、あまり上げると、画像が荒くなってしまいます。なるべくなら露出補正は使わずに、照明や自然光など外の光を活用するのがおすすめです。それでも明るさが足りないなら、撮影後に画像編集アプリなどを使って明るく加工する方が良いでしょう。

カメラアプリの露出補正で明るくするのは要注意!

【発展編】事前の準備&撮影時のコミュニケーション術

最後に、より楽しく、よりきれいに集合写真を撮影するために、役立つアイテムや準備できること、撮影時のコミュニケーションについてもお聞きしました。

どんなポーズをしたいか、事前に調べておく

集合写真撮影の悩みの1つとして「ポーズがワンパターンになり、面白みに欠ける」という問題もあります。特に人数が多ければ多いほど、ただ整列するだけになりがち。どうすれば、シーンに合った“絵になる”ポーズを見つけることができるのでしょうか?

манооOさん

これも、事前にリサーチしておくといいと思います。私もよく”集合写真”などのキーワードでSNSで検索して、新しいパターンを探しています。よく使うのは画像共有サービスの「Pinterest」ですね。さらに、何かお揃いのアイテムを用意しておくのもおすすめです! 例えばお花やシャボン玉、帽子やマフラー、服の色を揃えるなどもいいですね。1つでもそういうアイテムがあると、ポーズのバリエーションが広がりますし、“仲良し度”がアップして、画力も強まります。

どんなポーズをしたいか、事前に調べておく

あると便利なのは自撮り棒・三脚・リモコン

スマホカメラの場合、「自撮り」で撮影するケースも多いでしょう。ただ、腕を伸ばして撮るのは大変なときもありますし、手ブレなどが起きやすいという問題も。そんな時には自撮り棒や三脚、リモコンなどのアイテムが役に立ちます。

манооOさん

自分の腕を伸ばして撮るよりは、自撮り棒を使う方がリーチが長いので、大人数や狭い場所でも広く写すことができます。さらに便利なのは三脚ですね。三脚は自撮り棒よりも安定感があって手ブレしにくいですし、誰かが腕を伸ばしてカメラを構えておく必要がないので、より自然な状態で撮影できます。それにシャッターリモコンが加われば完璧。自由なタイミングでシャッターが切れるので、カメラを置いたままにして、みんなが会話をしたり、遊んだりしている時にさりげなく撮って、ナチュラルな表情を切り取ることができます。

あると便利なのは自撮り棒・三脚・リモコン

スマホ用の三脚の選び方

スマホ用の三脚は、なるべく長く伸ばせるものを選ぶことと、軽すぎないものを選ぶことがポイントです。持ち運ぶことを考えて軽いものを選びたいという人もいるかもしれませんが、軽いものは安定しないので風などで倒れてしまうことも。スマホ用の三脚であれば、重いと言っても大きくは変わらないないので、どうせならしっかりしたものを選ぶ方がベター。

自分たちだけの「パワーワード」を合図にすると盛り上がる!

冒頭で紹介したように、良い集合写真を撮るために重要なポイントの1つが「リラックス」。でも、実際はやはりカメラを前にすると固まってしまう、自然な表情ができないという人は少なくないでしょう。最後に、そんな人たちの緊張をほぐし、楽しく撮影するためのアドバイスをいただきました。

パワーワード

манооOさん

私がよく実践しているのは“パワーワード”。一緒に写真を撮る友人同士や家族の中で流行っている言葉や思い出、みんなが好きなものからワードを1つピックアップして、その日の撮影の合図にするんです。

例えば、みんなお寿司が好きだったら「お寿司!」って言った瞬間にシャッターを切る。ときにはパワーワードを何度も何度も叫んでもらいながら撮ることもあります(笑)。その場にいる人が共通で好きなものや、馴染みのある言葉だから、自然に笑顔が引き出せるんです。「お寿司ー!」って連呼してる姿はちょっとシュールなんですけど(笑)、そういう時間も思い出に残りますよね。

写真には、その時の楽しかった雰囲気がにじみ出てくるものだと思っています。いろいろな注意点やテクニックなどもお伝えしましたが、一番大切なのはその時間を楽しむこと。失敗しないように撮らなきゃ、と構えすぎないで、みんなでワイワイ楽しみながら撮ってもらえたらと思います。

 

 

大切な人たちとの思い出は、せっかくならきれいに撮って残しておきたいもの。今回教えていただいたテクニックを活用して、宝物になるような1枚を目指しましょう!

(掲載日:2022年3月8日)
写真提供:манооO(Lovegraph)
文・編集:エクスライト

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