夏休みの宿題の定番といえば「自由研究」。小学生のお子さんがいるご家庭では、今年の自由研究の題材を何にしようか、頭を悩ませている親御さんも多いのではないでしょうか。
そこでぜひオススメしたいのが、多くのスマホに搭載されている「タイムラプス」撮影機能。定番のテーマの自由研究も、一味違った形になるかもしれませんよ。
目次
- ゆっくり変化するものを短く動画にまとめる「タイムラプス」撮影
- 四角い氷がとける様子、なんだかかわいい♡
- 球体の氷のとけ方は…?
- タイムラプス撮影を成功させるための3つのポイント
- 提出方法もちょっと工夫してみよう
ゆっくり変化するものを短く動画にまとめられる「タイムラプス」撮影
皆さんは、氷がとけていく様子をじっくりと観察したことはありますか?
多くのスマホには、時間の経過とともにゆっくりと状況が変化するものの撮影に最適な「タイムラプス」という撮影機能が搭載されています。
タイムラプスとは?
タイムラプスとは、時間を意味する「タイム(Time)」と、経過という意味を持つ「ラプス(Lapse)」で構成された言葉です。
一定の間隔で撮影した何枚もの写真をつなぎ合わせて、連続で表示することでコマ撮りの動画のように表現できる機能で、低速度撮影、微速度撮影とも呼ばれます。
ゆっくりと変化する動画を短時間にまとめることができるため、空などの自然の風景や、料理のレシピ動画、イラストの制作過程のメイキング動画などにもよく使われています。
では早速、このタイムラプス機能を使って、氷がとける様子を撮影してみましょう。
四角い氷がとける様子、なんだかかわいい♡
室温30℃の屋内で、氷がとける様子を撮影してみます。アイストレイから取り出したごく普通の四角い氷をお皿の上に置いたら、タイムラプス撮影のスタートです。
1分くらい経過すると、氷の下に水が溜まりはじめました。
時間が経つにつれ、全体的に角が丸みを帯び、小さくなってきました。
約29分で氷が完全にとけました。ここで撮影を終了します。
この様子を撮影したタイムラプス動画がこちらです。29分間の撮影が、わずか14秒の動画にまとまりました。
氷が左右に回転しながらとける様子が見て取れます。まるで踊っているようですね。なんだかかわいい♡
じーっと見ているだけでは気がつきにくい動きなど、タイムラプス撮影することで新たな発見があるかもしれませんね。
球体の氷のとけ方は…?
今度は球体の氷で試してみます。室温はさっきより上昇… 33℃の屋内の環境下です(暑い……)。
約15分経過。全体的に小さくなりつつ、下半分がとけて半球体になりました。
約38分後、氷が完全にとけました。
完成したタイムラプス動画がこちらです。先ほどの四角い氷よりサイズが大きいので撮影タイミングを120秒間隔から300秒間隔に変更したため、38分間撮影したものが8秒の動画にまとまりました。
今回は四角い氷と球体の氷で実験してみましたが、食塩や砂糖を溶かした氷や、新聞紙やラップフィルムなど何かで包んだり、いろいろなパターンで試してみてはいかがでしょうか。
タイムラプス撮影を成功させるための3つのポイント
タイムラプス撮影自体はとても簡単です。スマホのカメラアプリを起動して、メニューをスワイプなどして「タイムラプス」モードに切り替えるだけ。あとは、赤丸の撮影ボタンを押せば、撮影が始まります。
なお、iPhoneでは撮影速度や動画の長さが一定の時間に自動的に調整されます。タイムラプス撮影機能が搭載されたAndroidスマホでは、撮影速度を設定アイコンから調整することが可能です。今回撮影に使ったRedmi Note 10Tでは、四角い氷を120倍モード(120秒に1回撮影)、球体の氷を300倍モード(300秒に1回撮影)で撮影しています。
撮影は難しくないのですが、タイムラプス撮影は長時間に及ぶケースが多いため、以下の3つのポイントを押さえておくと良いでしょう。
① ブレ防止のためにスマホはしっかり固定
前述のように、タイムラプス撮影は長時間になりがちです。手持ちでずっと撮影し続けるのは、疲れるのはもちろんのこと、手ブレによって、対象物の動きなのかがよく分からなくなってしまうこともあります。スマホスタンドや三脚を使って、スマホを固定して撮影しましょう。
② スマホは事前に充電しておく
撮影している途中で充電の容量がなくなって中断…… なんてことも、長時間の撮影では起こりえます。しっかり充電してから撮影しましょう。撮影終了までバッテリーが保つか心配というときには、スマホバッテリーを活用する手もあります。
③ ストレージの空き容量を確認しておく
せっかく長時間かけて撮影した動画が、空き容量が足りなくて保存できなかった…… なんてことになったら悲しすぎますよね。スマホのストレージに空き容量が十分あるか、確認してから撮影しましょう(今回撮影した短めのタイムラプス動画でも、ファイルサイズが数十MBになりました)。
提出方法もちょっと工夫してみよう
がんばって取り組んだ自由研究。自由研究の学校への提出方法は模造紙やノートなどでと決められているかもしれませんが、できることなら動画も見てほしいですよね。そんなときは、このようにQRコードを貼ってみるのはいかがでしょう。
https://www.youtube.com/watch?v=XKzekM0pcDQ
四角い氷
https://www.youtube.com/watch?v=pBX0xgAMYag
球体の氷
撮影したタイムラプス動画をYouTubeなどにアップロードして、QRコードを作成して貼るだけ。もちろん直接URLを入力してもらうのでも良いのですが、ランダムな英数字が並んでいるので結構大変……。QRコードを貼っておけば、スマホやタブレットで読み込むだけで、簡単に動画を見てもらうことができます。
URLをQRコードに変換するツールは、いろいろなアプリやWebサービスがあるので、好みのものを使ってみてください。
例)東京湾と空の様子をタイムラプス撮影してみました
タイムラプスは、雲や星などの空の動きや、花びらが開く様子、料理のレシピ動画、イラストの制作過程のメイキング動画など、長い時間をかけて変化するものの撮影に向いている機能です。最近では、勉強中の手元の様子をずーっとタイムラプス撮影する「タイムラプス勉強法」も話題になりました。
さて、皆さんはどんなものをタイムラプス撮影してみたいと思いましたか? ぜひいろいろ試してみてくださいね。
(掲載日:2022年7月20日)
文:ソフトバンクニュース編集部
あなたも最新スマホでタイムラプス撮影してみよう
タイムラプス機能は、iPhoneの場合はiOS8以降、Androidの場合は、Google Pixel、Oppo Reno 7A、Redmi Note 10Tなど最新機種のカメラ機能に搭載されています。