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スマホに表示されるプライバシー設定確認のポップアップ。 選択のポイントをチェックしよう

スマホに表示されるプライバシー設定確認のポップアップ。 選択のポイントをチェックしよう

スマホでウェブサイトを見ているときやアプリを開いたときに、位置情報の設定やトラッキングについて確認するポップアップが表示され、選択に迷ったことはありませんか? これらの表示が出たらどうしたらいいのか、ポイントをまとめました。

目次

ポップアップは何のため? ユーザー自身で適切な選択をしよう

インターネットの技術が日々高度化するにつれ、利便性も向上しています。コミュニケーション、買い物、ゲーム、動画閲覧、調べもの、地図でルート検索… といったさまざまなことをスマホ1つでできるようになり、これらの行動履歴をもとに、特定の場所に絞ったサービス情報の配信や、嗜好や興味に応じた広告が表示されるなど、より個々人に合わせたものが提供されるようになってきました。しかし、スマホの操作履歴から、あなたの趣味・趣向などを詳細に知られてしまうとしたら… 不安になりますよね。

世界的にプライバシー保護の考え方が急速に広まる中、日本でも2022年4月に改正個人情報保護法が施行されました。それに伴いユーザーの関心が集まるようになり、大手IT企業や広告業界だけでなく、スマホを製造・販売する企業などでもプライバシー保護を強化する動きが加速しています。設定確認を促すポップアップは、これから使おうとするサービスで大切な情報が取り扱われていることを、ユーザー自身が認識し選択できる仕組みと言えますね。

自分の居場所が知られてしまう? 慎重に確認したい「位置情報」

自分の居場所が知られてしまう? 慎重に確認したい「位置情報」

位置情報の機能では、GPSなどを使って自分がいる場所を把握します。紛失したスマホを探したり、写真の撮影場所を記録したり、今いる場所に合わせた情報がアプリからプッシュ通知されたりと、スマホになくてはならない機能です。

その一方で、自身の生活拠点や行動パターンが分かってしまう非常にセンシティブな情報でもあります。特に、SNSには投稿に位置情報を付与する機能があり注意が必要です。一緒に投稿する写真や動画自体に位置情報が付与されている場合も、位置情報が不特定多数の人に知られてしまうことも...。他にも、位置情報共有アプリは家族の見守りや親しい人とのコミュニケーションなど、さまざまな用途で使われていますが、トラブルに巻き込まれてしまう例もあります。アプリの設定を改めて見直し、必要ないものはオフにしましょう。

自分の居場所が知られてしまう? 慎重に確認したい「位置情報」

■許可しない場合

位置情報が使用できなくなり、位置情報を前提にしたサービスが受けられなくなる場合があります。

■許可した場合

有益な情報が手に入ったり、特定の機能やサービスが使えるようになったり、位置の記録が簡単になるなど、さまざまなシーンでサイトやアプリの利便性が向上します。

利用中アプリの設定確認方法(Android・iOS)

Androidの位置情報の確認方法

  • ここではGoogle Pixel 6aを例に説明します。
Androidの位置情報の確認方法
Androidの位置情報の確認方法

iOSの位置情報の確認方法

Androidの位置情報の確認方法
Androidの位置情報の確認方法

行動履歴からユーザーの状態を把握する「トラッキング」は、どういう場合に許可したらいい?

トラッキングは「追跡」のことで、マーケティングにおいては、特定のユーザーの行動を分析することを指します。スポーツに興味がある、保険商品の検索をした、テーマパークに行った、携帯キャリアはソフトバンク、現在の場所… といった多くの情報からその人の興味を推測し、よりユーザーの嗜好にあった広告配信がしやすくなります。またスマホのアプリでは、アプリの利用状況から、広告の配信やコンテンツの表示などを最適化し、ユーザー体験を向上させるためにも活用されています。トラッキングには端末ごとに発行される広告ID(iOSはIDFAと表示)が使われ、アプリ内の行動履歴とひも付けて記録します。

広告IDとCookie IDの違い

トラッキングには、広告IDの他に、Cookie IDを使うものもあります。Cookieはブラウザーごとに発行され、期限が切れると新規作成されるのに対し、広告IDはデバイスごとに1つだけ発行されるなどの違いがあります。

Cookieのメリット・デメリットとは? あなたの個人情報を守るためにいま知っておきたいこと

iOSでは、スマホ上の「トラッキング」、つまり行動履歴の追跡と、その情報をアプリ側に提供するかどうか、ユーザーに確認を求める表示を出す仕組みが導入されています。

IDと行動履歴を紐づけ、ユーザーの状態を把握する「トラッキング」は、どういう場合に許可したらいい?

■トラッキングしないよう要求した場合

設定したアプリでは、広告IDとひも付けた行動履歴の記録が停止され、アプリ開発者は広告IDにアクセスできなくなります。ただし、ユーザーの好みが特定されないので、興味のないコンテンツや広告や、クリックを狙う過度な表現のものが表示されやすくなることがあります。

■トラッキングを許可した場合

自身に合ったコンテンツや広告が表示されやすくなります。また、ユーザーのアプリ利用状況に応じて適切な情報を提供することができるので、アプリ開発者による機能向上を期待することもできます。
一方、趣味嗜好に沿った広告が表示されるので、スマホ越しにプライベートな情報を見られてしまう可能性もあります。収集データが適切に管理されているかどうかも気になるところですので、許可する場合には、信頼できるアプリ提供者かどうか、事前に確認しておきましょう。

以上のように、アプリ提供元をしっかり確認した上で、アプリ体験向上に関するメリットとデメリットを考慮して設定しましょう。

利用中アプリの設定確認方法(iOSのみ)

利用中アプリの設定確認方法(iOSのみ)

さまざまなサービスをスマホで快適に利用するためには、プライバシー設定を適切に管理することが大切です。自身の情報を守る意識を持ち、ポップアップが出てきたときの判断や、インストール済みのアプリ設定を見直す際に、参考にしてみてくださいね。

プライバシーへの配慮を強化し、安心してサービス利用を

プライバシーへの配慮を強化し、安心してサービス利用を

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(掲載日:2022年9月2日)
文:ソフトバンクニュース編集部