ソフトバンクは「すべてのモノ・情報・心がつながる世の中を」というコンセプトの下、SDGsの達成に向けた取り組みを推進しています。SDGsへの取り組み活性化の一環として、300社以上にのぼるソフトバンク株式会社のグループ企業を対象に、SDGsの達成に大きく貢献した事業や取り組みを社内表彰する「SDGsアクションアワード2022」が、3月1日に執り行われました。
持続可能な社会への対応と事業性を兼ね備えた取り組みを評価
社内表彰を開始して2年目となる本年は、持続可能な社会への対応と事業性を両立しているという視点で新たに賞が設定されました。その最も優れた取り組みに贈られる「SDGsアワード大賞」のほか、「SDGsビジネス賞」、「SDGs推進賞」、「審査員特別賞」の3つの部門賞が設けられました。
表彰された各社の取り組みを紹介します。
SDGs Action Award 2022 受賞企業
プロジェクト名 | 受賞企業名 | |
---|---|---|
大賞 | 家庭向け節電サービス | SBパワー株式会社 |
SDGsビジネス賞 | 学び/成長をサポートするICTプラットフォーム展開 | Classi株式会社 |
医療MaaSの取り組み | MONET Technologies株式会社 | |
SDGs推進賞 | ZOZOTOWN Pride Month 2022 | 株式会社ZOZO |
審査員特別賞 | ESGデータブック各社支援 | SBアットワーク株式会社 |
【大賞】ゲーム感覚の節電アプリで、「顧客」「小売電力事業者」「環境」へ三方良しの取り組みを実現
大賞を受賞したSBパワー株式会社の家庭向け節電サービス「エコ電気アプリ」は、ソフトバンクの子会社であるエンコアードジャパンの特許技術を活用し、スマホアプリを通じて節電を呼びかけるサービスです。電気の仕入れ価格が高い時間帯に節電を呼びかけ、お客さまが節電に成功すると、成功報酬として削減できたコストの一部をお客さまへPayPayポイントで還元する仕組み。このアプリを提供し、電力需給ひっ迫時の電力需要の抑制やCO2排出量の削減に貢献しました。2022年度の実績として、約120万世帯で使用されており、節電量は1,627万kWh、CO2排出削減量は8,943トンといずれも国内最大規模に成長しています。さらに自社だけでなく複数の電力会社にも節電サービスが採用され、取り組みが拡大しています。
【SDGsビジネス賞】教育現場の声を生かし「個別最適な学び」と「ICT対応」に貢献
SDGsビジネス賞を受賞したClassi株式会社の「学び/成長をサポートするICTプラットフォーム展開」は、教育現場の声に寄り添い、これからの教育現場において重要とされる「個別最適な学び」の実現と学校の「ICT対応」に貢献したICTプラットフォームを開発・提供する取り組みです。特に今後は、個別最適な学びから分岐される「生徒のラーニングサイクルの確立」「先生のコーチングサイクルの確立」の2つのテーマでサービスを再定義し提供することでさらなる推進を目指していきます。
【SDGsビジネス賞】医療×モビリティで地域医療の課題解決へ
SDGsビジネス賞が贈られたMONET Technologies株式会社の「医療MaaSの取り組み」は、車両にオンライン診療ができる環境を構築して、患者さんのご自宅や公民館付近などに向かうことで、車内で医療サービスなどを受けられる取り組みです。「医療」と「モビリティ」を掛け合わせた本サービスで、通院が大変な高齢者、訪問診療で忙殺される医師などに新たな選択肢を与えることで、地域医療が抱える社会課題の解決に貢献しています。
【SDGs推進賞】ファッション軸で社内外へのLGBTQIA+に関する啓発活動を実施
株式会社ZOZOが行ったプライド関連施策「ZOZOTOWN Pride Month 2022」には、SDGs推進賞が贈られました。LGBTQIA+に関する啓発活動が行われる6月の「プライド月間」に、LGBTQIA+への連帯を示すため、ZOZOTOWNのサービスロゴなどをレインボーカラーに変更。またZOZOTOWNに設けた特設ページでは「ファッションの持つ力が人々に誇りを与え、一人一人が尊重される世界とはどんなものか」というテーマについて、お客さまに意見募集したところ約4,800以上もの反響が得られ、LGBTQIA+に関する啓発に大きく貢献しました。
【審査員特別賞】自社の強みを生かし、グループ企業のESG活動を支援
グループ会社の人事業務を担うという自社の特長を生かした取り組みで、審査員特別賞を受賞したSBアットワーク株式会社は、ESGに関連する人事データ集計ツールを各社に提供しました。会社ごとに異なるデータ保持状況を踏まえ、ESGデータブックに関連する265項目のうち、最大158項目の集計ができるツールを作成することで、勤怠・給与データなどの集計作業の負担を大幅に削減。作業効率化だけでなく、タイムリーに人や組織の状況を可視化することで、迅速な人事課題把握や人事施策検討への寄与が期待されています。
時の流れを適切に読み、時をつくる側に立つ
ソフトバンク株式会社 代表取締役 社長執行役員 兼 CEOの宮川潤一は、「日本の電力事情は世界情勢の影響を受けやすい構造にあります。電気代が高騰している中、アプリケーションを通して、節電への取り組みをお客さまに共感してもらうことができたという意味で、大賞を受賞したサービスは、まさに時の流れを適切に読み、時をつくる側に回れた典型的なパターンです」と講評を寄せました。
加えて「このようにわが社の事業を通じて、社会貢献していくということはSDGsの考え方そのもの。引き続きグループ全社で力を合わせ、SDGsに向かって取り組んでいきたい」とSDGsの推進へ意欲を示し、表彰式を締めくくりました。
(掲載日:2023年3月10日)
文:ソフトバンクニュース編集部
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