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私にも踊れるかも? 「踊ってみた」でバズったアマチュアダンサーチームが教える、ダンスの気軽な始め方

私にも踊れるかも? 「踊ってみた」でバズったアマチュアダンサーチームが教える、ダンスの気軽な始め方

YouTubeやTikTok、Instagramのリールなど、SNSを開くといろいろなダンス動画が流れてくる昨今。老若男女、経験者も未経験者も、動画を見入るたびに「私も踊りたい…!」とウズウズしてしまう人は多いのではないでしょうか。

そこで今回は、2021年夏よりYouTubeに「踊ってみた」動画をアップし始めて以来、注目を集め続けているアマチュアダンサーチーム、「アラサーだって踊りたい。-ODOOJI-」(通称:おどおじ)の皆さんを取材。ダンスビギナーに向けた「ダンスの基礎動作」の解説を、実演をまじえつつ紹介いただきました。また、仕事と両立しつつ楽しくダンスを続けている立場から、ダンスを始める方に向けた、熱いエールを送ってくださいました!

目次

話を聞いた人

アマチュアダンサーチーム
アラサーだって踊りたい。-ODOOJI-(通称:おどおじ)

2021年、30代前後の男性7名で結成。YouTubeなどの動画プラットフォーム上に、アイドルグループのカバーダンス動画をアップしている。キレがあり息の合ったダンス動画は軒並み話題となり、いずれも高い再生回数を記録。最近では、TVの情報番組、大型カルチャーフェスティバルへの出演など精力的に活動中。2023年8月現在、YouTubeのチャンネル登録者数は約11万人。

メンバー(左上から時計回り):KUNIさん、のぶゆきさん、TASUKU さん、YOUITCHY さん、DOARAさん、SATORUさん、ゆうきさん

メンバー(左上から時計回り):KUNIさん、のぶゆきさん、TASUKU さん、YOUITCHY さん、DOARAさん、SATORUさん、ゆうきさん

  • DOARAさんはお仕事の都合で、集合写真撮影のみ参加いただきました。

初心者だって大丈夫! まずはここから始めよう

例えば「憧れの振り付けを完コピしたい!」と思ったら、どれくらい練習に取り組めばいいのでしょうか。まずはそのレベル感について、ODOOJIの皆さんに聞いてみました。

KUNIさん 「完コピまで達成したいなら、基礎練習から始めるのをおススメします。とはいえ、基礎練習って地道な作業なんです(笑)。楽しみながら続けるには、基礎練習と振り付けのカバーを、同時にちょっとずつやっていくのがいいかもしれません」

ダンスは身体の可動域が命! まずはストレッチで柔軟性UP

では、ひとまず身体をほぐして、さまざまな振り付けに対応できるようにしましょう。特に大事なのは股関節と首の可動域だそう。

股関節を伸ばすストレッチ

股関節を伸ばすストレッチ

YOUITCHYさん 「片方の脚は曲げ、もう片方は後ろに伸ばし、股関節を伸ばしましょう。固すぎてキツい…!という方は、無理せずゆっくりで」

首を伸ばすストレッチ

首を伸ばすストレッチ

のぶゆきさん 「合掌するように手を合わせ、親指を顎(あご)の下へ差し込み、グーッと押し上げるようにして首を伸ばします。ここがしっかり伸びていると、ダンスの見栄えが変わってきますよ」

基礎練習その①:アイソレーション

「アイソレーション」とは、体を固定して首だけを動かすなど、体の一部のみを動かす動作のこと。ボディコントロールが命のダンスでは、「動かしたい身体のパーツだけ」を自由自在に動かす技術がとても重要なのだそう。

首のアイソレーション

首のアイソレーション

KUNIさん 「肩が上がらないよう意識して、首だけを左右真横に動かします。このとき胸に両手を当ててみると、肩が上がりにくくなるし、身体の真ん中がどこにあるのか感覚がつかみやすいですよ」

胸のアイソレーション

胸のアイソレーション

KUNIさん 「今度も肩が上がらないようにしつつ、上下ではなく斜めに胸を移動させるイメージで動かします。胸の真ん中を斜め上に当てたり、斜め下に落としたり、といった意識をするとやりやすいです」

肩のアイソレーション

肩のアイソレーション

KUNIさん 「腰に手を当て、肘の位置は固定したまま、肩だけを動かします。片方の肩は前に、もう一方の肩は後ろに、という動きを繰り返して。首が一緒に動いてしまわないように、注意してくださいね」

腰のアイソレーション

腰のアイソレーション

KUNIさん 「上半身は動かさずに固定。骨盤を右上、左上に持ち上げるイメージで、腰だけを動かしましょう。固定する部分と、動かす部分のメリハリが大事です」

最初はできなくても、繰り返していくうちに急に感覚がつかめる瞬間が来るのだそう。続いて、テンポ感が大切なダンスに欠かせないという、「リズム」の取り方を教えてもらいました。

基礎練習その②:リズム

好きな曲を流しながら、8分音符をベースとした「8ビート」のリズムを覚えるところからスタート。「1(エン)2(エン)3(エン)4(エン)」と声に出しながら、曲にノッてみましょう。この「1 2 3 4」の部分が「表拍」、「(エン)」の部分が「裏拍」です。

ダンスの場合、上下に屈伸しながら、膝を伸ばして音を取るのが「アップ」、膝を曲げて音を取るのが「ダウン」といわれ、アップは明るい曲、ダウンは重厚感ある曲で使われることが多いのだそう。

リズムを意識して身体を動かす練習

リズムを意識して身体を動かす練習

ゆうきさん 「音楽をよく聞いて、表拍、裏拍のどちらかに合わせながら、腰を落とす、右脚を開く、そのまま右に移動して立つ、今度は同じ要領で左へ移動して立つ…という動きを繰り返します」

基礎練習その③:重心移動

体の前後左右のどこに重心が乗っているのかを意識するのが、ダンスではとても大切。振りは同じなのに、なんか違う…というときは、重心をかけるポイントが違っている場合が多いのだとか。

重心移動を意識する練習

重心移動を意識する練習

SATORUさん 「靴のへりを意識し、つま先→右→かかと→左へと、順番に重心を移動させていきます。今どこに重心を乗せているのかを、しっかり考えましょう」

ダンスの基礎、なかなか奥深い…。次は待望の「振り付けの覚え方」について、コツをご紹介いただきます。

振り付け習得のコツはマネすることから

振り付け習得のコツはマネすることから

振り付けを覚えたいなら、まずは好きなダンス動画をマネてみるのが基本なのだそう。とはいえ、いきなりODOOJIの皆さんのように踊るのは難しい…。そこで、踊りこなすためのコツや練習方法について教えてもらいました。

TASUKUさん 「自分の動きを振り返ることができるように、スマホと、あれば三脚も用意して、撮影しながらやってみてください。振り付け習得のコツは、主に3つあるかなと思います」

①スローテンポの曲から始める

TASUKUさん 「ビギナーの方なら、ゆっくりめの曲からやるのがおススメです。もし速い曲をやりたい場合は、テンポを落として。YouTubeの公式アプリでも、速度調整は簡単にできますよ」

②パートを細かく区切って覚える

ゆうきさん 「これも大事ですね。ビギナーの方はもちろん、ある程度の経験者でも一気に全部を覚えるのは難しいんです。曲の1フレーズごとに覚えていくといいですよ」

③恥ずかしがらずに、なり切る

KUNIさん 「これだけ毛色が違う? と思うかもしれませんが、とっても重要です! 僕たちは女性グループの曲をカバーすることもあるのですが、『髪が長いからこその動作』が多いんです。僕たちはみんな短髪ですけど、それを再現するために『ロングヘアで、今はこっちに髪の毛が流れてる!』とか想像しながら踊ると、覚えやすくなるんですよ(笑)」

③恥ずかしがらずに、なり切る

ダンス動画をフル活用し、楽しんで練習を続ければ、たとえビギナーでも一曲踊り切るのも夢じゃなさそう! この後は、ダンスの練習方法はわかった、でもまだちょっと気後れするかも…という恥ずかしがり屋さんに向けて、ODOOJIの皆さんにエールになるお話をいろいろと語っていただきました。

もう、みんな踊ってます。ダンスの扉は、いつでも開く!

プロ・アマチュア問わず、人々が踊る姿をオンラインでもオフラインでも日常的に見かけるようになった昨今。その背景について、皆さんに意見を聞いてみました。

ゆうきさん 「僕たちが中高生だった10数年前とは、ダンスとの距離感が変わりましたよね。学校の授業でダンスを習うようになりましたし、動画を気軽にアップできるSNSが生まれたことで、見るのはもちろん、動画を参考に自分で踊るのも簡単になって。ダンスがどんどん身近になってきていると思います」

小学校のダンスの授業に、マネして学べるアプリ「AIスマートコーチ」を活用した事例も!

YOUITCHYさん 「今は『推し活』が流行していますけど、アイドルを『推す』行為が市民権を得たことも理由の1つだと思いました。推し活の一環として、堂々と彼らのダンスを真似できる。そんな『憧れの存在(アイドル)を作りやすい』といった背景もありそうですね」

もう、みんな踊ってます。ダンスの扉は、いつでも開く!

お手本がいっぱいのSNS動画で、いつでもどこでも始められる

実際のところ、ODOOJIの皆さんはどのようにしてダンス練習に取り組んでいるのでしょうか。メンバー内で唯一、社会人になるまでダンス未経験だったというSATORUさんはこう語ります。

SATORUさん 「振り付け練習のパートでもお話ししましたが、今はお手本になる動画がSNS上にたくさんあるので、それをマネることが練習になりますね。例えば、グループダンスの練習なら『引きの定点画角』で撮影された、いわゆる『プラクティス動画』が役立ちますし、ソロダンスや振り付けの習得にしっかり取り組みたいなら、メンバー一人一人を切り取った『チッケム(ファンカム)』と呼ばれる動画が参考になります」

お手本がいっぱいのSNS動画で、いつでもどこでも始められる

「ダンスを始めたい!」というきっかけにもなるし、練習にも活用できるという、動画コンテンツ。そういえば、ODOOJIの動画はカメラワークやスピード感など、ものすごいこだわりが見られますが…どうやって作られているのでしょうか。

KUNIさん 「動画編集もメンバーで手分けしてやっています。みんな動画作りのプロというわけではないのですが、今はいろいろなアプリがあるので、アマチュアでもかっこいい動画が作れるようになっているんですよ。どうせやるならクオリティが高いものをお披露目したいので、ダンスと並行して頑張っています」

楽しんだ者勝ち! ダンスを日常に取り入れて、いきいきと過ごそう

ある時は緻密な基礎練習を重ね、またある時はカバー元のアーティストになり切りながら、ダンスを楽しんでいるODOOJIの皆さん。最後に、グループ結成の経緯などについて、語ってもらいました。

KUNIさん 「ODOOJIは、ある男性アイドルグループの楽曲がリリースされたとき、『この振り付けをやってみたい!』と思い立ち、僕が招集したチームなんです。最初はその一曲を踊って、身内に見せるくらいのつもりで動画をアップしたのですが、想像以上にバズって活動継続に至りました。まさに今、第2の青春を満喫しています」

ゆうきさん 「みんな仕事とODOOJIの活動を両立していますが、その切り替えを行うことが、いいリフレッシュになっていると思います。社会人になってからのダンスもまた、格別なんです」

TASUKUさん 「僕は教育関係の仕事をしているんですけど、子どもたちが『踊れる先生』と認識してくれて、『ダンス教えて!』と言ってもらえることが増えました。趣味でやっていたことが、思わぬ形で仕事に生きることもあるんだなと思いますね」

楽しんだ者勝ち! ダンスを日常に取り入れて、いきいきと過ごそう

ODOOJIの皆さんを見ていると、ダンスを通じて、日々の仕事や生活に彩りが出ていることが伝わってきます。ダンスに挑戦しやすい環境が整っている今、少しでも興味を持ったら、迷わずトライ! 紹介した練習方法も取り入れつつ、日常に「踊る楽しさ」をプラスしてみては?

(掲載日:2023年8月9日)
写真:山﨑悠次
メインビジュアル提供:ODOOJIの皆さん
文:佐藤葉月
編集:エクスライト

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