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学生が考えるソフトバンクの魅力は? 日本工学院と産学連携で挑む動画制作プロジェクト

学生が考えるソフトバンクの魅力は?  日本工学院との産学連携プロジェクトで挑む動画制作プロジェクト

クリエーティブ分野からスポーツ分野まで幅広い知識が学べる総合専門学校「日本工学院」とソフトバンクが産学連携プロジェクトに取り組みました。学生ならではの視点で「ソフトバンクのビジネスをプロモートする動画制作」に挑戦するプロジェクトはどんなきっかけでスタートしたのでしょうか? 狙いや取り組みの背景をご紹介します。

日本工学院専門学校

日本工学院は34学科99の専門コースを設置する国内有数の総合専門学校。
放送芸術科は半世紀にわたる歴史を持ち、これまでに2万人を超える卒業生を輩出。テレビ、映画、CM関係業界ほか、幅広い映像業界で活躍している。
日本工学院公式サイト

完成動画は大舞台でお披露目! 学生の反応は?

2023年5月にソフトバンクからの打診されたことをきっかけに、数カ月にわたり動画制作に取り組んできた学生たち。その完成披露の場は、10月に開催されたソフトバンク最大規模の法人向けイベント「SoftBank World 2023」。

完成動画は大舞台でお披露目! 学生の反応は?

約4,000人の聴衆が見守る中、流れたのは…。

会場で自分たちが制作した動画の投影を見つめていたのは、日本工学院専門学校 放送芸術科の寺崎保乃香さん(写真右)、佐藤杏里さん(写真左)。

完成動画は大舞台でお披露目! 学生の反応は?

緊張した面持ちで投影を見守ったお二人に感想を聞いてみました。

寺崎さん 「制作している段階では、小さな画面でしか見たことがなかったので、こんな大きなスクリーンが何枚もあって、しかも、こんな大勢の人がいる中で流れたということに驚いているし、すごくうれしかった。本当にやって良かったなと思いました」

佐藤さん 「ずっとフワフワしていました(笑) そもそもこういうビジネスイベントに初めて来たので、テレビ以外にもこういう場所でもいろんな動画が使われているんだなと勉強になったし、本当にいい経験をさせてもらいました」

学生にしかできない発想でビジネスをどう伝えるか?

無事、「SoftBank World 2023」の会場でお披露目されたソフトバンクの法人向けサービスを紹介する動画。プロジェクト開始から、お披露目当日を迎えるまでのプロジェクトの背景をソフトバンクの担当者に聞きました。

山本 洋平(やまもと・ようへい)

ソフトバンク株式会社 法人マーケティング本部 コンテンツクリエイション部

山本 洋平(やまもと・ようへい)

日本工学院で映像制作のスキルを学ぶ。ソフトバンクでは法人向けマーケティングコンテンツの制作担当。

プロジェクト発足のきっかけを教えてください。

山本 「私たちの組織では、法人のお客さま向けのさまざまなソリューションを提供しています。1つのソリューションを販売するのではなく、お客さまの総合的なビジネスパートナーでありたいと考えています。その中で動画をうまく活用できないかと、試行錯誤していたのですが、自分たちで動画の構成を考えるとどうしても、ソフトバンクの主張が強くなってしまい、お客さまの目線にならない、という課題を感じていました。

そんな中、私が日本工学院の卒業生であることを知った上司から、『学生であれば、ソフトバンクとは全く違う目線で物事を捉えられるのでは』という話があり、思い切って方向性を変えてみるつもりで、母校の先生に相談してみたのがきっかけです」

制作する動画の概要

母校とのプロジェクトに発展したんですね。学校に相談したときはどのような反応だったのでしょうか?

山本 「当時の担任だった放送芸術科の先生にご相談したところ、すぐに快諾いただきました。実際に動画の企画アイデアを学生に募集をしたところ、110案ものアイデアが寄せられました。学生の皆さんがこのプロジェクトに非常に真摯(しんし)に向き合ってくれた結果だと感じています」

母校の後輩にプロジェクトの説明をする様子

母校の後輩にプロジェクトの説明をする様子

最終選考に残るのは1つのみ…。狭き門ですね。たくさんの企画の中から、選考するのは大変ではありませんでしたか?

山本 「先生方やソフトバンクの社内で、絞り込みをしたのですが、かなり難しかったのが実情です。『やっぱりあの案もいいよね、この案のここをあっちと組み合わせると、もっと良くなるかもね…』など、議論は尽きなかったのですが…  6つの案に絞り込んでいきました。

選考ステップ

6案からさらに議論を重ねて、最終的にはデジタルが『家族の団らんや家族のぬくもり』を作り出すんだと、なりました。デジタルはすごく冷たい感じがする一方で、家族は温かい、つまりアナログの象徴ですよね。これがコンセプトになっている企画に最終決定しました。

学生にしかできない発想でビジネスをどう伝えるか?

最終選考までのステップで学生さんたちの取り組みにどんな印象を持ちましたか。

山本 「まず、期待していた以上に、学生さんたちがソフトバンクの発想とは全く違う着眼点を持っていることに驚かされました。サービスやソリューションを使うことで、その先にどんな価値が享受されるのかという点が盛り込まれた素晴らしい企画でした。

企画をもとに、撮影から編集を経て、最終的な動画に仕上げるプロセスを見学させてもらいましたが、真剣なまなざしで取り組んでくれている姿勢に非常に心を打たれたのと、何よりもクオリティの高さにも感心しました。今回の動画は、ソフトバンクが開催するさまざまなイベント・セミナーなどで投影していく予定です。

学生の皆さんにとって、このプロジェクトが実社会で仕事をしていく上で、大きな自信につながっているとうれしいです。

シビアな環境だからこそ得られる経験が実社会で生きる

今回のプロジェクトを推進した日本工学院専門学校 放送芸術科 学科長の高沢敦博さんにもお聞きしました。

高沢敦博(たかざわ・あつひろ)さん

日本工学院専門学校 クリエイターズカレッジ 放送芸術科 科長 

高沢敦博(たかざわ・あつひろ)さん

テレビ番組制作会社、芸能プロダクションを経て現職。教員生活21年。

今回のプロジェクトを振り返って、どんなことを感じていますか?

高沢さん 「私が考える、学生にとっていいインターンというのは、ある程度のクオリティーコントロールを学校と企業が一緒に行うことです。企画のオリエンテーションに始まり、コンペでは良い点も悪い点も一緒になって意見を言う。シビアに、プロと同じように対応をするというのが学生の経験につながります。そういった点で、今回のプロジェクトは、学生にとって非常にいいインターンのような経験になったと評価しています」

学生の未知の可能性を引き出す。産学連携のこれからに期待

教え子からの話がきっかけというところに縁を感じます。

高沢さん 「学生たちからすると、学科の先輩の大きな愛に支えてもらっていて安心できたと思うんです。でも、このプロジェクトは、とてもシビアだということは学生に伝えていました。日頃、指導を受けていない教員以外からいろいろ言われる経験はすごく良かったと思います。例えば、そこで叱られても、失敗しても、就職活動に生きるし、社会に出てから、きちんと貢献することで還元できると思っています」

学生の未知の可能性を引き出す。産学連携のこれからに期待

産学連携について学校はどのように捉えていますか?

高沢さん 「産学連携は、非常によく聞くワードでもありますし、必要なことだと捉えています。職業を前提とする教育は、学校の中だけではどうしてもできないことがあります。それが、実際に今回のソフトバンクとの取り組みですごくうまくいった点です。企業の人の視点で選ばれ、最終的に一般の人の目に触れるものを作れたという経験は大きい。

学生の未知の可能性を引き出す。産学連携のこれからに期待

基本的な知識や技術を何度も繰り返し学校で学んでいる学生は、いつか企業の現場からリアリティーのある企画が寄せられると、『うわ!』と反応します。現場の人から意見をもらうことで、知識と手がつながるんですよね。それが産学連携の醍醐味(だいごみ)だし、学生にとって社会とつながる瞬間なので。今後もソフトバンク以外にもいろいろな会社と組んで産学連携の企画をやっていきたいと考えています」

動画の制作を担当した寺崎さん、佐藤さんにプロジェクトの感想をお聞きしました

寺崎保乃香(てらさき・ほのか)さん

日本工学院専門学校 放送芸術科 2年 カメラコース
寺崎保乃香(てらさき・ほのか)さん

監督という大きな役割が初めてだったので、緊張していましたが、普段の実習ではできないことにチャレンジできてやりがいを感じました。周りのメンバーと協力しながら一つのものを作りあげられた貴重な体験になりました。

いろんな方の目に留まって、何かちょっとでも心に残るようなシーンやメッセージを伝えられたらいいなと思います。

佐藤杏里(さとう・あんり)さん

日本工学院専門学校 放送芸術科 2年 制作コース
佐藤杏里(さとう・あんり)さん

企画の検討段階から、みんなで準備して、撮影まで含めて、率直に楽しかったなって思いました。授業では使っていない機材にも触れることができて、やっぱり規模感が違いました。

プロデューサーのような立場で、香盤表を作るなかでスケジュールの調整力が身に付いたり、周囲への気配りが必要だということも経験できました。

動画の企画プレゼンテーションから完成までのメイキングをまとめました

(掲載日:2023年11月24日)
文:ソフトバンクニュース編集部