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移動の新たな選択肢に。日本初、“漕がずに進む” 電動サイクルのシェアリングサービスがスタート

“こがない自転車” が新しい交通手段に。日本初、電動サイクルのシェアリングサービスがスタート

ソフトバンク株式会社のグループ企業で、電動アシスト自転車などのシェアリングサービス「HELLO CYCLING」を提供するOpenStreet株式会社(以下、OpenStreet)は、1月30日より日本初となる着座タイプの特定小型原動機付自転車(以下、特定小型原付)に分類される電動サイクルのシェアリングサービスを提供開始しました。これに先駆けて、東京都内で記者発表会と試乗会が開催されました。

秩序と利便性のバランスをとりながら、電動サイクルの普及を目指す

今回のサービス開始にあたり、OpenStreet 代表取締役社長 工藤智彰氏、「千葉市特定小型原動機付自転車シェアサービス実証実験」の事業公募で電動サイクルを採択した千葉市より総合政策局 小圷(こあくつ)毅一郎氏、包括連携協定を結ぶさいたま市より都市局 山田匡志氏が記者説明会に登壇。サービス提供にあたっての背景や車体の紹介、各自治体からのコメントが発表されました。

電動サイクルは、OpenStreetとモビリティメーカーであるglafit株式会社が共同開発した新たな車両。2023年7月の道路交通法改正で新たに車両区分に追加された特定小型原付で、電動キックボードと同じカテゴリです。自転車と形が似ていますが最高速度20km/hで車道通行が可能(車道専用モードの場合)で、最高速度表示灯やナンバープレートなどが取り付けられています。また、HELLO CYCLINGでは電動サイクルが新たなモビリティであることや免許が不要であることから、安全な利用のためルールテストを必須としています。

最高速度6km/hの歩道モードに切り替えができる

ボタン1つで車道専用モードから最高速度6km/hの歩道モードに切り替え可能

一般的な原付と同様、自賠責保険への加入も必須

一般的な原付と同様、自動車損害賠償責任保険(自賠責保険)への加入も必須

最高速度6km/hの歩道モードに切り替えができる

最高速度表示灯(緑色のランプ)

一般的な原付と同様、自賠責保険への加入も必須

電動サイクルの利用にはルールテストのクリアが必要

OpenStreet 工藤氏は電動サイクル導入の背景として、「新しいモビリティの社会実装にあたっては、秩序と利便性のバランスをしっかりとっていく必要があると認識している。車両の形状や運用方法、走行空間の3つの要素を少しずつ解決しながら普及させていくことが国内における展開のあり方だと考えた。まずは今回スタートする2都市のようにある程度整備されたエリアで、走行データの収集・分析などを連携して実施していきたい」と説明しました。

また、試乗会ではスタッフによる車両の操作・乗り方の説明やデモンストレーション、参加者による試乗が行われました。

自転車のように軽く扱いやすい車両ながら安定した走行。停止時のみのモード切替など安全性もしっかりと確保している

電動サイクルを設置する千葉市・さいたま市は、いずれも公共交通機関や回遊性などの課題から、すでに電動アシスト自転車などのシェアサービスを導入している地域。千葉市の小圷氏は「来年3月末までにはステーションを500カ所、台数600台の規模へ広げる予定。県警や民間施設と講習会の実施などを行い、社会受容性を高めていきたい」とコメント。さいたま市の山田氏は「さまざまなモビリティを取り入れていくことで市民の利便性向上や、街の活性化につなげたい」と述べ、新たな “市民の足” となる電動サイクルに期待を寄せました。

OpenStreetは、今後の利用状況やデータなどを検証していきながら、自治体や警察とも連携して提供範囲を拡大していきたいとしています。

写真左から、さいたま市 都市局 山田氏、OpenStreet株式会社 工藤氏、千葉市 総合政策局 小圷氏

写真左から、さいたま市 都市局 山田氏、OpenStreet株式会社 工藤氏、千葉市 総合政策局 小圷氏

関連プレスリリース

HELLO CYCLING、自転車のように座って走行できる「電動サイクル」のシェアリングサービスを1月30日に開始(2024年1月24日、OpenStreet株式会社)

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(掲載日:2024年2月2日、最終更新日:2024年2月8日)
文:ソフトバンクニュース編集部