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福岡ソフトバンクホークスが誕生

12月24日、プロ野球オーナー会議で、来季からのソフトバンクのプロ野球参入が正式に承認されました。今回のBB Mailでは、当日、福岡で行われたイベントと記者発表会の模様をお伝えします。

プロ野球オーナー会議での承認を受け、ホテルオークラ福岡で開催された「新球団と市民の皆様の集い」では、山崎広太郎・福岡市長をはじめ財界等関係者の皆様、孫社長の母校である福岡市立城南中学校の少年野球チームにお集まりいただきました。つめかけた報道陣から盛大にカメラのフラッシュがたかれる中、山崎市長より「このようなスピードで円滑に円満に新球団が誕生したのは、まさに奇跡と言ってもいいくらい。福岡市民はもちろん、九州のファン全体が支持する新球団の誕生を、大いに歓迎します」とのメッセージが発表されました。

大きなクリスマスツリーが飾られたメインステージに立った孫社長が、「さまざまなご支援をいただき、心から感謝しています。プロ野球の各チームの中でも、ホークスはとりわけ地元の皆さんから愛されている球団。このチームをさらに大きく、育てていかねばならないと思います」と挨拶を述べると、会場から盛大な拍手が起こりました。続いて、新球団の監督兼ゼネラルマネージャーに就任された王貞治氏が、福岡市の名誉市民として登壇。「クリスマスイブの本日、ホークスを支援してくださっている皆さんにも大きなプレゼントをもらいました」とご挨拶をいただきました。

続いて行われた記者発表会では、まずソフトバンク・グループの新 C.I.(コーポレートアイデンティティ)による新しい企業ロゴマークを発表。孫社長が敬愛する、坂本龍馬の率いた海援隊の隊旗から着想を得たこの新しいロゴには、ソフトバンクが推進するデジタル情報革命の旗印としての意味が込められています。

「ソフトバンクが23年前に創業したこの福岡の地は、私の故郷でもあります。プロ野球参入を検討した当初から、支援させていただくチームはホークス一本に絞っていたこともあって、本日は非常に喜ばしい日となりました。支援という言葉を使わせていただくのは、ホークスという球団を所有するのは我々だけでなく、ファンの皆さん、監督、選手、地元の方々など、多くの方々でもあるからです。その皆さんに、我々が本当に歓迎されるためには、言葉だけでなく、色々なことを実行していかなければいけない。それが私たちの責務であり、喜びです」という孫社長の挨拶に続いて、新しい球団のチーム名とロゴが発表されました。

「候補となったネーミングは、実に500以上。その中からどれにするか、喧々諤々の議論をして、一番オーソドックスな名前に落ち着いた」と孫社長が述べた通り、この決定は、福岡の皆様から“新球団の名前に「福岡」と「ホークス」を残して欲しい”と強いご要望をいただいた結果です。

そして孫社長は、「球団名と応援歌は、チームの精神の一部である、ひときわ強い愛着がある、と、地元の多くの方から教えていただいた。我々は、正面からそれを受け止めました。幕末の世に大きな変革をもたらした坂本龍馬の志を受け継いで、スポーツを通じ、日本を、さらには世界を元気に、明るくしていきたい。我々の提唱するデジタル情報革命を実現させるために、これからも精一杯がんばりたいと思います」と抱負を語りました。

続いて登場した王監督からは、「ファンの皆様に支えられ、16年間という歴史を持っているホークスですが、ここ数年間でようやく、日本一を争えるチームになりました。最近は選手たちも皆、明るい表情をしている。孫社長の夢は“世界一強いチームになる”と伺って、誰よりも強い気持ちと大きな情熱を感じています。

私たちも、力いっぱい戦っていきたいと思います」との熱いメッセージが発表されました。

(掲載日:2004年12月1日)