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たくましく生活する子どもたち 2012年10月 東日本大震災 被災地の今

ソフトバンクグループでは、公益財団法人 東日本大震災復興支援財団の「『あの日』を忘れない宣言」の趣旨に賛同し、皆さまと共に「チャリティホワイト」など、さまざまな支援を行ってきました。

「被災地の今」では、支援先である非営利団体からの活動レポートや被災地の現状を紹介しています。

たくましく生活する子どもたち

大船渡市内の小中学校は19校中14校の校庭に仮設住宅が建ち、運動する場所がない状況です。
一番運動が必要な時期にグラウンドを奪われた子どもたち。そんな中、大船渡北小学校4年生の親子レクリエーションで、児童や保護者が参加して巨大のり巻きを作るイベントが開催されました。

たくましく生活する子どもたち
たくましく生活する子どもたち

食材は愛知県の団体が支援してくださり、今回のイベントが実現しました。この巨大のり巻きは「復興巻き」のネーミングで4年生が一生懸命作りました。でき上がった「復興巻き」を口いっぱいにほお張る子どもたちの笑顔、そしてそれを見守る親御さんのまなざしが心を温かくしてくれました。
震災後の過酷な状況の中でたくましく生活する子どもたちにこれからもさまざまな機会を提供し、体験をさせてあげたいと思います。

撮影場所:大船渡市
撮影日:2012年9月7日

2年ぶりに園児の笑顔と歓声

除染が完了した、原町区のさゆり幼稚園で運動会が行われ、2年ぶりに園庭に子どもたちの歓声と保護者の笑顔が広がりました。

2年ぶりに園児の笑顔と歓声
2年ぶりに園児の笑顔と歓声

震災後に屋外で運動会を開催する幼稚園は初めて。園児代表が元気に開会を宣言すると参加した園児20人は、玉入れやダンスなど15種目の競技に取り組み、会場から盛んな声援を受けていました。同日に行われた市内3ヵ所のほかの幼稚園は、今年も体育館での開催となりました。

撮影場所:南相馬市
撮影日:2012年9月29日

未来を担う子どもたち

昨年8月から二本松市の旧下川崎小学校の跡地を利用して浪江小学校が再開されました。
今年の浪江小学校のスローガンは「浪江でまなび、浪江でおしえ、浪江をかんがえる」です。総合的な学習の時間には「ふるさとなみえ科」を立ち上げ、浪江町の良さや特色などを各学年で調べています。

未来を担う子どもたち
未来を担う子どもたち

現在、浪江小学校の全校児童は30名。
6年生は、浪江町の復興について自分の考えを深める学習も進めています。
原発事故により、避難生活を余儀なくされている子どもたち。ふるさとを離れている今、ふるさとを見つめ、復興へ向けて未来を担う子どもたちが動き出しています。

撮影場所:二本松市(浪江町から移転再開した浪江小学校)
撮影日:2012年9月20日

1年半 いまだ闇の中

いわき市は、福島第一原発のある双葉郡内からの被災者を中心に、およそ23,000人の避難住民を受け入れています。中央台という高台のニュータウンなどには3,000棟以上の仮設住宅が建てられ、震災から1年半以上たった今もなお、多くの被災者が精神的なストレスを抱えての生活を余儀なくされています。

1年半 いまだ闇の中
1年半 いまだ闇の中

中央台の仮設住宅に暮らす人たちの交流スペース「パオ広場」を訪れると、たくさんの人たちの笑い声が聞こえてきました。しかし、スペースを運営するスタッフは「考えれば考えるほど悩みは深くなる一方だ」と避難住民の心労を気にかけていました。避難住民の先の見えない暮らしは、依然として続いています。

撮影場所:いわき市
撮影日:2012年9月26日

3.11 TOHOKU 応援はつづく ~忘れない、あの日を。つなげよう、未来へ。

「そのとき、つながるということ」 東日本大震災から10年、進化し続けるソフトバンクの災害対策

(掲載日:2012年10月10日)