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小学校以来6年ぶりとなる卒業式 2014年3月 東日本大震災 被災地の今

ソフトバンクグループでは、公益財団法人 東日本大震災復興支援財団の「『あの日』を忘れない宣言」の趣旨に賛同し、皆さまと共に「チャリティホワイト」など、さまざまな支援を行ってきました。

「被災地の今」では、支援先である非営利団体からの活動レポートや被災地の現状を紹介しています。

音楽の魅力で子供たちの可能性を拡げたい

企画したのは、浜松の静岡文化芸術大学 室内楽演奏会の生徒さんと教員、講師に仙台市生まれのプロドラマーの鈴來正樹さん。

ただ楽器を演奏する体験教室ではなく、ICTを利用した電子ドラムや電子打楽器を活用し、世界各国の打楽器の音色を体験するICT音楽教室でした。

体験を通じて子供たちがそれぞれの夢をイメージできるようにと開催された今回の教室。

今回参加した小学校3年生、4年生の子供たちは、
「電子楽器は見るのも触るのも初めてでした。」
「さまざまな音が出てすごいと思った!」
「ICTってすごい!!」
と目をキラキラさせていました。

また、講師のドラマー鈴木さんは、「子供たちの可能性を広げる上で、音楽も大切!それぞれの夢に向かって羽ばたいてほしい!」と語りました。

東日本大震災で大きな被害を受けた大船渡市で不便な思いをしている子供達ですが、そんな中でもいち早く未来への夢や希望を探し始めているようです。

音楽の魅力で子供たちの可能性を拡げたい

音楽の魅力で子供たちの可能性を拡げたい

音楽の魅力で子供たちの可能性を拡げたい

音楽の魅力で子供たちの可能性を拡げたい

情報提供:静岡文化芸術大学 室内楽演奏会
撮影場所:岩手県大船渡市
撮影日:2014年2月

被災地の高校生たちが小学校以来6年ぶりとなる卒業式を迎えました

2014年3月1日、まだ寒さが厳しい中、被災地の多くの高校で卒業式がおこなわれました。

今年卒業する高校生は、3年前、中学校の卒業式を直前に控えた時に震災がおきました。彼らの多くは、卒業式を通常通りに迎えることができないまま、この3年間を歩んできました。今回、小学校以来、実に6年ぶりの卒業式を迎えた子どもたちは、将来への希望を胸に卒業式を迎えることができました。

被災地の高校生を対象にした米国への短期留学「TOMODACHI ソフトバンク・リーダーシップ・プログラム」に参加した生徒たちもこの日、門出を迎えました。
宮城県立気仙沼高等学校の三浦亜美さんは、「中学校は小学校のみんなと同じ進学先だったので、みんなと離れ離れになる卒業式は初めてでした。卒業後は大学に進学して町づくりを学び、将来は地元に還元したい」と笑顔で答えてくれました。
また、このプログラムを通じて進路を海外に決めた生徒もいます。福島県立磐城高等学校の芹澤(せりざわ)崚さんは「卒業後はアメリカの大学へ進学します。将来はパイロットになりたいです!」と夢への熱い思いを語ってくれました。
さらに、同校の佐川奈央さんは「地域活性化の方法を探るため、大学生になったら1人でも多くの人に出会いたい」と明るく話しました。

現在、ソフトバンクでは被災地の継続的な支援のひとつとして「TOMODACHIサマー2014 ソフトバンク・リーダーシップ・プログラム」に参加する高校生を募集しています。今年で3年目を迎える本プログラムについて、卒業した皆さんにインタビューしてみました。
「3週間受験勉強をするよりも負けない経験ができました。行って良かったと心から思っているので、現状に満足できていない人は絶対行くべきです。」(宮城県立気仙沼高等学校 三浦亜美さん)

「出会ったことのない大人や他校の生徒など、志の高い人に出会えます。学校では教えてくれない体験をする絶好のチャンスです!」(福島県立磐城高等学校 芹澤崚さん)

「学校生活に充実感が足りないと感じていたり、何か行動を起こしてみたいと考えたりしている人にはおすすめです。自分の中の価値観が大きく変わりました。」(福島県立磐城高等学校 佐川奈央さん)

震災から3年。新しい進路を見つけて羽ばたいていく子どもたちを、これからも応援してまいります。

被災地の高校生たちが小学校以来6年ぶりとなる卒業式を迎えました

被災地の高校生たちが小学校以来6年ぶりとなる卒業式を迎えました

撮影場所:福島県いわき市、宮城県気仙沼市
撮影日:2014年3月

カナダと福島県新地町立駒ケ嶺小学校をつなぐSkype交流授業

北アメリカ大陸自転車縦断8000kmのチャレンジを続けながら、現地の人と福島県新地町立駒ケ嶺小学校の子どもたちをつなぐSkype交流授業をおこなってきた今回の旅。
最終回となった5回目の授業ではカナダ・バンクーバーにある小学校を訪れました。テーマは「外国に住む同い年の子どもたちと交流してみよう」でした。
今回はカナダの子どもたちからのさまざまな質問に日本の子どもたちが答えます。質問の内容もカナダらしいものでした。
「日本の学校の子どもたちの写真を見た時にみんな同じ服を着ていましたが何の服ですか?(学校の体操服のこと)」
「私達のクラスには他の国から来た子どもたちがたくさんいますが(6カ国)、日本の学校はどうですか?」
「日本の学校では休み時間にどんなことをして遊びますか?」
などの質問に、駒ケ嶺小学校の子どもたちも元気いっぱいハキハキと答えてくれました。実際にカメラの前で休み時間に流行っている遊びを披露したり、教室の中の様子を紹介したり、お互いの国の子どもたちにとってたくさんの発見のあった笑顔あふれる交流授業となりました。

そして、ついに北アメリカ大陸縦断8000kmの自転車旅を終えて駒ケ嶺小学校の子どもたちに再会する日がやってきました。ロサンゼルスから帰国し、そのまま東京から福島県新地町へ。4日かけて自転車で走りました。
ゴールの日、小学校の校門をくぐってすぐに耳に入ってきたのは子どもたちの大声援でした。最後は子どもたちに「西川さん!おかえりなさい!」と拍手で迎えられながらホールに入場し、くす玉を割ってゴール!

ゴール後の帰国報告会では6年生から素敵なメッセージをいただきました。
「私達のためにいつも楽しい授業をありがとうございました。目標に向かってチャレンジを続ける西川さんに出会って、私も西川さんのようにいろいろなことにチャレンジしようと思うことができました!」

この夏にはまた次の自転車旅に出発します。これからも駒ケ嶺小学校の子どもたちに、世界中の人々と交流する機会を届けたり、元気や勇気を届けたりできるよう全力で取り組んでいきます。

カナダと福島県新地町立駒ケ嶺小学校をつなぐSkype交流授業

カナダと福島県新地町立駒ケ嶺小学校をつなぐSkype交流授業

撮影場所:福島県相馬郡新地町
撮影日:2014年2月

3.11 TOHOKU 応援はつづく ~忘れない、あの日を。つなげよう、未来へ。

「そのとき、つながるということ」 東日本大震災から10年、進化し続けるソフトバンクの災害対策

(掲載日:2014年3月10日)