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【野球・女子サッカー編】「SoftBank 東北絆CUP」優勝チームに元プロ選手が訪問!

「SoftBank 東北絆CUP」優勝チームに元プロ選手が訪問!

今年8月13日に宮城県石巻市にある石巻市民球場で開催された「SoftBank 東北絆CUP」野球大会を制覇した相馬市立中村第二中学校。優勝特典として、元福岡ソフトバンクホークス選手による野球指導が送られました!

「SoftBank 東北絆CUP」とは?

「SoftBank 東北絆CUP」は、東日本大震災の復興支援の一環として今年、初めて開かれました。宮城県石巻市で開催された野球大会には、岩手、宮城、福島の3県から6チーム約200名の小・中学生が参加。中村第二中学校は接戦を制して初代チャンピオンに輝きました。

大会の模様は
こちらをチェック!

明るく激しく元気よく、野球を学ぼう!

青空に恵まれたグラウンドには、元福岡ソフトバンクホークス選手で、現在はNPO法人ホークスジュニアアカデミー講師を務める田口昌徳さん(捕手)、出口雄大さん(野手)、東方伸友さん(投手)の3名の姿が。開会式で田口さんが「優勝おめでとうございました! 今日は明るく激しく元気よく、野球を学びましょう」とあいさつし、指導がスタートしました!

田口昌徳さん

田口昌徳さん
(たぐち まさのり)

茨城県出身。現役時代は捕手として日本ハムファイターズ、福岡ダイエーホークスなどで活躍。04アテネ五輪に出場。

出口雄大さん

出口雄大さん
(でぐち ゆうだい)

兵庫県出身。現役時代は主に外野手として読売ジャイアンツ、福岡ダイエーホークスで活躍。

東方伸友さん

東方伸友さん
(とうぼう しんすけ)

島根県出身。現役時代は投手として福岡ソフトバンクホークスで活躍。

まずは部員全員でベースランニング。コーナーの曲がり方やベースを使った走塁の方法などを繰り返し練習します。「常に次の塁を狙う姿勢を忘れず、相手の野手の動きにも注意するように」などと熱の入ったアドバイスを受けます。

キャッチボールでは、正しいボールの持ち方から軸を大切にした投球フォームを徹底。

捕手の2人には、田口さんが時には真剣に時には笑いも交えながら、今年の日本シリーズでMVPに輝いたソフトバンクホークスの甲斐拓也捕手のステップワークを例に、捕球の仕方を学びます。

速いボールを投げ込もうとする投手に「もっとリラックスしよう。上半身と下半身のバランスに気を付けて」と身振り手振りで熱く指導。

バッティング練習では、部員の皆さんが満足できる一打を引き出そうと、本人が納得できるまで繰り返し繰り返しバッティングを行います。

サバイバルノックに元プロ野球投手とガチンコ対決!?

指導も終盤。ホークス名物(?)「サバイバルノック」は、エラーなくノックを受け続けた選手に優勝プレゼントがもらえるというもの。部員のみんなも本気モード!? 見事なプレーを披露し、ノックを行う田口さんが疲れをみせるほどの“長期戦”に。

最後は、元プロ野球投手と部員たちのガチンコ対決が実現!

東方投手が投げ込む中、始めは球に当てることができなかった部員たちも、徐々にボールをとらえ出します。クリーンヒットを放つと会場に駆け付けた父母たちから大きな歓声が!

元プロ選手からのアドバイス、それは・・・

直接指導だけではないのが、今回の特典。直接指導後はゲストアスリートからの講話の時間がありました。ゲストアスリートの皆さんは、野球を通じて学んだこと、夢を持ち努力することの大切さや失敗を恐れない姿勢など技術面以外のアドバイスが送られました。また、部員の皆さんからも、初めこそは恥ずかしがっていましたが、野球や将来への悩みや疑問などの質問が飛び交い、一つ一つに丁寧に答えていました。

田口昌徳さん
「自分は中学生のころからプロ野球選手を目指していました。周囲から『無理だ』と言われながらも努力を続けてきました。夢はかなえるものだと思います。そのためには強い気持ちを持たなければなりません。夢のために努力を惜しまず練習に取り組んでほしいと思います」

出口雄大さん
「野球は数あるスポーツの中でも難しい競技だと思います。上手くなるためには自分で考え、行動することが大切。周囲のアドバイスを生かすためには自分のアンテナを張り巡らし、大切な情報をキャッチすることが求められます。そして強い体と心をつくってください」

東方伸友さん
「私の野球人生はケガに悩まされてきましたが、多くの人たちからサポートを受けることができました。今でも感謝しています。野球を続けていれば苦しい時も訪れます。しかし嫌いにならず続けてください。元気に楽しくプレーをしていれば、夢を実現することができます」

一日どうでしたか?

千葉正俊野球部顧問

千葉正俊野球部顧問
東日本大震災の発生から7年余が過ぎ、前を向いて歩き出そうと頑張っていた中で、「SoftBank 東北絆CUP」野球大会に参加させていただきました。他の被災地のチームと対戦できたことは、生徒たちにとって有意義な体験でした。さらに優勝を果たせたことは私自身も驚き、部員たちは素晴らしい思い出を作ることができただけではなく、元プロ野球選手による指導を心待ちにしていました。「野球を続けるのは中学校まで」と話していた生徒たちが「高校でも野球を続けたい」と話すようになり、野球の楽しさを改めて実感したようです。貴重な経験を積むことができました。ありがとうございました。

笠松航汰君

笠松航汰君(3年・主将)
今年の野球部は県大会に出場しましたが、地区大会を含めて目標だった優勝を果たすことができませんでした。それだけに最後の大会となった「SoftBank 東北絆CUP」で苦しい戦いを乗り越えて優勝することができ、とてもうれしかったです。元プロ野球選手のアドバイスは本当にためになりました。部員全員が、さらに野球が好きになりました。

中島真尋君

中島真尋君(3年・副主将)
元プロ野球選手の指導を受けたことがなかったので、部員全員が今回の指導をとても楽しみに待っていました。個人的には田口さんからキャッチングの技術を教えてもらいました。ミットの動かし方やステップの大切さなどを実感しました。自分の野球人生で、とても貴重な体験ができました。後輩たちも大きな刺激を受けたと思います。

1日という短い時間の中ではありましたが、普段はなかなか会うことが出来ないプロアスリートからの直接指導や話を聞ける機会に、参加した部活動の子どもたちは一言も逃さないぞというような真剣な表情で取り組みながらも交流を楽しんでいました! それに応えるべく丁寧に指導いただいたゲストアスリートの皆さんもお疲れさまでした。

来年はどんな大会になるのか今から楽しみですね。

女子サッカー優勝チームへも訪問!

女子サッカー優勝チームへも訪問!

8月18日のサッカーで優勝した女子チーム「コバルトーレ女川」の皆さんの元に、元ジュビロ磐田選手で元サッカー日本代表の福西崇史さんと元東京ヴェルディ選手の飯尾一慶さんが訪問しました! 野球同様に、直接指導とお2人からの講話という2部構成です。

有名アスリートから直接指導を受ける子どもたちの顔には、少しでも多くを吸収しようという真剣な眼差しと、一緒に練習ができることへの喜びで笑顔が溢れていました。また、ゲストアスリートのお2人は、ただ教えるだけではなく「自発的に考えながらプレーする」ことの大切さを子どもたちに伝えながら時間いっぱい子どもたちと交流しながら指導を行っていました!

講話では、「サッカー通じた学び」や、「夢をつかむ為に大切なこと」など、技術の上達面だけでなく、選手として大切な心得やスポーツマンシップについて、丁寧に子どもたちにアドバイスしました。

(掲載日:2018年11月26日)
文:ソフトバンクニュース編集部