毎年12月は「寄付月間」。
実際に寄付してみたり、寄付を受けた人が感謝して使い道を報告するなど、一人一人が寄付を考えるきっかけになることを目的にしているのだとか。
ボランティアや寄付も、インターネットが普及したことで、自分の興味や関心にあわせて選び、より気軽に、より簡単に参加できる時代になりました。「少しでも困っている人や社会のチカラになりたいな…」という思いがあるものの、なかなか行動に移すのが難しいと思っている皆さん! その一歩を踏み出してみませんか?
社会貢献活動に参加したことがありますか?
株式会社大和ネクスト銀行が2018年3月に実施した調査によると、「何らかの社会貢献活動に参加したことがある」と回答した人が、実に8割以上という結果に! これまでに参加したことがある社会貢献活動を聞いたところ、「募金」が82.5%と最も多く、「自然・環境を守るボランティア(ゴミ拾いなど)」「献血」「物品の寄付」「共通ポイント(Tポイントなど)の寄付」が続いています。
その理由として「社会・人の役に立ちたいと思ったから」と44%の皆さんが答え、「学校や職場の取り組みだったから」「いい経験になると思ったから」「自己啓発や成長につながると思ったから」「関心がある社会問題に関係していたから」などの意見も。「社会や人の役に立ちたい!」という純粋なボランティア精神から活動に関わった人が多いようですね。
皆さんからの募金が役立てられています!
おひさまのようにあたたかく、子どもたちの自立をサポート!
おひさまの村は、2014年から児童養護施設を退所した子どもたちの自立に向けた準備から巣立ちのための支援を行ってきました。しかし、子どもたちが自立して生活を行っていく上で、精神的な支援や経済的な困窮に陥っていても相談できる場や支援する団体がない現状がありました。
今年、そうした子どもたちのアフターケアを行う事業所を青森県で初めて立ち上げ、社会のさまざまなつながりの中で「しなやかに生きる力いのちの根っこ」を育むことを目的に、生活の困りごとなどを気軽に相談でき、よりどころとなる居場所の運営を行っています。
今回、チャリティスマイルの助成を受けて、ホームページの作成や子どもたちが集える拠点として、「インクルーシブコミュニティカフェ」を開設することができました。このカフェは、ランチタイムには地域住民の方々向けに食事を提供し、午後3時以降はアフターケア相談所になります。
子どもたちが施設を出た後に自立していく中で、施設にいるときは、社会で暮らすための知識は教えてはもらえるものの、いざ自立してしまえば、何か困った事やさみしい事があっても頼る人や場所がありません。ここに集う子どもたちからは、「生活していく上でのお金に関する不安」や「病院への受診の仕方」、「ストーブに使う灯油の買い方が分からない」など生活上の困りごとの相談があり、スタッフが話を聞いて必要に応じた支援を行っています。
まだまだ運営が軌道に乗ったわけではないものの、若者たちが「ただいま」と言って、カフェに顔を出してくれます。それぞれが、一人ぼっちの家に帰る前に、誰かがいることで安心して本を読んだり、趣味の手仕事をしたりして過ごし、スタッフとお茶を飲みながら、職場での出来事などを話し帰っていきます。家庭のように「お帰り」と声をかけて待ってくれる人がいる、話を聞いてくれる人がいる、何かあれば助けてくれる、安心できる居場所として「おひさまの村」は機能しています。
継続的に運営していく工夫を考えながら、児童養護施設を退所した子どもたちが必要とするニーズに応えていけるように寄り添いながら走り続けたいと思います。
チャリティスマイル
さまざまな理由により、頼れる家族がいない全国の子どもたちを支援するため、ソフトバンクの携帯電話利用料金の支払いと一緒に毎月10円を寄付し、それと同額の10円をソフトバンクが拠出することで、1カ月当たり20円が寄付されます。
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国内外にかかわらず、大規模災害発生時には被災地支援にも寄付金の一部が充てられます。
被災地で悩んでいるお母さん、一緒にがんばりましょう!
東日本大震災の発災から8年以上が経過しました。震源地から最も近い最大被災地・石巻市では、2019年5月末日時点で死者3,552名(関連死を含む)、行方不明者420名の人的被害を記録し、復興住宅では孤立死が増加しています。こうした現状はほんの一部であり、他にも女性の社会参画における問題、子育てにおける問題など多様な社会的ニーズが浮き彫りになっています。
特定非営利活動法人 石巻復興支援ネットワーク(やっぺす)では、新しい土地に馴染めず孤立し、一人で悩んでいる母親が多い現状を踏まえて、「ママこども食堂プロジェクト」を開始しました。親子の孤食を無くし、温かい食事を提供する取り組みを行う一方、親子で学べるイベントや、子育て相談会、母親たちがリフレッシュするための時間を設けたり、大事な交流の場になっています。
ボランティアさんも巻き込み多世代のコミュニティづくりも心掛けています。
石巻の郷土料理や栄養の話、こどもたちと遊ぶ時間をつくりこどもの社会性が身につく機会にもなっています。「やっぺすママこども食堂」の「やっぺす」とは石巻の方言で「一緒にやりましょう」という意味です。一人で頑張るのではなく、一緒に頑張りましょうという思いで日々活動しています。
チャリティホワイト
東日本大震災の被災地の子どもたちへの継続的な支援に役立てるため、ソフトバンクの携帯電話利用料金と合わせて寄付ができる「チャリティホワイト」。2011年8月から開始し、2019年9月末には、寄付額が11億円を超えました!