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大地震発生後は余震に注意…。あなたが取るべき行動は? -防災行動ガイド

大地震発生後は余震に注意…。災害時の対策と事前の備え -防災行動ガイド

震度6弱の大地震が発生。経験したことのない揺れに動転していたところ、またもや強い揺れが…。もしあなたが同じような状況に置かれたら、一体どうすればいいのでしょうか?

正しい知識とすぐにできる小さな行動が防災意識を高め、あなたとあなたの大切な人を救います。

今回は、大きな地震の後に頻発する、余震の正しい対処法をご紹介。

この災害テーマのポイント

大地震発生後は余震に注意…。災害時の対策と事前の備え -防災行動ガイド

  1. 余震の頻発で、家屋倒壊や被災者のダメージは深刻化
  2. 余震を想定して自宅の安全対策や心身のケアが重要
  3. インフラ復旧までに数日〜2週間以上かかる場合も

大地震発生後は余震に注意…。災害時の対策と事前の備え -防災行動ガイド

この災害テーマのポイント

  1. 余震の頻発で、家屋倒壊や被災者のダメージは深刻化
  2. 余震を想定して自宅の安全対策や心身のケアが重要
  3. インフラ復旧までに数日〜2週間以上かかる場合も

目次

リスク:余震被害が深刻な最近の大地震。余震の頻発で、家屋倒壊や被災者のダメージはより深刻に

余震とは、最初の大きな地震の直後に、震源地から近い地域で多発する、本震より小さな揺れのこと。本震の規模が大きければ、その分、余震の規模や回数も増える傾向に。ただ最近の大地震を見ていると、余震と呼べないレベルの大きな揺れが多発し、家屋の倒壊や土砂災害の危険はいっそう高まります。

近年の大地震は、余震の規模と回数が大きい場合も
  • 2011年の東日本大震災:最大震度7の本震の約30分後に、震度6強の揺れが発生
  • 2016年の熊本地震:最大震度7の地震が発生した翌々日に、より大きな震度7の地震が発生

熊本地震において、震度7の地震が立て続けに2回も発生したのは、観測史上初めて。また、余震の発生回数は4,284回にも上りました。阪神・淡路大震災の230回、新潟県中越地震の710回に比べ、段違いの余震の多さです。

被災者の心身にかかるストレスも深刻に。地震が起きていなくても揺れているように感じる「地震酔い」や不眠からくる疲労、不安感によって起こる強いストレスやPTSD(心的外傷後ストレス障害)を訴える方が増えるようです。ただ、残念ながら現在の科学では、本震や余震の発生日時や規模を的確に予測することができません。

対処法:次の揺れを想定して、家の中の安全対策を。恐怖心を和らげる心身のケアも忘れずに

大地震発生後は余震に注意…。災害時の対策と事前の備え -防災行動ガイド

自宅でできる余震対策

  • 最初の地震で家具がダメージを受けたら、器具などで補強する
  • 落下しそうな物を床に下ろす
  • 倒れてくる物がない安全なスペースを確保する
  • 火災の危険性があるブレーカーは下ろす
  • 通電火災を防ぐため、使用中の器具のプラグを抜く
  • 窓や戸を開けて出口を確保する
  • 水道が使えれば、バスタブに水を溜める
  • 避難所に行く場合も想定して、必要な手回り品を準備する

繰り返し続く余震で体調不良になったり、強い恐怖感に駆られたりしたときは、次のような対処法を講じましょう。また、恐怖心は隠さずに、周囲の人と分かち合うことが大切。可能であれば、臨床心理士や精神保健福祉士など専門家のカウンセリングを受けるのもいいですね。

地震酔いがするとき

  • 深呼吸をする
  • 落下しそうな物を床に下ろす
  • 照明のコードなど揺れやすい物を見て、揺れていないかを確認する
  • 市販の酔い止め薬を飲む

恐怖感に駆られたとき

  • 日中は太陽の光を浴びる
  • 屋外で、ラジオ体操などの軽い運動をする
  • 眠れないときは無理に眠ろうとせず、深呼吸をして目を閉じる

事前の備え:インフラ停止を想定して、バスタブ排水の習慣づけと家庭備蓄を

大地震発生後は余震に注意…。災害時の対策と事前の備え -防災行動ガイド

万が一、大地震に遭ってしまったら、先行き不透明な状況の中で、来たる余震にどう備えるかを判断する必要があります。飲み水の確保はできたものの、トイレ用の水の確保が困難で、プールの水をバケツで運んだ避難所もあったそう。本震後の2〜3日は、スーパーやコンビニで食料が売り切れになった地域も多くありました。そうした状況下で役に立つ、日ごろの習慣をご紹介します。

  • バスタブの水を排水するのは次の入浴直前に
  • 3日〜1週間分の家庭備蓄※1とカセットコンロ・ボンベを用意
  • スマホ充電用、照明用に電源(バッテリーなど)も用意
  • 信頼できる防災サイト※2をブックマークしておく
  • ※1
    家庭備蓄に関する記事はこちら
  • ※2
    信頼できる防災サイトに関する記事はこちら

インフラ復旧までの目安

  熊本地震 北海道胆振東部地震
電気 約4日 2日間で99%復電
水道 2週間以上 3日間でほとんどの地域が復旧
ガス 2週間以上 被害なし

地震発生後に相次いで起こる余震に役立つサービス・ウェブサイト

① 気象庁「大地震後の地震活動(余震など)について」

大地震後の相次ぐ余震が起きたときの注意事項がまとめられています。

② 首相官邸「災害に対するご家庭での備え~これだけは準備しておこう!~」

首相官邸「災害に対するご家庭での備え~これだけは準備しておこう!~」

備蓄のほか、家具の置き方、非常用持ち出しバッグの準備、家族同士の安否確認方法など、災害に備え、家庭で取り組むべき主な対策をまとめて紹介しているページです。

③ 農林水産省「家庭備蓄ポータル」

農林水産省「家庭備蓄ポータル」

家庭備蓄に関する情報を集約したポータルサイト。 食品の家庭備蓄に無理なく取り組むためのガイドや、乳幼児、高齢者、慢性疾患・食物アレルギーの方などに向けて、家庭備蓄を行う際に必要な情報を公開しています。

③ Yahoo!天気・災害「知っておきたい! 防災情報」

Yahoo!天気・災害「知っておきたい!防災情報」

「Yahoo!天気・災害」がお届けする、災害や防災に関する知識の啓発のため、実用的な防災コラムや防災グッズなどの情報を提供するページです。

④ Yahoo!ショッピング

Yahoo!ショッピング

Yahoo!JAPANが運営する日本最大級のオンラインショッピングモール。日用品などはもちろん、防災グッズも幅広く取りそろえています。

監修者:防災講師・防災コンサルタント 高橋 洋(たかはし・ひろし)

高橋洋先生

1953年、新潟県長岡市生まれ。1976年、練馬区に就職し、図書館、文化財、建築、福祉、防災、都市整備等に従事。1997年より防災課係長として、地域防災計画、大規模訓練、協定等に携わる。現在は、防災講師・コンサルタントとして、自治体等で講演、ワークショップ指導などを行う傍ら、復興ボランティアの一員として、福島県南相馬市小高区等で活動。防災関係著書・論文、防災関係パンフレット類監修多数。

(掲載日:2020年3月25日)
監修:高橋洋先生
文:内藤マスミ
編集:エクスライト
イラスト:高山千草