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いつか起こる大災害…。ライフラインストップに備える、家庭用食糧備蓄のコツ -防災行動ガイド

いつか起こる大災害に向けて。家庭用食糧備蓄のコツ -防災行動ガイド

家にいるときに、首都直下地震が発生。ところが自宅には何の備えもなく、明日の食料さえ確保できるかどうか…。もしあなたが同じような状況に置かれたら、一体どうすればいいのでしょうか?

正しい知識とすぐにできる小さな行動が防災意識を高め、あなたとあなたの大切な人を救います。

今回は、災害時を想定した小さな備え、家庭用食糧備蓄のコツなどをご紹介。

この災害テーマのポイント

いつか起こる大災害に向けて。家庭用食糧備蓄のコツ -防災行動ガイド

  1. 大災害が発生すると、ライフラインが1週間以上停止する可能性も
  2. 家庭備蓄の目安は、普段の食料の最低3日〜1週間分×人数分
  3. 少し多めに食材をキープする「ローリングストック」で、手軽な備蓄を

いつか起こる大災害に向けて。家庭用食糧備蓄のコツ -防災行動ガイド

この災害テーマのポイント

  1. 大災害が発生すると、ライフラインが1週間以上停止する可能性も
  2. 家庭備蓄の目安は、普段の食料の最低3日〜1週間分×人数分
  3. 少し多めに食材をキープする「ローリングストック」で、手軽な備蓄を

目次

リスク:物流が滞り、食料が手に入りづらくなる恐れ。ライフラインの復旧に1週間以上かかることも

災害の発生直後は、公的な支援物資がすぐに届かなかったり、物流が滞ってコンビニやスーパーから食料品がなくなったりする事態が想定されます。過去の事例から見ても、電気・水道・ガスなどライフライン復旧までには、災害発生から1週間以上かかることが多いようです。

例えば、2011年の東日本大震災では、物流の混乱により食料を調達できたのは地震発生後3日目以降。2016年の熊本地震では、多くのスーパーが営業を中止し、災害から9日間経過した後も、約2割のスーパーは営業を再開できませんでした。

被災地近隣で、物資が欠品・品薄になることも

2016年の熊本地震では、被災地だけでなく近隣のスーパーでも、地震発生の翌週に一部の食料品が欠品・品薄になりました。これは住民の買いだめや買い急ぎに加え、近隣県から被災地に食料品を送るために起きた事態だったそうです。

事前の備え① 最低3日分、理想は1週間分。人数分の家庭備蓄を

いつか起こる大災害に向けて。家庭用食糧備蓄のコツ -防災行動ガイド

防災用の非常食は、保存期間を長くするために手間が加えられているため、通常の食品に比べてやや高額。缶詰やレトルトなど、長持ちする普段の食品を家庭備蓄に回すようにすれば、気軽に備えることができます。家庭備蓄の量は、最低3日〜1週間分×人数分が目安。これに加えてカセットコンロなどの熱源を確保できれば、食べ物に困ることはほとんどありません。さらに10日〜2週間分の備蓄をしておけば、いっそう安心です。

家庭備蓄の例(1週間分/大人2人の場合)

必需品

  • 水2L×6本×4箱(1人1日3L程度)
  • カセットコンロ、ボンベ×12本(1人1日1本弱程度)

主食

  • 米2kg×2袋
  • カップ麺類×6個
  • パックご飯×6個
  • 乾麺(そうめん300g×2袋、パスタ600g×2袋)

主菜

  • レトルト食品(牛丼の素・カレーなど18個、パスタソース6個)
  • 缶詰(肉・魚、お好みのもの18個)

副菜、その他

  • 日持ちする野菜類(玉ねぎ、じゃがいもなど)
  • 調味料
  • 梅干し・海苔、乾燥わかめなど
  • 野菜ジュース・果汁ジュースなど
  • インスタントみそ汁や即席スープ

農林水産省:災害時に備えた食品ストックガイド

冷蔵庫を上手に使って、食料不足に対応しよう

災害後に停電が発生した場合、冷凍庫の中の物は、溶けきるのに1日ほどかかります。まずは腐りやすい冷蔵庫内の食材から食べるようにして、その後、冷凍庫内の加工食品へと食べ進めるのがコツ。腐りやすい食材は早めに冷凍庫内に移動させる、冷凍の保冷材があれば冷蔵庫内に移すなど、食料を長持ちさせる工夫をして乗り切りましょう。

事前の備え② 「ローリングストック」で、普段から少し多めに食材をキープ。お財布に優しい、手軽な備蓄を始めよう

いつか起こる大災害に向けて。家庭用食糧備蓄のコツ -防災行動ガイド

「ローリングストック」とは、いつもの食品を少し多めに揃えておき、新しいものを買い足しながら、消費期限や腐食に注意して、順番に消費する、という考え方。こうすれば手軽に、お財布にも優しく家庭備蓄を上手に日常に取り入れます。

「ローリングストック」予備知識
  • 冷凍庫に余裕があれば、アウトドア用の保冷材や水を入れたペットボトルを入れておく
  • デザートやスナック、アルコール類など、ちょっとした贅沢品もプラス
  • 持病のある人はお薬、アレルギーがある人は対応食も備えておく
  • カップ麺は水でも時間をかければ戻せたり、そのまま食べられるタイプも

避難所などに行く際も、持ち出せる食材・食料は持参するのがオススメ。特に、病気に合わせた食事、アレルギー対応食が必要な人は必須です。

被災時でも、いつもと変わらない食事をとることができれば、心にゆとりも生まれ、元気に過ごすエネルギーが湧いてくるはず。さあ、今日から始めてみてください。

大災害に向けた小さな準備に役立つサービス・ウェブサイト

① 首相官邸「災害に対するご家庭での備え~これだけは準備しておこう!~ 」

首相官邸「災害に対するご家庭での備え~これだけは準備しておこう!~ 」

備蓄のほか、家具の置き方、非常用持ち出しバッグの準備、家族同士の安否確認方法など、災害に備え、家庭で取り組むべき主な対策をまとめて紹介しているページです。

② 農林水産省「家庭備蓄ポータル」

農林水産省「家庭備蓄ポータル」

家庭備蓄に関する情報を集約したポータルサイト。 食品の家庭備蓄に無理なく取り組むためのガイドや、乳幼児、高齢者、慢性疾患・食物アレルギーの方などに向けて、家庭備蓄を行う際に必要な情報を公開しています。

③ Yahoo!天気・災害「知っておきたい! 防災情報」

Yahoo!天気・災害「知っておきたい!防災情報」

「Yahoo!天気・災害」がお届けする、災害や防災に関する知識の啓発のため、実用的な防災コラムや防災グッズなどの情報を提供するページです。

④ Yahoo!ショッピング

Yahoo!ショッピング

Yahoo!JAPANが運営する日本最大級のオンラインショッピングモール。日用品などはもちろん、防災アイテムも幅広く取りそろえています。

監修者:防災講師・防災コンサルタント 高橋 洋(たかはし・ひろし)

高橋洋先生

1953年、新潟県長岡市生まれ。1976年、練馬区に就職し、図書館、文化財、建築、福祉、防災、都市整備等に従事。1997年より防災課係長として、地域防災計画、大規模訓練、協定等に携わる。現在は、防災講師・コンサルタントとして、自治体等で講演、ワークショップ指導などを行う傍ら、復興ボランティアの一員として、福島県南相馬市小高区等で活動。防災関係著書・論文、防災関係パンフレット類監修多数。

(掲載日:2020年3月2日)
監修:高橋洋先生
文:内藤マスミ
編集:エクスライト
イラスト:高山千草